行政書士試験は無理ゲーなのか?難しい理由とその攻略法を解説

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行政書士試験は無理ゲーなのか。無理ゲーなんて言わせない

行政書士試験は、無理ゲーと言われることがあります。

一方では行政書士試験は簡単だとも、ささやかれていますよね。

なり

受験を目指す側からしたら、どっちなんだ!と思いますよね。

実際に私も行政書士試験を受験して、なんとか合格をすることができましたが、決して簡単だとは思いませんでした。

どちらかというと難しい試験だと思っています。

ですが本当に無理ゲーなのかと言われると、実は素直に首を縦に振れない自分がいます。

なり

本当に無理ゲーならば、もっと合格率が低いのでは?

行政書士試験は誰でも受験できることもあり、難しいまたは簡単だ、など難易度がフォーカスされがちです。

ですが覚えていますか?

行政書士試験は法律系の国家資格です。

国の法律を扱うのにちゃらんぽらんでは、威信や信頼にも関わります。

そう簡単にハイどうぞ、と国が行政書士を名乗らせてくれるわけがありませんよね。

今回は行政書士試験は本当に無理ゲーなのかをテーマに、無理ゲーと言われている理由とその攻略法をシェアしていきます。

行政書士試験に受からない、受験しようか迷っている方へ、何かのヒントになれば幸いです。

目次

なぜ行政書士試験は無理ゲーと言われているのか

行政書士試験は無理ゲーだ、受験時代にふとこの言葉が目に留まりました。

実際に一朝一夕で合格できるような簡単な試験ではないですし、私は不合格を経験していますので、当時はそうだ!そうだ!と思っていたものです。

私が受験当時1番ここが無理ゲーだ!と感じていた部分を挙げると、掴みどころのない一般知識の試験の膨大な試験範囲のことでした。

足切りもありますし(一般知識では満点の40%以上が合格ライン)、どう対処したらいいのか全く分かりませんでした。

幸いなことに過去の行政書士試験で、足切りには1度も合っていないので、心理的には無理ゲーと感じても、状況的にはそうではないことになります。

なり

気持ちで行政書士試験に飲み込まれていた部分がありました。

少し横道に反れますが、行政書士試験に合格するためには、日々勉強をこなすだけでなく、こういった気持ちの面でのケアも大事だと感じました。

なり

ダメだ、できない、とばかり考えてしまうと、自然と様々な方面がマイナス方向に引きずられてしまいます。

このメンタル面を乗り越えるためにも、行政書士試験が無理ゲーの要因、難しさの理由を知り、いち早く解決していくことが重要です。

では、行政書士試験が無理ゲーと言われる理由は、一体何なのでしょうか。

行政書士試験が無理ゲーと言われる理由は何?

これは行政書士試験の受験生が抱える悩みが起因している、と考えられます。

  • 合格率が低い
  • 試験範囲が広い
  • 長文問題や文章理解の難しさ
  • 勉強の継続が難しい
  • 厳しい時間配分
  • 足切り点がある
  • 年1回の試験のプレッシャー

行政書士試験が無理ゲーと言われる理由としては、勉強方法云々というよりも、試験の根幹の部分に視点が向いています。

要はこの無理ゲーと言われる部分は、行政書士試験の難しさの現れであり、合格を勝ち取るために受験生はこれを乗り越えなくてはなりません。

とはいえ、この考えられる理由をもう一度見てみてください。

この理由の大半は他の試験にも、当てはまると思いませんか。

試験内容や採点基準が異なるので、全てが当てはまるわけではありません。

ですが難関資格と言われる、司法試験や予備試験、司法書士試験にも同様のことが言えますよね。

法律系資格試験の中では、簡単な部類に入る行政書士試験ですが、言っても法律系の国家資格です。

なり

そうです、私たちは法律系の国家資格に挑んでいるんです。

国家試験は、国が法律に基づいて個人の能力や知識、技能を判定し、特定の職業に国家資格を付与するための試験です。

行政書士法

第二条

次の各号のいずれかに該当する者は、行政書士となる資格を有する。
一 行政書士試験に合格した者

参考)国の資格制度 ~総務省WEBサイトより

国が認める試験が、ホイホイ簡単に合格できるわけがありません。

そのため、やはり気を引き締めて試験に臨む覚悟は必要になります。

では次から、行政書士試験の無理ゲー理由と、その攻略法を考えていきましょう。

行政書士試験の合格率が低い

なり

行政書士試験の合格率だけを見て、無理ゲーと感じてしまう。
でも実はこの合格率の低さには、ちょっとしたカラクリがある?!

