行政書士試験に不合格だったと分かった瞬間、頭が真っ白になり、「しばらく何も考えたくない」と感じた方も多いのではないでしょうか。
私自身、2023年に行政書士試験に合格していますが、そこに至るまでに不合格を経験しています。
だからこそ、不合格が分かった直後の気持ちはよく分かります。
- 悔しい
- もう勉強なんてしたくない
- どうせ自分には向いていなかったのかもしれない
- それでも「あと少しだった」という感覚が頭から離れない
そして行政書士試験の独学者の多くの人が、こんな考えにたどり着きます。
なりとりあえず、もう1年は独学で続けてみよう。
これは決して間違った判断ではありません。
ただ、何も整理しないまま同じ環境で独学を続けることが、あとから振り返ると一番つらかった――これは私自身の実感です。
この記事では、「独学を続けるかどうか」ではなく、行政書士試験に本当に合格するために、独学以外の選択肢も含めて、一度立ち止まって考えてほしいことをお伝えします。
行政書士試験不合格でもとりあえず独学を選びたくなる
行政書士試験に落ちた直後、独学を続けようと考えるのには、ちゃんと理由があります。
これ以上お金をかけたくないという正直な気持ち
行政書士試験は、受験料に加えて、テキスト・問題集・模試など、地味にお金がかかります。
そこに予備校代となると、数万円〜十数万円。
行政書士試験に不合格という結果を前にすると、
- また落ちたらどうしよう
- お金をかけて失敗したら立ち直れない
- そもそもお金がないし
こうした不安が一気に押し寄せます。
私も、行政書士試験後は、全く合格する気がしないけど、お金が掛けられないから独学しかないし…という気持ちと葛藤していました。
これ以上お金をかけたくないという本音
行政書士試験は、参考書・問題集だけでもそれなりの出費になります。
そこに予備校費用となると、心理的・金銭的なハードルは一気に上がります。
私も行政書士試験の不合格後は、「また落ちたらどうしよう」「お金をかけて失敗したら立ち直れない」という気持ちが強く、独学にこだわっていました。
今さら勉強のやり方を変えるのが怖い
1年間続けてきた勉強法を変えるのは、とても勇気がいります。
時間をやりくりしながら勉強してきた。
それなりに理解も深まったつもりだし、努力もしてきた。
だからこそ、
- このやり方は間違っていなかったはず
- もう少し続ければ結果が出るはず
そう思いたくなるのは、自然な心理です。
私自身も、「やり方を変える=これまでの努力を否定すること」だと感じていました。
でも本当にそうでしょうか。
全部がそうとは言えませんが、少なくとも合格ラインが少し遠いなと感じるならば、少しでも勉強方法を見直してみる必要があるかもしれません。
私自身は今振り返ると、やり方を変えることは、努力を無駄にすることではなかったと断言できます。
やみくもに来年の勉強を始める前に、一度現状把握を整理しておくことが大切です。
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「もう少しだった」という感覚がある
行政書士試験の発表時に、合否ハガキが届きます。
そこに合否の結果と、試験の成績が表示されています。
この合否ハガキを見て合格点に近かった人ほど、「来年も同じ感じでいけばいけるのでは?」と思いやすくなります。
合格点に近かった人ほど、この判断が難いのではないでしょうか。
- 合格点まであと数点
- 足切りは回避している
- 記述がもう少し書けていれば…
私も、自己採点をしたとき、「独学でも十分いけるはずだ」と本気で思っていました。
ただ、その感覚を一度疑ってみることが、次の年の結果を左右します。
私自身も、自己採点をしたとき、ほんの数点の差なら、もう少し頑張れば独学でも合格できそう、と感じていました。
行政書士試験で独学を続ける前に、必ず整理すべき3つのこと
ここからが本題です。
行政書士試験の勉強で独学を続けるか、環境を少し変えるかを考える前に、気が付いたことがあります。
それを少し整理していきます。
もしよければ、自答してみてください。
⇒ 行政書士試験に不合格だった人が、今やると差がつく行動【体験談】
なぜ不合格だったのかを説明できますか?
行政書士試験が不合格の原因を、他人に説明できますか?
- 行政法でなぜ点を落としたのか
- 民法は理解不足だったのか、時間不足だったのか
- 記述式は、対策不足だったのか、書き方が分からなかったのか
私が行政書士試験が不合格を知った直後にやったのは、スプレッドシートに原因を書き出すことでした。
- 行政法:条文理解が浅く、選択肢で迷うことが多かった
- 民法:問題数に対して処理スピードが足りなかった
- 記述:そもそも「何を書けば点になるか」が分かっていなかった
など書き出して視覚化してみました。
この作業をして初めて、自分の勉強状況を客観的に見れて、勉強量ではなく、勉強の方向がズレていたことに気づきました。
もしこの原因がはっきりしないなら、独学でも予備校でも、行政書士試験の勉強を再開する前に、まずは整理が必要です。
失敗の原因を突き止めることで、これからの勉強はそれを回避するための勉強をしていけば点数が上がりやすいからです。
⇒ 行政書士試験は意味がないって本当?得るモノ・得られないモノはこれ!
勉強時間より勉強の質に課題はありませんか?
