
そういえば、行政書士試験ってCBT方式にならないのかな?
ふ、とこんな疑問が浮かんだので、ちょっと調べてみました。
そもそも試験のCBT方式という形態はご存じですか?
とっても簡単に言うと、パソコンを利用した試験形態のことです。
2025年5月現在、CBT化されている他の資格試験の情報を多々目にするようになってきました。
特に大きい所で言うと、2026年から司法試験(短答式と論文式)と予備試験(論文式)がCBT化されるというのが目新しいところです。
法律系資格試験のラスボスと言える司法試験がCBT化されるということで、行政書士試験の動向がどうなのか気になったので、今回まとめてみました。
今後の参考に、よろしければお付き合いいただけると嬉しいです。
資格試験のCBT方式とは?





まずは一般的なCBT方式について知っておきましょう。
近年、さまざまな資格試験や採用試験で導入が進んでいる「CBT方式」。
従来の紙と鉛筆による筆記試験に代わり、コンピュータを利用して試験を実施するこの方式には、多くのメリットがあり、受験者にとっても試験運営側にとっても利便性が高まっています。
まずはCBT方式とは何か、どのように実施されるのか、メリット・デメリット、そして従来の試験方式との違いまで、一般的な概要を確認しておきます。
今後、行政書士試験でもCBT方式が導入されるかもしれない、という未来を見据えて読んでみてください。
資格試験のCBT方式とは?
CBT方式(Computer Based Testing)とは、コンピュータを用いて試験を実施する方式のことです。
一般的に、受験者は専用のテストセンターなどに設置されたコンピュータを操作し、画面上に表示される問題に対して解答していきます。
紙の問題用紙とマークシートを使った従来の筆記試験とは異なり、試験会場にパソコンが設置されており、その画面上で解答を進めるのが特徴です。
問題形式は選択式、入力式、ドラッグ&ドロップ式など多様で、試験によって仕様は異なります。
現在どんな資格試験がCBT方式を導入している?
現在、CBT方式を導入している有名どころの試験をご案内します。
国家資格から民間資格、語学試験まで幅広く調べてみました(2025年5月現在)。



有名どころの試験は、結構CBT化されていますね。
これでもほんの一部です。
資格名 | CBT導入開始時期 | 備考 |
---|---|---|
ITパスポート試験 | 2011年(平成23年) | CBT方式で開始された代表的な国家試験。常時実施。 |
基本情報技術者試験(FE) | 2023年度秋期試験より完全CBT | 2020年に一部試行、2023年より完全移行。 |
応用情報技術者試験(AP) | 2025年度より完全CBT予定 | 2025年度春期試験からCBTへ移行予定。 |
情報セキュリティマネジメント試験(SG) | 2021年(令和3年)よりCBT化 | 年2回 → 常時実施に。 |
簿記検定(ネット試験) | 2020年12月より導入 | 日商簿記2級・3級でCBT可能。 |
MOS(Microsoft Office Specialist) | 初期よりCBT方式(2000年代初頭) | 世界共通でCBT実施。 |
TOEIC Bridge CBT | 2021年4月~ | CBT専用のテスト。 |
TOEFL iBT | 2005年~順次世界で導入 | 完全CBTで世界中で実施。 |
英検S-CBT | 2020年度より導入 | 4技能を1日で測定。 |
SPI試験(SPI3) | 2013年頃~(CBT対応) | テストセンター方式で実施。 |
G検定 | 2017年より開始(初回からCBT) | 自宅受験型のCBT。 |
Pythonエンジニア認定試験 | 2017年~ | 各種CBTテストセンターで実施。 |
危険物取扱者試験(CBT試行) | 2021年~一部都道府県で試行 | 東京・大阪などで段階導入中。 |
色彩検定(UC級など) | 2022年よりネット受験対応 | 3級・UC級など対象。 |
ビジネス実務法務検定 | 2022年度よりネット試験対応 | 1~3級が順次CBT対応。 |
FP技能検定(CBT一部) | 2022年11月試験より一部導入 | 3級からネット試験対応開始。 |
秘書検定(ネット試験) | 2022年11月より導入 | 3級・2級に限定。 |
メンタルヘルス・マネジメント検定 | 2022年以降、Web受験型で実施 | CBT形式で全国受験可能に。 |
PMP(プロジェクトマネジメント) | 2001年頃よりCBT導入 | 世界的にCBTでの実施が標準。 |
ITIL Foundation | 2000年代後半からCBT導入 | ピアソンVUEなどで受験可。 |
上記以外にもCBT方式を導入している資格試験もありますが、ざっと20個程調べてみました。
CBT導入開始時期以降にこれらを受験された方は、パソコンを使って受験されたことと思います。
今まで手書きで試験を行っていたものが、パソコンを使った受験形態がCBT方式なんですね。
私も2025年3月にITパスポート試験を受験したのですが、その時はもちろんCBT方式の試験でした。
選んだ受験会場に行って、パソコンを使って受験をしてきました。
2026年から司法試験(短答式と論文式)と予備試験(論文式)がCBT化されるということもあり、今後も資格試験のCBT化はますます多くなっていくのではないでしょうか。
CBT方式の主な流れ
資格試験によって細かい部分は異なりますが、一般的な大まかな流れをみていきます。
試験の申込みと日時選択