行政書士試験の合格率は例年10%台です。

他の法律系資格試験と比較しても、低い数値となっています。

このように受験者数に対して合格者はごく一部であると結果が示しているため、合格までの道のりが非常に厳しく感じられます。

特に法律の勉強が初めての方にとっては、よりこの合格率の低さが無理ゲーと感じられるのではないでしょうか。

確かに行政書士試験は決して簡単な試験ではありませんから、不合格者が出てしまうことは必然です。

ですが10%程度しか合格していない結果がでてはいますが、この合格率の低さだけを見て無理ゲーであると、結論付けることは時期尚早です。

なり

行政書士試験の合格率の低さに、
惑わされないで!

詳しくは下記の記事でまとめているので、よろしければ確認いただきたいのですが、一番のポイントは、行政書士試験は絶対評価試験である、ということです。

絶対評価試験と行政書士試験の合格率の低さとの関係性

絶対評価試験は、決められた合格点に達したら合格ですよ、という試験です。

相対評価試験のように合格基準点があり、さらにそこから上位○○%が合格ですよ、という試験とは異なります。

なり

他の受験生の出来に左右されることなく、合格が決まります。

他の受験生と成績を比較する必要が無く、自分がどれだけ勉強できたか、自分との戦いであると言えます。

相対評価試験よりも合否が明確な絶対評価試験でありながら、行政書士試験の合格率が10%台である理由としては、以下が考えられます。

  • 兼業受験生が多い(働きながらの受験生が多い)
  • 法律系資格試験の中では入門に近い位置にあるので、お試しで受験している

要は勉強時間が不足していたり、試しに受験していて十分な対策がされていない、そんな状況の人数の割合が多いと考えられます。

なり

私もそのうちの1人でした。

毎年5,000人程の行政書士試験受験生がいます。

極端な話、もしその全員が、勉強時間が十分に確保でき、正しい対策、勉強方法で勉強を続けていれば、おのずと合格者は増えるでしょう。

なり

だって合格点を突破すれば、人数制限なく合格だから!

実際に数回の受験で合格している方も多いので、時間と勉強の関係は十分立証されているのではないでしょうか。

参考)行政書士試験の試験結果 ~一般財団法人 行政書士試験研究センターWEBサイトより

合格率が低いことに対する攻略法は?

なり

合格率は気にしない!

