私は2023年行政書士試験に、フルタイムで仕事をしながら、法律知識ゼロから完全独学で合格しました。
今回は仕事と行政書士試験の受験勉強の両立ということで、
・どの位の時間勉強をしたか
・どうやって時間を捻出したか
をメインに体験談をお伝えしていきます。
まずは、そもそも私がどういう環境で勉強をしていたのか、簡単に振り返っていきます。
仕事と受験勉強の両立は、やっぱり結構きついですよね。
何か参考になればいいのですが、せめて共感といいますか、息抜き程度にお読みいただけると幸いです!
参考)私の行政書士試験 受験勉強期間の生活サイクル
最初に、私がどのような環境下で行政書士試験の受験勉強をしていたか、簡単にお話していきます。
2021年、2022年、2023年と行政書士試験を受験し、2023年の試験で合格しました。
法律の勉強が全く始めての、ド初心者です。
がっつりフルタイムで仕事をしながら、行政書士試験の受験勉強をしていました。
当時の(今も)1日のサイクルは、こんな感じです。
- 7ː20頃 家を出る
- 9ː00~19ː30 仕事
- 21ː00頃 帰宅
- ~22ː30 食事や片付けなど、家のあれこれ
- ~23ː30 勉強
- お休みは主に日曜日
働き過ぎでしょ?!
私は体調の悪い、病院通いの母の生活の面倒をみていて、私のお給料だけだと、大人2人の生活&医療費により、金銭的に厳しい生活になっています。
母は入退院を繰り返しているので、生活のため、休みを削って仕事をしています。
感じ方に個人差はあるでしょうが、私的に自分の時間がほとんど取れない状態にありました。
フルタイムでやっている仕事は、DTPやWEBの仕事です。
職種の分類は、広告とかデザイン系になります。
会社がブラックすぎて無理に働かされている、というわけではないです。
ただ単に自分が貧乏なので、仕事をしないわけにはいかなかった、という話なんですが。
原稿の入稿やWEBの納品などがあると、仕事の忙しさに拍車が掛かります。
何年もこの生活をしているので、慣れてはいますが、正直お疲れモードは抜けません。
そこに行政書士試験の受験勉強を組み込んだので、受験勉強期間は、脳も身体も休まるときはありませんでした。
ちなみに家では、自分が1人になれるプライベート空間がないので、テレビなどの音がバンバン鳴っている状態です。
家で1人の空間でいられるのは、トイレとお風呂だけという、何とも言えない状態でした。
忙しい毎日の中で行政書士試験の勉強時間を、どう確保した?
時間の捻出には、少しの工夫とすき間時間が有効!
時間は作るもの、といわれることってありますよね。
ジャッジが甘いといわれるかもしれませんが、忙しくて時間を作るに作れない方って、多いと思うんです。
私も、無いものどうやって作るのよ!と思っていました。
そんなの、時間に余裕がある人が言うセリフだ!って。
でも、行政書士試験の勉強を始めてしまいましたよ。
さて、時間をどうやって捻り出そうか考えました。
そう考えたとき、私が削れるのは睡眠時間でした。
しばらくは睡眠時間を削って勉強しましたが、私には逆効果でした。
・全然頭に入らない
・昼も夜も常に眠気との闘い
・疲れが異常
何もいいことがありません。
頭がボーっとするし眠いし、めまいがするし。
浮腫んで怠いし思うように身体が動かなくなり、仕事も勉強も非効率この上ない状態になってしまいました。
さすがにこれだと色々まずいので、睡眠時間は元に戻すようにしました。
基本6~7時間くらいの睡眠時間です。
そうなると、家での勉強時間は1時間あるか無いかです。
その貴重な時間も、テレビの音がガンガン聞こえます。
テレビの話し声や音楽がとても邪魔で、全く集中できません。
そんな時は、イヤホンで環境音(川の流れの音)を聞いて、雑音を紛らわせていました。
このように家では思うように勉強できないので、他に少しでもまとまって時間が取れる機会を考えると、通勤の電車の中しかありません。
通勤電車の中は話している人もほとんどいなく、家よりも断然静かなので、私にとって1番集中できる時間はこの通勤の電車の中でした。
電車の乗り換えもあったので、1番長く乗っている電車の約20分、これが私のマックス集中タイムです。
仕事と勉強の両立。1日のスケジュールを見直そう
まずは自分の生活サイクルや行動を把握することが、時間捻出の第1歩!