よく行政書士試験は1000時間で合格できる、とか数か月で合格しました!など見かけますよね。
ですが「○時間勉強した」という数字は、あまり重要ではなかったんです。
重要なのは、
- 過去問を理解して解いていたか
- なぜ間違えたかを説明できたか
- 記述式を後回しにしていなかったか
などの勉強の内容であって、結果の1つである時間ではないからです。
私は行政書士試験に不合格だった年、独学者あるあるの、インプット中心(特に暗記しなきゃと考えていて)で「分かった気」になっていました。
今振り返ると、「独学が悪かった」のでは決してなく、勉強方法が行政書士試験に合っていなかったと実感しています。
現に自分で勉強方法や意識を変えたことで、行政書士試験合格という、良い方向へ向かうことができました。
独学の場合はこれらの気づきや勉強の質に関して、自分でコントロースしていかなくてはなりません。
そのため、この勉強の質という点で、第三者の視点(予備校の添削や講師の解説)が助けになるケースがあるのも事実です。
自分の勉強が正しいか確認できますか?
独学の一番の難しさは、「自分の勉強のやり方が合っているか分からない」ことです。
- 記述の書き方がこれでいいのか
- 理解の深さが足りているのか
- 勉強の優先順位は正しいのか
私は行政書士試験不合格の年、「多分これで合っているハズ」という感覚で勉強を進めていました。
始めの頃は必死だったこともあり、この点をほとんど考えられていませんでした。
そもそも独学ですから、判断の仕方が難しいのです。
その点予備校を利用すると、予備校や講師から勉強の道筋をアドバイスしてもらうことができます。
これは独学者との大きな差になり得ます。
私の場合は1人で突っ走っていましたから、結果、行政書士試験合格まで遠回りしてしまったようにも思います。
行政書士試験の不合格後に改めて振り返ると、誰かに一度見てもらう、聞いてもらうだけでも、修正できた部分は多かったと感じています。
独学以外の選択肢を考えるのも「あり」
ここで一つ、誤解してほしくないことがあります。
予備校=全員が行くべきものではありません。
現に私は法律の勉強をしたことがない状態で、フルタイムで仕事をしながら、完全独学で行政書士試験に合格しています。
司法試験や予備試験、司法書士試験などの他の法律系資格試験と比べても、私以外にも独学での合格者がたくさんいる試験でもあります。
ただし、
- 原因がはっきりしない
- 記述対策に自信がない
- 勉強の方向性が正しいか不安
こういった場合、予備校や講座を「一時的に使う」ことで、合格までが早まる人がいるのも事実です。
何年も行政書士試験の勉強を独学でやり、予備校に通い合格したという、合格体験記も少なくありません。
私自身、勉強方法を見直したことで、
- 自分の弱点が明確になった
- 勉強のズレに早く気づけた
- 無駄な遠回りを減らせた
と感じています。
独学か、予備校かという議論ぼ前に、今の自分に何が足りないかで考えることが大切です。
ちなみに私は予備校を利用していませんが、合格した年に次もダメなら、行政書士試験を諦めえるか、予備校を利用しようと考えて受験生活を送っていました。
私が実際に検討した予備校を紹介した記事を書いています。
良かったら参考にしてみてください。


行政書士試験で独学を続けるなら、最低限変えるべきこと
今後独学を選ぶにしても、前年と同じでは意味がありません。
浮気しない、前回と同じ回し方はしない
- 教材をコロコロ変えない
- 問題演習の比重を上げる
- 記述対策を前倒しする
教材をコロコロ変える、色々手を出す。
不安と焦りで隣の芝が青くみえ、あちこち手を出してしまう気持ちはよく分かります。
ですがかえって勉強が進みにくくなってしまう可能性があります。
私は肢別過去問集をメインに使用して、最終的に行政書士試験に合格しました。
色んな教材を手にしても時間がなくてやり切れない、効率が悪いと考えて、合格した年はほとんどは肢別過去問集しか開いていません。
肢別過去問集を繰り返し勉強していくのですが、その繰り方を毎回変えていきました。
ただ繰り返しても暗記してしまうだけで、実力が付きにくいと考えたからです。
行政書士試験に不合格だった時と同じ方法を取っても、多くは伸びしろが少ない可能性があります。
行政書士試験に独学で合格するためには、勉強方法にも一工夫が必要だととても感じました。
記述式を運任せにしない
行政書士試験に不合格だった年、私は「記述は運」と心のどこかで思っていました。
合格後に分かったのは、記述式は対策した人が確実に点を積み上げられる分野だということです。
独学でも、
- 型を学ぶ(どのような問われ方をして、どう答えればいいのか)
- 添削を受ける
- 模範解答を比較する
など、工夫次第で精度は上げられます。
スケジュールを感覚で組まない
「なんとなくこれくらい」という計画は、再び行政書士試験が不合格になる可能性を高めます。
とはいえ私も人のことは言えませんが、少なくとも合格した年は、
- いつまでに何を終わらせるか
- どの科目を重点的にやるか
を、勉強する範囲と大まかな期間や時間を、目標立てて進めていきました。
それでも長期目標はグダグダになってしまっていたので、せめて短期目標(今日は絶対ここまで!)などは、その日勉強を開始する前に決め、最低限こなしていました。
まとめ|独学を続けるかどうかは覚悟ではなく状況で決める
行政書士試験に不合格だったあと、独学を続けるか迷うのは自然なことです。
大切なのは、
- 気合で決めないこと
- 一度立ち止まって現状を整理すること
- 必要なら、環境を少し変える選択肢も持つこと
独学を続けることも、予備校を使うことも、どちらも正解になり得ます。
違いが出るのは、「自分に足りないものを理解した上で選んだかどうか」です。
行政書士試験に独学だから絶対に受からない、ということはありませんし、逆に予備校に通ったから絶対に合格するとも言えません。
不合格は、失敗ではありません。
落ち込むし、勉強が嫌になってしまうことだってあります。
ですが、ここで正しく向き合えた人だけが、次に進める途中の出来事だと、思考を方向転換してみませんか?
焦らなくて大丈夫です。
ただ、同じ場所に立ち続けないようにだけ、気をつけてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