なんだか、もともこもないことを言い切りましたが、行政書士試験の合格率の低さは、気にしないに限ります。

あくまでも結果、目安でしかありません。

行政書士試験は受験資格が特になく、誰でも受験できます。

毎年約5,000人もの受験者がいるのは、誰でも受験でき、法律系資格試験の中では簡単と位置づけられていることが影響しているからでしょう。

そんな中でいわゆる、行政書士試験に対するガチ勢はどの位いるのでしょうか。

中にはお試し受験の方だっています。

私も行政書士試験の受験1年目は、ほぼ基本書を読んだ程度で、試験に全く間に合っていませんでした。

受験申込をしてしまったため、試しに受けるかな、という感覚で受験しました。

このように約5,000人の受験者全員がしっかり対策をした受験生である、と言い切れない状況であると分かると思います。

すると自ずと、合格率が低くなるという理由が見えてきませんか。

ガチ勢ばかりの受験者で合格率を計算したら、もっと合格率は高い可能性が考えられますよね。

  • 勉強時間を確保する
  • 正しい勉強方法で勉強する
  • 自分に勝つ

当たり前だけど難しい、この部分をいかにこなしていけるかが勝負です。

行政書士試験の合格率の低さに慄き、無理ゲーだと諦めるのではなく、どうか視点を変えてみてください。

行政書士試験は試験範囲が広い

行政書士試験は、法令科目から基礎知識まで、非常に広範囲な知識を問われます。

覚えるべき知識量が膨大で、一度に全部をカバーするのが難しいため、どこから手をつけるかさえ迷ってしまうこともあります。

さらに行政書士試験は知識を暗記するだけでは、合格できません。

行政書士試験の合格の肝は、吸収した知識を使い自らが思考し、答えなければなりません。

つまり土台の知識があることが前提で、思考力と応用力が問われる試験といえます。

この範囲の広さが、特に法律の勉強が初めての方は、無理ゲーと感じてしまう要因です。

行政書士試験の試験範囲を確認しておく

なり

行背書士試験の試験範囲を見てみましょう。

まず試験を請け負っている、一般財団法人 行政書士試験研究センターの試験概要では、こう記されています。

  • 行政書士の業務に関し必要な法令等(46問出題)
  • 行政書士の業務に関し必要な基礎知識(12問出題)
なり

実際の試験科目はこれ!

法令等基礎法学・憲法・民法・行政法・商法/会社法
基礎知識一般知識
行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令
情報通信・個人情報保護
文章理解
行政書士試験の出題範囲

科目数だけを見るとそんなに多くありません。

なり

科目数だけ見れば、ちょっと簡単そうに見えなくもないですよね。

問題は科目ごとの範囲の広さです。

例えば民法なら、最後の条文は第千五十条(遺留分の放棄)で条文数は千超えです。

もちろん全てが行政書士試験の試験範囲ではないので、あくまでも目安ですが。

行政法に関しては、行政法という法律はなく、

  • 行政手続法
  • 行政不服審査法
  • 行政事件訴訟法
  • 国家賠償・損失補償
  • 地方自治法

というような、それぞれの法律をまとめた総称になっています。

そして基礎知識の中の一般知識は、もう範囲も何もありません。

なり

出題範囲が漠然とし過ぎて、独学ではどうしたらいいか分からなかった!

このように試験科目を掘り下げてみると、気が遠くなるような膨大な試験範囲を目の当たりにすることになります。

試験範囲が広いことに対する攻略法は?

なり

試験範囲の中の、さらに出題範囲を絞り込むことが、合格への近道です。

行政書士試験の試験範囲が広くて、無理ゲーと言われるならば、その範囲の見極めをしていきましょう。

例えば、民法は千以上の条文がありますが、それを全て勉強するのは非効率ですよね。

実際に行政書士試験で出題される内容は、その中でも限定されているからです。

なり

あくまで行政書士試験に合格することが目標です。
学者になるわけではないので、出ないところを勉強しても非効率です。

この試験範囲の限定をしていくには、予備校を活用する方法もありますが、上手く試験に合格するためには、過去問を擦り切れるほど活用することが重要です。

過去問を見れば、

  • 出題範囲がわかる
  • 出題傾向がわかる
  • よく出る論点がわかる

このように行政書士試験で必要な、試験範囲の情報を得ることができます。

そのため過去問を勉強する時は、ただ問題を解くだけではなく、行政書士試験を乗り越えるための情報収集の1つとして、活用することをおすすめします。

長文問題や文章理解の難しさ

なり

基礎知識の中で、落とすことのできない問題の1つに、この文章理解があります。

行政書士試験の問題として、基礎知識の中に文章理解という伝えがあります。

これは国語の問題のように、長文を読んで問いに答えるという出題形式になります。

これにより、単純に知識があれば解けるわけではなく、文章を素早く正確に理解する能力が必要です。

この点で、特に時間に追われる受験生には大きな負担となります。

この文章理解の問題に関しては、法律の知識があるから解けるというものではありません。

基礎知識の中で足切り点があるので、この文章理解の問題は、必ず点数を取っておきたい問題です。

というのも、基礎知識の中の一般知識に関しては、出題範囲が広く莫大すぎて、対策がしづらく得点を取得しにくいという特徴があるからです。

文章理解が行政書士試験の中で、重要な位置を占めることはお分かりいただけると思いますが、なぜ無理ゲーの原因として考えられるのでしょうか。

  • 勉強がしにくい
  • 問題を解くのに時間がかかる

特にこの2つが理由として挙げられると思います。

せっかくの得点源なのに、実際の試験で得点することができず、合否に関わってしまっては大変です。

長文問題や文章理解に対する攻略法は?

