私は行政書士試験を2021年、2022年、2023年と連続受験し、2023年に独学で合格しました。
今回はそんな私が失敗からどうやって挽回していったのか、勉強方法も踏まえてお話していきます。
法律の勉強が初めてだったので、2021年は勉強のスタート時期が遅かったのもあり、ほぼ基本書を読むだけで過去問は50問も解かずに行政書士試験を受験しています。
2022年は前年の流れで継続して勉強をしたのですが、大した計画も成果もなく、不合格。
2022年は過去問が少し解けるようにはなっていたので、多少勉強が進んだ感がありました。
不合格だったけど。
2023年は、前年の手ごたえを元に、行政書士受験は最後にしようかな~という気持ちで向き合い、やっとエンジンが掛かった状態に達することができました。
今回は行政書士試験に合格した最後の年、この最後の再挑戦について投稿していきます。
行政書士試験再挑戦の決意:失敗から学んだこと
ただ基本書を読んだだけ、ただ過去問を解いただけ、では時間を浪費するだけ。
私にとって、どういう勉強をするかが、合格のカギだった。
3年連続で行政書士試験を受験したうち、前2年はボンヤリ勉強と受験を繰り返していました。
行政書士試験が簡単だと思っていたわけでは決してなかったのですが、仕事や家のことを言い訳に勉強に身が入っていなかったのは否めません。
無計画に勉強を進めていたため、かなり遠回りをしつつ無駄な時間を過ごしていたなと後悔しています。
フルタイムで仕事をしながら、貴重な時間を工面しながら辛い思いをしつつ勉強をしていたのに、全く成果が出ていませんでした。
これは明らかに勉強不足、そして勉強の方向性がいい加減だったことが原因です。
ただ基本書を読んだだけ、ただ過去問を解いただけ。
こんな状態では行政書士試験に到底合格することはできません。
行政書士試験に合格した年の2023年は、さすがに何年も勉強に時間が取られるのが辛かったので、
今年で最後にしたい。
もう勉強したくない。
そんな気持ちが強くなり、行政書士試験に対する向き合い方に、遅まきながら変化が出てきました。
ここで受験を最後にするためには、今までの足りない分を補いそして計画的に勉強することが必要だと、今更ながら考えるようになりました。
やるべきことはたくさんあるけれど、色々手を広げすぎても時間のない中、結局はどれも中途半端になってしまうと思ったので、自分のできることを絞って勉強することに決めました。
行政書士試験を2回失敗した経験から、排除したもの
色々手を出してもやりきれないので、自分がやるべきことを絞ってみました。
失敗してきた2年間でやっていた内容だと、全く合格に手が届かなかったので、この2年間を振り返り、3年目にやるべきことを取捨選択していきました。
正直勉強不足のため大きなことは言えませんが、行政書士試験不合格の2年間で以下のことに手をつけていました。
- 行政書士用の市販の基本書を読み込む
- 5肢択一の過去問を解く
- 肢別過去を解く
- 記述式問題集を解く
いかにも受験勉強の王道っぽいですよね。
まず結論から言うと3年目の挑戦は、肢別過去問を使って勉強することに全力を注ぐことにしました。
何分、2年間勉強していても、かなりいい加減な勉強だったので、必要な知識の習得も怪しい状態だったのです。
まずは必要な知識を固めて土台を作る。
必要な知識を得るためにどう勉強したらいいか、まずはそれをメインに考えていきました。
行政書士試験用の市販の基本書を排除した
まず基本書は2年間手元に置いて読んでいたので、内容はほぼ理解していたのと、基本書だけでは到底行政書士試験に太刀打ちできないので、まずこれを排除しました。
この市販の基本書は、行政書士試験受験にあたり、本当に基礎の基礎しか載っていません。
私のように法律の勉強が初めてなら、いきなり過去問はハードルが高いので、基本書で試験範囲の様子を伺うことはよいと思います。
しかし、いつまでもそれにしがみ付いていては、先に進めません。
5肢択一の過去問を排除した
次に5肢択一の過去問です。
知識がふわふわしている状態でこの5肢択一の過去問を解いても、まぐれあたりの確率が高かったので、もっと土台が固まってから手をつけようと排除しました。
行政書士試験の択一の問題形式はこの5肢択一なので、試験に慣れるためにも、全くやらないのは本試験で戸惑い辛いです。
試験で問題を解く際のテクニックとして、全部の肢を読まなくても解く方法があります。
解答する練習は試験で問題を解くとき楽になるので、しておいた方がよいです!