CBT方式では、もちろん司法試験など年1回の国家試験などは、好きな日時を選ぶことはできませんが、一般的に、試験期間中に受験者が好きな日時・会場を予約して受験できるケースが多くあります。
通常ンターネットを通じて事前予約します。
私がITパスポート試験を受けたときは、希望の会場で、空いている希望の日時を選んで申込みしました。
ITパスポートは会場も日時もたくさん用意されているので、ある意味いつでも受験しやすい試験でした。
当日の受験の流れ


試験当日は、指定のテストセンターに行き、本人確認書類を提示した上で受付を済ませます。
その後、指定されたパソコンに着席し、試験用のシステムにログインして試験を開始します。
私がITパスポート試験を受けたときは、本人確認と、荷物をロッカーに入れるなど、不正がないようにしっかり管理されていました。
試験中の操作


問題は画面上に表示され、マウスやキーボードを使用して解答します。
試験中には、前の問題に戻る・マークして後で見直すなどの機能も提供されている場合があります。
私がITパスポート試験を受けたときは、いわゆる択一式の場合は、一問ずつ表示されるので、手書きのマークシートのように、解答のずれや、綺麗に塗れないなどなく、CBT方式の試験はむしろとても楽に感じました。
試験終了と結果通知


試験が終了すると、即時にスコアが表示される試験もあります。
一方で、後日合否が通知される試験もあり、これは試験内容や運営方針によって異なります。
私がITパスポート試験を受けたときは、試験後に仮の成績が表示されたので、合否にヤキモキすることなく、精神的には楽でした。
ある意味、この合否を待つヤキモキ時間が、資格試験の醍醐味かもしれませんが。
CBT方式のメリット
ここでは簡単にCBT方式での試験のメリットを考えていきます。
実際に私もITパスポート試験でCBT受験をしてみたら、択一式は紙の試験よりもずっと受験しやすかったです。
- 受験日程を選べる柔軟性
従来の一斉実施の試験とは異なり、受験者の都合に合わせて日程や会場を選択できるのは大きな利点です。 - 即時の結果表示(試験による)
一部の試験では、試験終了と同時にその場でスコアや合否が表示されるため、結果をすぐに知ることができます。 - 用紙の記入ミスがない
マークミスや記述ミスなど、紙試験特有の人的ミスを防ぐことができます。 - 環境負荷の軽減・ペーパーレス
紙の問題冊子やマークシートが不要となり、資源の節約にもつながります。
CBT方式のデメリット・注意点
今度は簡単にCBT方式での試験のデメリットを考えていきます。
考えられるデメリットとしては、試験の内容にもよりますが、概ね運営側のデメリットが大きいのではと考えられます。
- コンピュータ操作に慣れていない人への負担
パソコンの操作が苦手な方にとっては、操作自体がストレスになる可能性があります。 - 試験後の自己採点がしにくい
紙の試験の場合、問題用紙を持ち帰れる試験もあります。そこに自分の解答をチェックしておけば、自己採点が容易です。でもCBT方式の場合はそれができないため、試験後の見直しや自己採点に対し、かなり不便であると考えられます。 - 機材トラブルのリスク
ごくまれに、端末のフリーズやシステム障害が発生する場合があります。そのような場合は運営側が対応しますが、試験の進行に影響を与える可能性も否定できません。 - 会場の環境に差がある
テストセンターによっては空調や座席の快適さなどに差があり、受験環境が均一でない場合があります。