固執しないでTrial and errorが先に進むカギ。
行政書士試験の勉強スケジュールが、ほぼノープランだった私が言うのもなんですが……
まずは自身の生活サイクルを客観的に振り返っててみましょう。
だいたいのタイムスケジュールを、書き出してみることがおすすめです。
できれば紙でもデジタルでも、手で書ける方がおすすめです。
Excelなどで綺麗に作ってもよいですが、ラフに線を引いたり文字を打消し線で消したりできた方が、逆に全体が把握しやすかったです。
俯瞰してみることで、時間節約できそうな部分やすき間時間を発見できます。
スポットの時間を見つけたら、ここはスマホで勉強しようとか、過去問やろうなど、大まかにでもスケジュールがイメージできるようになりました。
案外すき間時間って、作れるものでした。
ここで1度無理のないスケジュールを組んでみましょう。
そして1週間でも1か月でも勉強をしてみて、振り返りを行い微調整を掛けていけば、無理なく勉強が進められます。
身体が資本です。
体調にはくれぐれもお気をつけください。
隙間時間は最高の勉強時間!通勤時間や休憩時間を有効に使うコツ
すき間時間に何をやるか?
スマホでアプリやWEBサイトを使っての勉強がおすすめ。
行政書士試験!合格道場が使いやすかった。
私にとってこのすき間時間が、ある意味命綱でした。
家庭環境上、家でじっくり勉強することが難しかったので、特に通勤時間は最高の勉強時間です。
もちろん、電車の中は立ちながらなので、ガッツリ文字を書くことはできません。
でも、テキストを読んだり、マーカーを引いたり、鉛筆で正誤のチェックを付けること位はできます。
土日などのお出かけ組みのあまりいない通勤電車は、満員ですが、話をする人が少ないので、割と集中できます。
ただ人が多いので、周りの人に迷惑を掛けないように配慮することが最重要課題でした。
電車で勉強するときは、周りの方に十分配慮して、勉強しましょう。
私は人の入れ替わりが多い駅で乗車するので、車両同士のつなぎ目?のドアの位置で、つり革に掴まるのが定位置です。
自分の右腕か左腕どちらかは、必ずドアという位置です。
乗車ドア付近はギュウギュウですが、案外私の隅っこポジションは押しつぶされる程ひどくはないので、ラッキーでした。
市販の行政書士試験のテキストや過去問は分厚くて重いので、書籍を分割して持ち歩いていました。
最初の頃は分割せずまるごと持っていたので、電車の中では筋トレ状態です。
また、仕事の休憩中はスマホで行政書士試験合格道場のサイトを利用して、過去問を解いていました。
行政書士試験の合格道場は、早く申し込む程、お安く利用できます。
この行政書士試験合格道場は、人気のあるサイトです。
URLを掲載しておきます。
https://www.pro.goukakudojyo.com/
この行政書士試験合格道場のサイトに有料登録をしていたのですが、私的に解説も分かりやすくて、動作もサクサク使え、かなり重宝していました。
このようなすき間時間に勉強するには、スマホが便利です。
タブレットでもよいですが、スマホだといつでもすぐ取り出せるし、テキストなどの書籍のように重くありません。
仕事の休憩時間などは、行政書士試験の勉強をしているってバレないのがイチオシです。
時間がないなら、集中力を高めるべし
集中力が高まれば、勉強の捗りが段違い!
長くダラダラやるより、短時間で集中して勉強するのが効果的!
集中力が高まれば、緊張する行政書士試験本試験でも、強い味方に!