そのため、5肢択一の過去問は、知識が固まって肢別過去問がサラサラ解けるレベルであれば、使用するのがおすすめです。
記述式問題集を排除した
最後に記述式問題集です。
この記述式問題集は最初の方を解いて、全く解けなかったのでほとんど手をつけていない状態です。
記述式の練習をする時間がなかったというのが実情ですが……。
知識があやふやのままで記述式問題集を使っても、まず時間の無駄だと感じたのでこれも排除しました。
ですが記述式は択一式と違って、問題の正誤を判断し、マークシートを塗りつぶす解答方法とは全く違います。
自分で言葉にして解答を40字程度で、書かなくてはなりません。
この吐き出す(アウトプット)は、頭で分かっていても、中々書けない場合もあります。
行政書士試験本番で焦らず解答するためには、時間があれば、少しでも書く練習はしておいた方が、心の平安のためにもおすすめです。
残った肢別過去問集に絞って、行政書士試験の勉強をすることに決めた
そして残った肢別過去問を使って、次のことをやることに決めました。
- 知識の習得と基礎固め
- 行政書士試験の出題傾向の把握
- 問題を解く練習
- 記述式の対策
これって、試験勉強の内容全部じゃない?
これら全てを肢別過去問で賄うように、自分なりに勉強の方法を考えて2023年最後の年をスタートしました。
私は合格革命 行政書士肢別過去問集という行政書士試験の肢別問題集を使用しました。
自分なりに解説が分かりやすく、問題に対して必要十分で、レイアウトも他の肢別過去問よりも、見やすく感じたからです。
肢別過去問をどう使って勉強したかは、別記事をご参照いただけると幸いです。
とにかくこの肢別過去問を
- 教科書として使う
- 択一の問題集として使う
- 記述式対策として使う
- 行政書士試験のナビゲートとして使う
と、使い倒していきました。
この肢別問題集を自分で解説ができるレベルまで、頑張るぞ!
というのいが、スタート地点での目標でした。
行政書士試験に合格するための、勉強方法を見直してみた
肢別過去問をメインに勉強方法を見直してみました。
私は肢別過去問をメインに使って勉強したのですが、勉強方法の詳細は下記記事を見て頂けると嬉しいです。
まずは行政書士試験に合格するために、今の自分に何が足りないのか考えることからスタートです。
私は言うまでもなく、知識があやふやで圧倒的に足りていないので、基礎固めをまず念頭に置きました。
行政書士試験の問題に対する基礎知識がなければ、記述どころか択一も解けませんよね。
このスタート位置は人それぞれ違います。
まず、行政書士試験の勉強を以下のようにレベル分けをしました。
- 行政書士試験に必要な知識が足りない
- 間違った解答をしても、そうだった!とすぐに気づける
- 知識があっても、解くのに時間が掛かる
- 記述式問題が解けない
もちろん私はレベル①からのスタートです。
行政書士試験に必要な知識が足りないなら?
そして市販の基本書では身につかない知識を、肢別過去問の解説を教科書として使いました。
間違った解答をしても、そうだった!とすぐに気づけるなら?
レベル②間違った解答をしても、そうだった!とすぐに気づけるは、間違えやすい論点や苦手な部分を重点的に勉強する必要があります。
知識があっても、解くのに時間が掛かるなら?