パソコンに慣れていないと、操作にもたつくかもしれませんが、各資格試験でCBTの体験版を用意していることがあるので、それで練習しておけば、さほど難しくありません。
機材トラブルや会場環境については、主に運営側の問題ではあります。
ですがそれらトラブルが起きたときに、受験者側からすれば、受験できないとか、受験のやり直しという目に遭うと腹立たしい以外何ものでもありませんよね。
機会を使用する場合、トラブルがないとは言えなので、運営者側ではかなり気を使う試験形態であると考えられます。
ちなみに考えられるトラブルとしては、以下がありますので参考までに。
- パソコントラブル
- (CBT)システムトラブル
- ネットワークトラブル
- 電力トラブル など
CBT方式と紙の資格試験との違い
大きく分けるとパソコンを使ったCBT方式と、従来型の紙を使った試験での違いは以下になります。
項目 | CBT方式 | 紙試験 |
---|---|---|
問題の表示 | パソコンの画面に表示 | 紙に印刷された問題用紙 |
解答方法 | マウス・キーボードで操作 | ペン・鉛筆で記入 |
試験日 | 複数日程から選べる | 一斉実施が一般的 |
結果の通知 | 即時表示または後日通知 | 通常は後日郵送・発表 |
問題順の操作 | 問題のスキップ・戻るが可能 | 自由にページを行き来できる |
私も実際にITパスポート試験でCBT方式での試験を体験しました。
実際にCBT方式で受験してみて、択一式試験の場合は紙の試験よりも、後で見直そうとした問題に素早く戻れたり、解答欄間違いにドキドキすることもなかったので、とても快適でした。
近年の流れから考えるに、CBT方式は、今後ますます多くの試験で導入が進んでいくと予想されます。



特に司法試験と予備試験でCBT導入がされることに、大きな変革を感じます。
受験者の利便性や試験運営の効率性が向上する一方で、受験者にはパソコン操作や環境への適応も求められますね。
これからCBT方式の試験にチャレンジする方は、事前に模擬試験や公式の操作ガイドや体験版などを確認しておくことがおすすめです。
しっかりと準備すれば、CBT方式はとても受験しやすい方式であると実感しました。
行政書士試験ではCBT方式はどうなっている?



ここでやっと本題です。
行政書士試験では、CBT化の動きはどうなっているのでしょうか。
行政書士試験では現在でも、受験申込に関してはインターネット申込を受け付けています。
私もインターネット上から受験申込をしていました。
とはいえ、受験申込と実際の試験の運用では、準備するシステムや環境が全く違います。
そこで行政書士試験でのCBT化がどうなっているかと言えば……。
2025年5月現在は、行政書士試験でCBT化はされていません。
そして、CBT化されるというアナウンスもありません。
それは行政書士試験を管轄する総務省の、
「行政書士試験の施行に関する定め」の改正に関する意見募集の結果
に記載がありました。


行政書士試験におけるCBTについては、他士業試験の動向等を踏まえ、今後検討していくべ
き課題と認識しておりますが、現時点で導入の予定はありません。
総務省からはこのようにアナウンスされています。
「他士業試験の動向等を踏まえ、今後検討」という部分が、注目ポイントですね。
多くの資格試験がCBT化されつつありますが、実は士業と呼ばれる試験ではCBTの導入はほとんどありません。
中小企業診断士の一部の試験がCBT方式というのが、有名な所でしょうか。
士業試験は一般的に「厳格な筆記試験(特に論文)」が求められるため、CBTとの相性があまりよくないというのも理由の1つではないでしょうか。