文章理解の問題に、ガッツリ時間を割いて勉強する方は少ないと思います。

少ない勉強時間で、どのように対策していったらいいのでしょうか。

公務員試験の文章理解の問題集を使って勉強すると良い、とよく見かけます。

ですがそんなに時間をかけて、勉強することはできますか。

全く文章理解の勉強をしないで試験を受けるのは、リスキーな感じがするので、せめて過去問の問題は1周解くように勉強するのがおすすめです。

  • 文章理解の出題傾向を把握する
  • 問題を解く練習をする

過去問を使って勉強するのは、このような理由からです。

文章理解ではどのような問われ方をするのか、それを知っておくだけでも、実際の行政書士試験本番で慌てず対処することができます。

できれば、それぞれの出題形式の練習をしておくのもおすすめです。

文章理解の問題は長文を読まなくてはいけませんし、問題の選択肢もなかなかに長文だったりします。

行政書士試験は時間との勝負でもあるので、文章理解の問題にそんなに時間をかけて解くことができません。

文章理解の問題を解くテクニックもあるので、その練習を少しでもしておくだけで、点数につながる可能性が高いということを念頭において、勉強してみてください。

勉強の継続が難しい

行政書士試験は長期的な勉強を要するため、モチベーションを維持し続けることが難しいです。

勉強の範囲が広く、合格が見えにくいため、途中で挫折してしまう受験生も少なくありません。

この長い戦いを乗り越えるためには、強い意志が必要です。

このように行政書士試験にたどり着くまでの、勉強の継続ができないというのが、無理ゲーの原因の1つです。

勉強の継続が難しいに対する攻略法は?

長い受験勉強に立ち向かうには、モチベーションの維持が重要です。

時間がないと焦り詰込みの勉強をしがちですが、それが却ってやる気の糸を切ってしまう場合も考えられます。

私はフルタイムで仕事をしながら、初めての法律の勉強をしていたのですが、勉強期間が長くなるほど、このモチベーションを保つことが難しく感じました。

そのため、メリハリをつけた勉強をするように心がけ、実行しました。

なり

勉強するときは集中して行い、ダラダラしない!
やるときはやる、やらないときはやらない。

  • 集中力を高めた状態で勉強する
  • 適度に休憩、リフレッシュ

このようにメリハリをつけた勉強をすることで、集中力が高まり勉強がはかどりました。

適度に休憩とリフレッシュを入れることで、より計画的に勉強ができるようになり、それにより無理をしなくなったことで勉強を継続することができました。

行政書士試験の厳しい時間配分

行政書士試験の試験時間は3時間で、全60問の問題を解く必要があります。

試験問題は質問1問それなりに文章の長さはありますし、複雑な法律問題を回答しなくてはなりません。

それだけでなく、行政書士試験ではその60問の中で出題形式も様々あります。

  • 五肢択一形式
  • 選択式形式
  • 記述式形式
  • 文章理解
  • 法律系の問題
  • 基礎知識(一般知識)

例えば同じ60問を解くにしても、全て同じ出題形式である試験と、行政書士試験のように試験形式が様々異なる試験では、試験の難易度が異なります。

それは、それぞれの試験形式で、回答するための思考方法が違うからです。

そのため各問題を回答するために、時間配分が非常に難しい試験となっています。

特に文章理解や長文問題に時間を取られすぎると、他の問題に十分な時間を割けなくなり、全問を解き終えることが難しいというプレッシャーがあります。

この行政書士試験の時間配分が、無理ゲーと言われている原因の1つです。

行政書士試験は1問何分で解けばいい?