時間がなかなか取れず焦る中、行きついた先は集中して勉強することでした。
この集中してというのは、ある科目や部分のみ集中して勉強する、ということではなく、集中力のことです。
なんだか精神論的な感じですけども。
大人の集中力の持続時間は、だいたい50分くらいと言われています(情報元によっては45分とか90分とか)。
知らずのうちに集中していたら1時間くらい経っていた、ということはありますが、毎日・毎回確実にその集中力が続くとは限りません。
私は法律を学んだことがないので、サクサクと勉強が捗るばかりではありません。
途中躓いて集中力が途切れることもしばしばでした。
そこで知ったのが、ポモドーロテクニックです。
ポモドーロテクニックは、25分間作業して、5分間休憩。
これを繰り返すテクニックです。
ポモドーロテクニック、私には合っていました。
受験勉強中の25分って、集中していると、あっという間なんですよ。
疲れているときでも、集中して勉強することができました。
私の通勤時間で、まとまって勉強できる電車の乗車時間は約20分だったので、これもすごく集中して勉強できました。
まずは25分だ!という長すぎない、むしろ短いと思う目標時間で、ある意味時間的なプレッシャーがなく、進めることができました。
例えば、セクションで区切って、1単元勉強するぞ!と目標を立てたとき、1時間以上かかってしまう場合もありませんか?
私は最初セクションに区切って勉強していましたが、時間後半の集中力や効率がイマイチだったと感じています。
何か効率悪いな、眠いな、いい方法ないかな、って考えていました。
それがポモドーロテクニックで、うまいこと集中できて勉強が捗ったので、おすすめです。
ダラダラ長時間勉強するよりも、短時間で集中力を持って勉強した方が、私は覚えが良かったです。
結果、集中力を高める練習にもなっていて、ポモロードテクニックを使わなくても、集中することができるようになり、集中し過ぎで疲れる感じが、減っていました。
休日の時間の使い方。まとまった勉強時間を確保するためのに
まとまった時間が取れる休日だから、時間を有効に!
お休みの日はどうやって時間を使うか、逆に悩む?
勉強につぎ込む?リフレッシュタイムにする?
行政書士試験に限らず、受験生の合格体験談を拝見すると、1日10時間や12時間勉強していると、よく見かけます。
それを見ると自分は勉強時間が圧倒的に足りないのが身に沁みます。
正直な所私自身の受験を振り返ると、勉強時間は多くないと思います。
今となっては、自分の甘えのせいで勉強時間が少なく、不合格を喰らったんだとも考えますが。
仕事や家のことを言い訳にしちゃったことが、多々あるし……
基本、自分に甘くナマケモノだし……
ただ私が思うところ、人それぞれ環境が違うので、その点を他人と一概に比較することはできないと思っています。
どこがスタート地点か(法律の勉強をしたことがある・ない/仕事をしている・勉強に専念できる)によって条件が異なるので、比較できないのです。
そもそも仕事をしていたら、休日を除き1日10時間の勉強は、物理的に不可能に近いですしね。
そこで唯一まとまった時間が確保できたのが、休日ということになります。
私の休日はほぼ日曜日だけなので、その貴重な時間をどう使うかがポイントでした。
受験勉強期間中、休日は全く勉強をしない日もありましたし、5時間~8時間くらいの勉強時間だったと思います。
ポモドーロテクニックを使い適度に休憩を挟みながら、集中力を保ちながら勉強することを心掛けていました。
仕事の日よりも断然勉強時間は多いですが、詰込みはしていませんでした。
- 7ː00~8ː00頃 起床
- 朝食や家の掃除、ペットのお部屋掃除、ペットと戯れ
- 10ː30頃~ 勉強
- 12ː30頃~ 昼食
- 13ː00~16ː00 入浴
- 16ː30~19ː00 勉強
- 19ː00頃~ 夕食や片付け、ペットと戯れ
- 21ː00~ 勉強
母からの用事やペットからの遊べ~攻撃が、間に入るのでチョクチョク中断はあれど、休日に勉強できていた日はだいたいこんな感じでした。
行政書士試験の勉強をメインに組み込んでいましたが、息抜きの時間はちゃっかり確保していました。
そうしないと仕事のある日は、もうヘロヘロだったからです。
ただこれだけまとまった時間勉強できるのは、休日しかないので、いかに効率よく集中力を発揮して勉強できるかを常に意識していました。
休息と勉強のバランスを保ちつつ、まとまった時間がとれるからこそできる勉強方法を編み出すのもおすすめです。
私は以下のようなことをメインに時間を使いました。
・5肢択一問題を解く
・肢別問題集を範囲を決めて、時間内に解くスピードの練習
・苦手な部分を徹底的に勉強(インプットを復習して、アウトプットで確認まで一連の作業)
・直前期は一般知識(現基礎知識)に目を通す
休息とリフレッシュ。効率を最大化するためのに必要なことだった
勉強しなくちゃ、と焦るのは私も経験者。
長丁場の行政書士試験の受験勉強を乗り切るには、休息と勉強、このバランスが大事。
疲れているときに詰め込んで、果たしてどの位効果があがるのか?
