行政書士試験の受験勉強は、暗記をしとけばOK!と思っていませんか。
特に私のように法律の勉強が初めてで、独学受験者であれば、何を勉強したらいいか分からず、
とりあえず暗記しとこ。
という流れになりがちです。
ですが、ちょっと待ってください、これは立派な落とし穴です!
確かに暗記も必要ですが、それだけでは行政書士試験の合格に到達することは難しいです。
私はそれで失敗しました!
合格のカギはズバリ!内容の理解にあります。
今回は、なぜ行政書士試験の勉強で理解が重要なのか、そして理解中心の勉強法がどのように行政書士試験の合格に役立つのかを投稿していきます。
暗記だけでは合格できない!行政書士試験の特徴とは?
行政書士試験は、過去問を解くとよく分かりますが、法律知識だけでなく、問題の解釈や応用力が求められる試験です。
まず、行政書士試験の法律試験科目には以下があります。
- 民法
- 行政法
- 憲法
- 商法
それぞれの分野において、法律の条文や判例を暗記することは重要です。
しかし、単純に条文を暗記するだけでは、試験で出題される複雑な事例問題や、選択肢の微妙な違いに対応できません。
この試験では、法律の趣旨や背景を理解し、実際の事例にどう当てはめるかが試されているからです。
行政書士試験でどんな問題が出題されるのか確認したい場合は、やはり過去問が1番です。
表面的な暗記ではなく、法律がどのように適用されるかを理解することが、合格への第一歩です。
理解重視の勉強法が、行政書士試験合格への最短ルート
理解を深める勉強法とは、ただ条文を丸暗記するのではなく、その条文の意味や背景、実際にどのような場面で使われるのかを考えることです。
たとえば、民法の意思表示の錯誤に関しても、単に定義を覚えるだけではなく、どういった事例で錯誤が認められ、どのように救済されるのかを具体的に理解することが重要です。
実際の試験問題は、このような理解を問うものが多く、条文を暗記しているだけでは選択肢の違いを見分けられないことが多いのです。
そのため私は暗記重視の勉強当初は、過去問がチンプンカンプンでした。
行政書士試験の過去問の内容は、市販のテキストにも条文にも、全然載ってないじゃん!もしや判例の方が大事なのかも?!と考えたこともありました。
とはいえ、判例を読んでみても、判例のまま行政書士試験で出題される分けではないので、勉強の仕方が全く分からない時期がありました。
もちろん条文を覚えていれば答えられる問題も出題されることがあるので、ラッキー問題を取りこぼさないように、重要条文や判例も押さえておく必要があります。
そのため暗記が全く不要というわけではないのですが、理解する勉強の重要性とは比重が全く違います。
テキストや過去問を解く際に、なぜこの選択肢が正しいのか?を常に考えることで、自然と理解力が深まっていきます。
私はこの理解重視の勉強方法に切り替えたことで、行政書士試験の過去問が解けるようになってきました。
過去問重視の勉強をしていたので、過去問を繰り返しているうちに(勉強方法にもよりますが)、条文も判例も勝手に?覚えていくようになります。
理解を深めるために必要な、具体的な行政書士試験勉強方法
特に法律の勉強の初心者は、常に疑問を持つことがおすすめです。
テキストを読んでいる際に、すぐに暗記しようとするのではなく、なぜそうなのか?という疑問を常に持ち、理解することを心がけます。
この理解の積み重ねが、行政書士試験でいい結果に結び付きます。
特に法律用語や制度の意味を、1つずつ丁寧に確認しておくことが大切です。
私のような法律の勉強が初心者の場合、ときに分からない所がわからない、むしろ全部分からん!ということがあるかもしれません。
そんなときは、とにかく嫌になるほど繰り返し読む!解く!理解する!をやることで、力が付いていきます。
とても当たり前のことではあるのですが、これはとても時間が掛かる作業です。
でもこれが遠回りのようでいて、実は合格に1番近い方法であると考えます。
理解重視で勉強したら、こまめに過去問を使って理解度チェック!