レベル③知識があっても、解くのに時間が掛かるは、とにかく解く練習です。
行政書士試験は試験時間が3時間あっても、あっという間に終わってしまいます。
問題を解くコツ、全部の肢を読まなくても解答できる術、いわゆる解き方を身に付ける必要があります。
5肢択一の過去問を使って早く解く練習をします。
記述式問題が解けない
レベル④記述式問題が解けないは、少々難しいところです。
なぜ記述式が書けないか、把握しておく必要がありますね。
- 知識があやふやで書けない
- 頭で分かっていても文章として書けない
知識があやふやならば、行政法と民法の重要論点を見直す必要があります。
また文章としてアウトプットできないならば、吐き出す練習(アウトプット)をしておいた方が安心です。
記述式は勉強しなくてもいい、とWEBで見かけることもありますが、これも個人の考え方1つです。
私の様に法律の勉強が初めてで、独学ならば、記述式対策は少しでもやっておいた方が、安心感があります。
勉強時間を意識してみた
自分がやるべきことのイメージと、ステップが分かったので、後は時間との勝負です。
ここから段階的に自分のレベル上げをしないといけないので、時間との勝負です。
私は仕事をフルでしているので、いかに効率よく勉強するかも行政書士試験の合否に大きく影響します。
勉強時間に関しては別記事をかいているので、よろしければ読んでみてください。
最初の頃は睡眠時間を削って勉強ましたが、体調不良も起こし、仕事もあったので逆に非効率になってしまいました。
無理して勉強をしても良いことがなかったです。
この辺りはぜひお気を付けください。
最終的にありがちですが、通勤時間にガッツリ勉強したり、ダラダラ勉強せずメリハリと集中力を持って勉強するようにしました。
適度に休息を挟んでみた
適度な休息は、質のいい勉強をするのに必要だと実感しました。
私が数年行政書士試験の勉強をした中で、最終的に行き着いたのは、これです。
仕事をしていて時間が少ない中で勉強をするためには、集中力が高い状態で短時間で吸収した方が、理解力も記憶力も良かったです。
疲れていたらボーっとしやすくなり、記憶するのも問題を解くための記憶喚起も、非効率になります。
だったら、思い切って休息を挟みつつ、リフレッシュをした状態でスッキリ勉強した方が、勉強も仕事も私には効率的でした。
でも休息している時間がもったいなくて、焦る!
確かに最初は休息をとることは、時間をムダにしているようで、罪悪感に近い感情を持っていました。
やらなきゃ!という気持ちが先に立って、焦りますしね。
ですがメリハリが大事です。
時間を掛けたから、行政書士試験に合格できるのでしょうか?
もちろん私のように、勉強不足で不合格という結果になるかもしれません。
行政書士試験に合格した2023年は、前2年間の蓄えがあったとしても、勉強の仕方を変えて適度に休息を挟み、集中力を持って勉強したことで、結果的に色々うまく回るようになりました。
行政書士試験に合格して、成功へのステップを振り返る
振り返ってみると、勉強の仕方を変えたことで合格できたのかなと思っています。
- やるべきことを絞って、段階的に勉強をした。
- 休息を取りつつ、集中力が高い状態で勉強をした
- メリハリを付けて勉強をした。
- 今年で最後!崖っぷち感を持って勉強をした
行政書士試験合格した年はこのように勉強の仕方や気持ちを切り替えたことで、かなり前進することができました。
不合格の2年間はダラダラ時間だけ掛けて、無理をしながら勉強していたので、それと比べると合格した年は勉強の手ごたえも、心身の疲弊具合も全く違いました。
人によって行政書士試験の勉強を始めるレベルも環境も、勉強方法も違うと思います。
もし勉強に行き詰っていたり、何か足りないと感じているのであれば、1度今までの勉強の仕方を振り返ることがおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。