行政書士試験、お疲れ様でした。
このページをご覧いただいている方は、行政書士試験を受験され、結果をヤキモキしながら待っている状態なのではないでしょうか。
自己採点をして、合格確実な方、残念ながら合格に届かなかった方。
そして合格ラインギリギリで、記述の採点に運命が掛かっている方。
私は2023年行政書士試験に合格しましたが、不合格と合格の両方を経験しています。
そのため、この結果が出るまでの期間の何とも言えないモヤモヤした気持ちが、とてもよく分かります。
結果発表は翌年の1月下旬で、2か月以上もソワソワした日々が続いてしまうんですよね。
今回はそんなヤキモキ、ソワソワな気分を吹き飛ばすため、行政書士試験発表までの約2か月の有効な時間の使い方をまとめていきたいと思います。
いつ発表?合否通知書ハガキが来ない、etc。
行政書士試験の発表繋がりで、合格発表に関連する内容をまとめました。
併せて、お付き合いいただけたら幸いです。
行政書士試験発表までの期間は、本当に長いのか
例年1月下旬頃にある行政書士試験の発表は、試験後約2か月ちょっとあります。
この発表待ちの期間は、長い、短い、人によって感じ方は様々でしょう。
特に合格ラインギリギリで、記述の採点によって合否が左右されそうな方は、余計に長く感じられると思います。
私も合格した年はこのタイプで、とても長く感じました。
記述以外でここまで点数あるから、大丈夫なはず!
と言っていたかと思えば、絶対に無理だよーと泣き言を言う。
そんなちょっぴり不安定な、日々を送っていたものです。
でもここでちょっと考えてみてください。
約2か月って、受験勉強期間として考えたら、結構な時間になると思いませんか?
行政書士試験の勉強をしていたら、勉強の熟練度にもよりますが、肢別過去問集を3回は周回できたりするくらいの時間があります。
これってかなりの勉強量ですよね。
そうなんです。
2か月もあればかなり色々なことが、できてしまうんです。
行政書士試験が終われば、気が抜けてしまって、少し色々お休みする方も多いと思います。
ですがこの行政書士試験の発表までの期間が、実は勝負です。
試験の合格発表には、合格か不合格のどちらかしかありません。
そして発表待ちの受験生の立ち位置としては、次の3つがありますよね。
- 確実に合格ラインに乗っている
- 残念ながら、確実に不合格
- 記述採点によって合否が分かれるモヤモヤライン
どんな立場の場合でも、1年間勉強を頑張ったご褒美として、お休みして英気を養うのも、また次への頑張りへと繋がります。
一方でそれぞれの立場の方々の中には、行政書士試験の結果発表までの約2か月で、次を見越して行動を起こす方もいらっしゃいます。
先にお話ししたように、約2か月もあれば肢別過去問集を3回周回することができる程、時間があります。
この期間をどう使うか、この初動が自分の次のステップや成功に繋がっていきます。
では早速、次からは行政書士試験合格発表までの約2か月間、時間をどう有効活用できるか、考えていきましょう。
ちなみに自己採点の方法は?予備校などの解答速報を活用しよう
行政書士試験後の自己採点は、以下の方法で行うことができます。
- 自分でテキストなどで調べる
- WEBやYouTubeなど、予備校の試験講評を見る
現実的な方法としては、WEBやYouTubeで確認することです。
たとえば自分で調べるとなると、時間がかかりますし、分からない問題であれば太刀打ちできません。
そのため現実的ではないのです。
試験当日の夜には、各予備校様や著名ユーチューバー様が、試験の講評動画を配信してくれています。
解答の正誤のみでなく、解説もされているので勉強になります。
ただし記述の解説が無かったり、著作権の関係で文章問題の解説が無かったり、全てをカバーされるわけではありません。
注意してください。
このようにこれらを確認しながら、自己採点をしていく方法が一番早いでしょう。
ただし絶対にその情報が正しいとは限らない、ということを念頭に置いておいてください。
私は、予備校様がYouTube配信している講評は、3社程拝見し、自己採点をしました。
YouTubeだけでなく、WEBでも特設ページを立てて発信されているので、とにかく正誤だけ知りたい!という場合は、WEBで解答チェックされるのもおすすめです。
2024年行政書士試験の速報など、情報発信されているページをリンクさせていただきました。
・LEC(レック)東京リーガルマインド
・資格の学校TAC
・ユーキャン
・アガルート
・資格の大原
・クレアール
・東京法経済学院
・伊藤塾
・辰已法律研究所
公式な発表は、一般財団法人 行政書士試験研究センターにてご確認ください。
行政書士試験の自己採点で残念ながら不合格だった場合
行政書士試験後に自己採点をしてみて、残念ながら180点ラインに届かなかった場合は、特にこの結果待ちの約2か月間の初動が大切です。
不合格になってしまった場合は、今まで勉強していたアドバンテージがあります。
勉強もスムーズに開始できることでしょう。
この行政書士試験発表待ちの時間を有効に活用することで、以下の利点があります。
この発表までの期間が、ある意味勝負です!