過去問は自分の現在地を知れる、重要なチェックツールでもある。
行政書士試験の過去問は知識の定着だけでなく、理解度を確認するための最適なツールです。
問題を解いた後に、なぜこの答えが正しいのか、自分が間違えた理由は何かを掘り下げ、しっかり復習することがより理解の定着に繋がります。
過去問には各肢ごとに解説が付いています。
問題を解いて自分で解説できるようになるまで、理解度を深められるとより合格に近づくでしょう。
特に誰かに自分の言葉で説明できるようになっていれば、かなり理解が深まっていると思います。
ちょと余談ですが。
私は以前医療関係の仕事に就いていました。
専門用語なども多い職場です。
そのとき指導する立場になったのですが、人に伝えるためには、かみ砕いて相手にわかりやすく伝える必要があります。
誰かに教えるのに自分だけが分かっていても、相手が理解しないことには教えたことにはなりません。
相手から質問もされますし、自分が理解をしていなければそれに答えることもできません。
新人さんからは、とんでもない方向から質問されたりしますしね。
ただ暗記しているだけでは、質問されても返すことができませんし、このケースではこの方法がいいのではないか、と持ってる知識を応用することもできません。
この経験も踏まえて、暗記 → 理解の重要性は間違いなく重要であると言えます。
図解やフローチャートで可視化する
自分で簡単に図を書きながら理解するのはおすすめです。
内容を整理しながら、読み進めることができるからです。
複雑な法律の流れや制度は、頭の中だけで整理しようとすると混乱しがちです。
図解やフローチャートを活用して視覚的に整理すると、より深く理解でき、記憶にも残りやすくなるのでおすすめです。
ただし図を書くのはあくまでも理解を助ける補助的なもの。
書くことがメインにならないように注意しましょう。
特に法律の勉強の初期の頃は、毎回自分で図解を書きながら勉強を進めると、より早く理解がしやすくなります。
法律系の問題って、甲乙丙と人物があてがわれているケースが多く、より分かりにくさに拍車をかけてますよね。
そんな回りくどい言い回ししなくてもいいのに……とか。
行政書士試験でも問題に甲乙丙が使われるので、最終的にはこの感覚に慣れておきたいですが、最初はA君でも知人の名前でも、自分が分かりやすいように置き換えて勉強することがおすすめです。
身近なモノに置き換えて勉強してみると、案外わかりやすいかも!
私は、身近な人物の名前に置き換え、事象をその人物を想像しながら、勉強していきました。
例えば、〇〇が△△からカリパクして、揉めてるし!で、どうなったの?
みたいな感じでストーリー仕立てにして、理解するようにしていました。
もちろん最初は相関図を書きながら、ノリノリで勉強していました。
自分でストーリー仕立てにするということは、中身を咀嚼しながら見ているということになります。
何より堅苦しい勉強が、わかりやすく、そして少し楽しくなりました。
苦しい嫌な勉強も、ちょっとした工夫でグンっとやりやすくなると思います。
解説をかみ砕いて理解することも大事ですが、問題も咀嚼しながら進めると、問題に対する対処能力が上がるように感じました。
行政書士試験には、暗記と理解のバランスが重要
行政書士試験において、暗記が全く不要だというわけではありません。
例えば、条文の正確な文言や、重要な判例の結論部分はしっかりと覚える必要があります。
土台がしっかりしていないと、理解が揺らぎます。
重要なのは、暗記と理解のバランスです。
ですがいつまでも暗記(土台作り)ばかりしていたら、骨組み(理解)ができません。
行政書士試験は日に日に近づいてきます。
早く家を完成させないと、雨ざらしで行政書士試験を受験することになってしまいますよね。
受験勉強では、このバランスをうまく取ることが、最終的な合格への鍵なのです。
理解中心の勉強で行政書士試験合格を掴んだ体験談
私自身、最初は暗記中心の勉強をしていました。
その状態で行政書士試験の過去問を解いてみても、全然解けません。
そして、どう解答を導き出せばいいかも、全く分かりませんでした。
暗記自体が不十分ということもありますが、暗記した内容が本試験の問題形式ではうまく使えなかったのです。
そして気が付きました。
暗記では行政書士試験に全然太刀打ちできない。
この気付きから、勉強法を理解重視に切り替えることができました。
例えば、行政法では単に条文を覚えるのではなく、その制度の目的や背景を調べたり、実際に使われている具体例を読んでみたことで、問題文を見たときに自然と条文の内容が頭に浮かぶようになりました。
このアプローチが、最終的に試験での自信に繋がり、合格に至ったと感じています。
今回のまとめ。暗記から理解重視に変えたら、行政書士の過去問が解けるようになった!
行政書士試験において、暗記に頼るだけでは合格は難しいです。
難しいというより、無理かなと感じています。
行政書士試験の勉強を始めた頃は、暗記から入る方が多いのではないでしょうか。
まずはどんな条文があって、どんな判例があってを読み込み、記憶していくことは土台として大切です。
その土台がないと、柱をしっかり建てることができません。
ではこの土台作り(暗記)は、いつまでやっていきますか。
いつまでも土台作りをしていても、一向に柱も外壁も屋根も、出来ませんよね。
理解を中心にした勉強法を取り入れることで、条文の意味や適用方法をしっかりと把握し、実際の試験問題にも対応できる力が養われます。
暗記と理解のバランスを意識しつつ、今一歩、行政書士試験合格へ近づいてみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。