ですが2026年から司法試験と予備試験(論文式試験)がCBT化されるというのは、大きな変革です。
司法試験に関しては、以前よりアメリカの司法試験がCBT方式ということもあり、議論が進められていましたので、流れとしてはそろそCBTかな?という感触がありました。
また、他の法律系士業の資格試験では、法務省管轄の司法書士試験に関して、未だCBT化の動きはありません(2025年5月現在)。
法律系資格試験の司法試験や予備試験、司法書士試験と行政書士試験であれば、試験の出題形式だけみれば、行政書士試験が一番CBTと相性の良い出題形式です。
試験形式のネックとしては論文式試験や司法書士試験の記述式試験の方法が悩ましい所でしょう。
行政書士試験では記述式試験がありますが、40字程度の記述です。
司法試験や予備試験のようなガッツリ論述する試験ではありませんし、司法書士試験のように申請書を書く複雑な記述式試験ではありません。
そうみると、試験形式だけに特化して考えれば、実は行政書士試験のCBT化は最も敷居が低いと言うことができます。
むしろ採点もしやすくなりますよね。
ですが試験形式以外のシステムや各種環境、諸費用を考えると、行政書士試験のCBT化は大きな壁があると言えます。
そんなこんなで、いずれ行政書士試験がCBT化される可能性があるにしても、システムの準備や会場、環境整備など含めると、数年は先の話になりそうですね。
行政書士試験のCBT化に関する私の意見



私の見解なので、是非読み飛ばして?!
ここからは私の勝手な行政書士試験に関するCBT化の意見です。
個人的には、受験生目線から言えば、行政書士試験がCBT化されることは大歓迎です。
自分的には解答がしやすく感じますし、下を向いて作業をしないので、肩こりや身体の不調を感じなかったのにな、と思っています。
5肢択一式の問題の場合
システムでどう表示するかなどによりますが、一般的な既存の各資格試験の択一式試験を見ると、1問答えるごとに表示が切り替わるので、問題と解答のズレが生じないため、うっかりミスが防げます。
確かに5肢択一を解くときに、紙に書いたように消去法がしにくいかもしれませんが、システムによっては、ペンツールなどが使えれば、消込みも可能です。
また見直したい問題に即座に移動することができるのも、大きな利点なので、試験の時間短縮になってくると考えます。
逆に心配な点は、CBT全体に言えることですが、パソコントラブルや各種機器のトラブルです。
自分ではどうすることもできないトラブルに困ってしまうでしょう。
そうなったときに、時間的な、点数的な配慮があるのかなどが、大きなポイントになってきます。
行政書士試験を現状の試験日程で行えば、年1回の試験です。
それでトラブルに見舞われた場合、どうなるのか、ということです。
救済措置が明確になっていないと、心配で仕方ないですよね。
何事も絶対ということはありませんから。


記述式の問題の場合
行政書士試験受験生側の目線から言えば、記述式問題も、大歓迎の試験形式になるでしょう。
行政書士試験の記述式試験は約40字程度の文章を書く試験です。
パソコンの文字入力に慣れていないと、タイピングや文字変換に時間がかかるかもしれません。
ですが、手で書いて、消しゴムで綺麗に消して、という作業を考えれば、慣れてしまえばパソコンの方が素早く行えます。
タイピングの練習は必要な方もいるかもしれませんが、仕事でパソコンを利用している方も多いでしょうから、仕事でメールが打てれば十分対処できると考えます。
行政書士試験がすぐにCBT化できないと考えられる理由
司法試験や予備試験の大きな試験がCBT方式を導入するから、行政書士試験でもできるのではないかと、思われるかもしれません。
確かに試験形式だけみれば、司法試験や予備試験よりも、行政書士試験の方がCBT化に適した試験形式と見れます。
司法試験予備試験では短答式試験はともかく、論文式試験では行政書士試験よりもずっとCBT方式では扱いが難しい形式だからですね。
2025年5月に法務省から司法試験のCBT体験版が公開されています。
これをみると論文式試験は、ただでさえ過酷な試験なのに、よりテクニカルで受験生泣かせの試験になっているようです。