- 勉強を期間を開けずに継続することで、今までの勉強内容を忘れない
- 結果待ちの期間、やるかやらないかで、勉強の差が大きく出る
約2か月もあれば、今までの勉強内容を、良い感じに忘れます!
そんなもったいないことをしたくない!
肢別過去問集を何回も遣り込めるだけの時間があるため、この勉強の蓄積量はハンパない!
もし継続して翌年も行政書士試験にチャレンジするのであれば、迷うことなくすぐに勉強を継続していただきたいと思います。
ちなみに私は、最初の年はこの行政書士試験発表待ちの期間、FP3級の勉強を試験日当日から始め、1月の試験を受験していました。
またその翌年不合格の時は、当日に予備校様の講評YouTubeを見た後、翌日から変わらず勉強を開始していました。
そう、まるで試験なんて無かったかのように……
不合格から学ぶ!行政書士試験再挑戦に向けて見直すべきポイント
1年間頑張って勉強してきたのに、残念ながら不合格だった場合、やる気がでない、行政書士試験やめようかな、と複雑な気持ちが入り混じってしまいます。
モチベーションなんて、ダダ下がりですよね。
私も不合格を喰らっているので、その気持ちがすごくよくわかります。
ですが行政書士試験に合格することを目標にした以上は、勉強するしかない、次でダメならその時考えよう、と勉強を継続しました。
そこで、です!
勉強を再開する前に、この行政書士試験発表までの約2か月の間に、不合格だった理由を振り返ってみましょう。
- 知識が足りなかったのか
- うっかり忘れていただけなのか
- 解く時間が無かったのか
- 記述式が全く書けなかったのか
- 苦手な科目は何か
このように振り返りをした上で、弱点を潰すべく、新たな勉強計画を立ててみることをおすすめします。
振り返りを活かした、効率的な勉強計画を立てていこう
いままで頑張って勉強した蓄積があるのです。
弱点を把握して、それを潰していく計画が必要です。
なぜ行政書士試験に不合格となってしまったのか、このポイントを見直すだけでも、大きなアドバンテージとなります。
いままで勉強してきた分の蓄積は、決してムダにはなりません。
ゼロからスタートではなく、行政書士試験に挑戦できるだけの蓄積があるのです。
失敗してしまった弱点を洗い出し、その部分を強化、補足していけば翌年の成功に一歩近づきます。
そのための勉強方針や勉強計画を、この行政書士試験発表までの期間で立て、勉強をスタートすることがおすすめです。
私は合格した年は、勉強方法をガッツリ変えたので、これが功を奏した、自分に合っていたと思っています。
行政書士試験再挑戦で役立つ教材・勉強法の選び方
まず行政書士試験の勉強は、あまり手を広げ過ぎず、正しい勉強をしていくことが王道です。
そこから導き出される必要なことは、
- 過去問を繰り返す
- 暗記よりも理解重視の勉強に重点を置く
私は、特に理解重視の勉強方法にガッツリ変更したから、合格できたと思っています。
わからない部分を調べるのにWEBやYouTube、書籍などで補完する
過去問や模試を受ける等で実力アップ
苦手部分を重点的に克服していく戦略もありです。
行政書士試験の自己採点で記述の結果待ちのラインの場合
このタイプの方が一番、行政書士試験発表までの期間が苦痛に感じてしまいますよね。
私も合格した年は、このタイプでした。
私は自己採点であと記述18点取れれば、合格ラインでした。
記述で18点って、私にとっては絶望的な点数だったんですね。
なので本来であれば不合格と諦めていたところなんですが、自己採点が怪しかったんです。
あれ?
私どの回答を書いたっけ?
というのも、3問程、見直しで回答を変更したり、どれを答えたのか分からなくなった問題があったのです。
自己採点ではあやふやな部分は不正解としてカウントしていましたので、もしそれが正解であれば、合格の可能性がグンと上がります。
記述が0点でなければですが。
そのため、合格の希望を捨て去ることができず、モヤモヤしていました。
そんなこんなで、私が行政書士試験直後からやったことは、以下です。
- 行政書士試験当日の速報YouTubeを見て自己採点
- 苦手な部分の洗い出し
- 不合格だった場合のその後の勉強方針を決める
- 勉強開始!