休息とリフレッシュは、本当に大事でした。
無理して勉強しても、覚えが悪かったし、仕事も心身共にきついだけでした。
行政書士試験だけに限らず勉強をしていると、とても焦りますよね。
だからといって無理に詰込みすぎても、非効率だと経験しました。
だって行政書士試験の勉強って、1か月2か月で合格できるものじゃない、じゃないですか。
数か月、もし不合格だったら年単位での試験勉強が必要になるんです。
その間仕事をしながら、睡眠時間を削って休みなく勉強をし続けられますか?
無理してヘロヘロ状態だと、仕事も勉強もなんだかパキッとしないんです。
休んでる暇があったら勉強しろ!だから合格しないんだ!と言われるかもしれません。
時間は有限ですから、それも一理あります。
自分自身も焦りつつそう思ってしまいます。
だから無理にでも時間を作って勉強し、結果的に非効率であまり実になっていなかった、というんじゃ目も当てられませんよね。
ただ読むだけ、ただ解くだけじゃ、合格に近づくとはあまり言えないかもしれません。
時間だけ経過して、やった気になる、そんな自己満足じゃ合格できないですものね。
特に仕事をしながら行政書士試験の勉強に取り組んでいると、法律の勉強をしたことがある人や、専業受験生に比べると、圧倒的に時間が足りません。
焦る気持ちは痛いほど分かります。
私も同じでした。
でも無理に詰め込むだけだと、いつか仕事にも勉強にもしわ寄せがやってきます。
仕事でミスするわけにはいかないじゃないですか。
勉強してて寝てませんでした、なんて仕事で言い訳は通用しません。
疲れた状態で勉強しても、覚えの浸透度が悪い悪い。
そこで休息やリフレッシュが大事になります。
- 睡眠はきちんととる
- 勉強中適度な休憩をはさむ
- 自分なりのリフレッシュ方法を見つける
- たまに遊びに行っちゃう
そうすることで心身ともにリセットができて、よしやるぞ!と気合も入ります。
遊びにいくために、ここまで勉強するぞ!とモチベーションアップにも繋がります。
ちょっとしたご褒美感覚?
休憩中リラックスできる音楽を聴いたり、お風呂でお気に入りの匂いの入浴剤を入れたり。
ちょっとした工夫やきっかけで、気持ちがガラッと変わったりします。
ただ休んだ後、あの時休まなければと、自己嫌悪に陥る場合も考えられるので、その辺りの帳尻合わせも忘れずに!
ちなみにリフレッシュとは違いますが、私は行政書士試験に合格したら、〇〇を買う!とご褒美をぶら下げて乗り越えました。
今回のまとめ。仕事と両立しながら行政書士試験に挑むなら、時間の確保が合格のカギ
仕事と両立しながら行政書士試験合格を目指すなら、やはり勉強時間の確保が最重要ミッションだと思います。
専業受験生と比べると、当然圧倒的に勉強に割ける時間は少ないですからね。
まして私の様に法律を勉強したことがない方だと、法律の基礎が何もない状態ですから、言わずもがなです。
この時間の確保がとにかく難しい。
仕事と勉強だけでなく生活もあります。
食事や睡眠、入浴など、時間短縮できても省くことができない時間です。
受験勉強期間が短いなら、多少無理してでも睡眠時間など削り乗り越えられますが、行政書士試験は長丁場です。
無理をして生活リズムを崩したり、体調を崩したら、逆に今まで努力していたものが行政書士試験本番で発揮できないことも考えられます。
勉強時間を確保しつつ自身のコンディションも整え、仕事で迷惑を掛けないように日々生活しなくてはなりません。
家での時間が足りなければ、通勤や仕事の休憩などすき間時間も活用して、行政書士試験に挑めるようにコンディションを整えていってください。
時間が足りなくて、焦る気持ちはとても良く分かります。
ですが無理のし過ぎ、体調不良にはどうぞお気をつけください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。