それなのになぜ行政書士試験でCBT化されないのでしょうか。
システムを構築するという面もありますが、試験環境が大きく影響していると考えられます。
その大きな一因となっているのが、受験者数の多さです。
行政書士試験 | 予備試験 | |
2024年(令和6年) | 47,785 | 12,569 |
2023年(令和5年) | 46,991 | 13,372 |
2022年(令和4年) | 47,850 | 13,004 |
2021年(令和3年) | 47,870 | 11,717 |
2020年(令和2年) | 41,681 | 10,608 |
2019年(令和元年) | 39,821 | 11,780 |
2018年(平成30年) | 39,105 | 11,136 |
2017年(平成29年) | 40,449 | 10,743 |
2016年(平成28年) | 41,053 | 10,442 |
2015年(平成27年) | 44,366 | 10,334 |


予備試験に関しては、2026年から論文式試験のみCBT化されます。
予備試験の場合は短答式試験で合格したら、論文式試験が受験できるので、受験人数が大幅に削減されます。
司法試験の場合は短答、論文共にCBT化されますが、予備試験の合格者と法科大学院ルートの受験者のみなので、人数がしれています。
つまりCBTのシステム構築以外の面でいうとこの受験者数の多さがネックになるでしょう。
受験日を今まで同様年1回で一斉に試験をすると考えます。
そうした場合、行政書士試験がCBT化に踏み切れないのは以下が考えられます
- パソコンの台数の確保
- 電力供給問題
- ネットワーク問題
- セキュリティ問題
- 会場の整備
- 試験時のトラブルの対処 など
簡単に考えただけでもこれだけあります。
受験者数の多い行政書士試験ですから、当然パソコンの台数の確保が大変ですね。
そこに試験用のシステムを載せてメンテナンスをしなくてはなりません。
また、一斉に試験を行うとなると、大人数が一か所(1つの教室)でパソコンを操作する、電力問題があります。
会場の電力整備がすぐできれば良いですが、大学などを試験会場にしていますから、そう簡単まして勝手に工事などできません。
これらを回避できないと、当然CBTを進めて試験を行った場合、試験中のトラブルが頻発してしまう可能性があります。
機会を相手にするため、絶対にトラブルがないとは言い切れません。
それを現場で誰がどう対処するかも重要です。
行政書士試験でCBT化するためには、これら問題が山積です。
そのため行政書士試験では、総務省が回答しているように、「他士業試験の動向等を踏まえ、今後検討していくべき課題」となっており、現行の試験制度のまま運用されていると考えます。
そして先立つもの(お金)もシステム設計や構築、環境整備で莫大に掛かってしまうのも悩ましい問題ですよね。
今回のまとめ。現状、行政書士試験ではCBT化はなし!



結論!
現状、行政書士試験のCBT化はなし!
総務省から未だ発表がありませんので、2025年5月現在、現状しばらくは行政書士試験のCBT化はないものと考えられます。
行政書士試験の問題自体は、受験生目線で言えば、CBT方式が導入されれば解答がしやすくなり、時間短縮が見込めます。
もしかしたら水面下でプロジェクトが動いているかもしれませんが、なかなか難しい問題であることは間違いないでしょう。
例えば司法試験と予備試験のCBT化に関して、法務省の発表では、こんなスケジュールで進められました。
- 2022年 導入調査検討
- 2023年 調査研究
- 2024年~ システム設計~プレテスト
- 2026年 運用開始
数年単位のプロジェクトです。
総務省が管轄している資格試験で、無線技士関係はCBTが導入されているものもあります。
そのためCBTは絶対にやらない!という訳ではなく、条件が整えば準備を進めると読み解くことができそうです。



でも今すぐではないんだなぁ~
実際は総務省と一般財団法人行政書士試験研究センターとの検討が入ってくるでしょうから、行政書士試験のCBT化は、忘れた頃にやってきそうな感じです。
それまでは、今まで通り手書きで行政書士試験を乗り越えていくことになりますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。