もう翌日からは、不合格を見越して勉強を開始していました。
万が一不合格だった場合、その時間がもったいないと思ったからです。
行政書士試験の発表までの約2か月で、どれだけ勉強ができるか考えたら、やらない選択肢はありませんでした。
一方でもし行政書士試験合格後、すぐに開業を目指すなら、この時期に開業に必要な情報収集をしておくことも、おすすめです。
微妙なラインで合否が気になる場合の、合格発表までにできる対策と心構え
この合否が微妙なラインの場合は、行政書士試験発表までの期間を有効に使うなら、考えることもやることも一番多くなります。
- 不合格だった場合の対処と対策
- 合格だった場合の方向性
当然合格と不合格、両方の道を考える必要があるからです。
合格発表までの約2か月間で、
- 万が一不合格だった場合の覚悟とモチベーションの維持を整える、そして勉強開始
- 合格後すぐに行政書士開業を目指すなら、情報収集や下準備をして、初動に備える
この期間でこれらをやっておくのと、やらないのとでは、発表後からのスタートに大きく差が付きます。
行政書士試験の発表は約2か月と長いですが、あらゆる面での準備期間として必要な時間であると考えます。
行政書士試験に合格した場合の次のステップも確認
記述式の採点待ちのモヤモヤラインの方の中でも、ほぼ合格ラインというケースもあります。
そんなときは、行政書士試験に合格した場合の、次の初動を考えておくこともおすすめです。
- 行政書士に開業・登録するための情報収集
- すぐに開業しなくても、仕事に活かす準備
- ステップアップのための他資格取得
行政書士試験の発表までの約2か月間は、落ち着かない気持ちにはなりますが、それを吹き飛ばすだけの行動をしてみましょう。
行政書士試験の自己採点で合格確実の場合
今まで頑張ってきた努力が実った瞬間です。
本当におめでとうございます。
嬉しさもひとしおながら、ホッとした気持ちも大きいのではないでしょうか。
もう勉強しなくてもいいんだ!という解放感もあると思います。
まずは労い、ゆっくり休んでください。
ちなみに私は合格した時には、自分で自分にご褒美を買いました。
実際に行政書士試験の合格発表を見るまでは、本当に安心できないという方もいらっしゃるかもしれません。
確実に合格ラインであった場合、結果として行政書士試験合格という資格が手に入ります。
自分の人生の選択肢が、一つ増えたと言えます。
行政書士は行政書士試験に合格しただけだと、名乗ることはできません。
行政書士試験の合格者です。
とまでしか言えないんです。
行政書士として活動するためには、登録・開業が必要になります。
行政書士の登録・開業をするにも、合格証書が必要になるため、どのみち行政書士試験の発表、そして合格証書が送られてくるのを待つことになります。
やはり試験後から最低でも正味3カ月程はかかるので、その間にこれからの道をじっくり考える時間とするのがおすすめです。
特に社会人となれば、日々忙しさに追われ、改めて自分の将来をじっくり考える、ということをする時間がない方が多いのではないでしょうか。
それがこの行政書士試験発表までの約2か月で、じっくり考える時間ができたと考えるのは、いかがでしょうか。
- 行政書士に登録・開業するぞ
- 他資格に挑戦するぞ
- 今の仕事に資格や知識を活かすぞ
- 事業を起こすぞ
個々人で立場や考えが皆ちがうので、ここから先に色々な選択肢ができたと思います。
行政書士試験は簡単と言われることもありますが、言っても合格率が10%台の国家資格です。
決して簡単な資格ではありません。
受験勉強を頑張った努力、働きながらであれば勉強時間を確保するマネジメント力、などなど。
行政書士試験に合格したという事実以外にも、これから先に役立つノウハウや行動力を身に付けることができたと思っています。
今回のまとめ。行政書士試験発表までの時間は、考える時間に最適!
行政書士試験、本当にお疲れ様でした。
行政書士試験が終わり、合格発表までの約2か月は、長くもあり、短くも感じる期間です。
三者三様にこれからの道があります。
合格と不合格、どちらかを手にするまでのこの期間は、これからを考えるのに、丁度良い時間であると考えます。
再受験するための準備や、行政書士に登録・開業するための準備、経験や資格を活かしたその他の道。
今後どうするのかこの期間にじっくりと考えて、改めて結果を手にしたときから、すぐにスタートを切れるように、しっかり考え、準備しておくことがおすすめです。
ちなみに私は、2024年11月現在、行政書士に登録も開業もしていません。
いつもと同じ日常に戻りました。
ですが、行政書士試験の発表で合格を手にしたときから、このブログを開設準備したり、受験勉強でおざなりになっていた諸々に手をつけるなど、行動を開始しています。
金銭面や生活環境のために行政書士の登録・開業に踏み切れていませんが、いつの日かこのブログを見つけてくださった方々と、共にお仕事でお会い出来たら素敵だな、と思っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。