なり

個人の得意、不得意の試験形式もあるので一概に何分とは言えませんが、1秒でも早く回答できるに越したことはありません。

行政書士試験の問題は全部で60問です。

そして試験時間は、午後1時から4時までの3時間となっています。

これで単純に計算をしてみると、1問3分で解く必要があります。

でもこれは単純に割り算にしただけの時間なので、実際は1問につき3分も時間をかけることはできません。

先に確認したように行政書士試験では、択一式だけではなく様々な試験形式で問われているので、その形式によっても回答する時間は変わってきます。

五肢択一形式の問題を解くよりも、文章理解の問題を解く方がどうしても時間がかかります。

同じく五肢択一形式の問題を解くよりも、記述式問題にかかる時間の方が多い傾向にあります。

そこでとにかく時間を稼ぐには、五肢択一形式の問題がどれだけ早く解けるかが、時間短縮の鍵となります。

厳しい時間配分に対する攻略法は?

なり

とにかく試験形式に慣れておくことです。

最低でも過去問を数周するなどして、それぞれの試験形式に確実に慣れておくようにしましょう。

過去問や演習問題をたくさん解いて、1秒でも早く回答できるように訓練しておくことが重要です。

特に五肢択一形式の問題は1番問題数が多いので、ここで時間のアドバンテージを取れると、それ以外の試験形式の問題に余裕を持って取り掛かることができます。

また全体的な時間短縮を行うことができれば、実際の行政書士試験で、見直しまで手が回るようになります。

どうしても試験本番では、

  • 緊張している
  • 焦っている

これらの状態に陥りがちなので、普段しないような間違いや失敗を犯してしまう場合が十分考えられます。

そのため60問全部解き終わった後に、見直しができるというのは、試験結果に関しても、自分自身の気持ちのゆとりに対しても、大きなアドバンテージとなります。

私も実際の行政書士試験で、時間が20分ほど余ったので余裕を持って見直しをすることができました。

その見直しをしたことによって、間違っていた問題を修正することができ、その問題は自己採点の時正解していたので、見直しできてよかったとつくづく感じました。

このように少しでも早く問題が解けるようになるには、過去問や演習問題など実戦に近い問題を1問でも多く解いておくことが重要です。

回答スピードが上がれば、気持ちにもゆとりができるので、焦ってしまう実際の行政書士試験では大きな味方となります。

足切り点がある

行政書士試験では、法令科目だけでなく、基礎知識(一般知識)でも足切りが設けられています。

一般知識は一見すると簡単そうに思えますが、ここで失敗すると、他の科目で高得点を取っていても不合格となる場合があり、受験生にとって不安の種です。

出題範囲が広い、一般知識で何が出るかわからないそんな状況で、足切り点があるというのはかなりのプレッシャーになります。

行政書士試験では総合の点数として足切りがあるのではなく、法令科目そして基礎知識(一般知識)での足切りがあるので、どちらか片方だけが得点できてもダメです。

要は全体のバランスが大切ということができます。

この全体的にバランスが取れるというのが実は難しく、行政書士試験は無理ゲーであると言われる要因の1つです。

私もこの足切り点、特に基礎知識(一般知識)については、受験期間そして行政書士試験本番ともに戦々恐々としつつ過ごすためになりました。

行政書士試験の足切りは何点?

なり

足切りは数個設けられています。その全てを突破しないと合格できないんです。

そもそも足切り点とは何か。

足切り点は、それぞれの決められた点数以上を獲得しないと、合格になりません。

行政書士試験の足切り点は以下のように設定されています。

法令科目等法令科目全体の50%以上122点未満で足切
基礎知識(一般知識)等基礎知識(一般知識)全体の40%以上24点未満で足切り
試験全体試験全体の60%以上180点未満で足切り
行政書士試験の足切り点

法令科目等と基礎知識(一般知識)等それぞれで足切り点以上を獲得し、なおかつ総合点で180点以上獲得しないとなりません。

そのため行政書士試験では、法令科目等と基礎知識(一般知識)等どちらかに力を入れて勉強し、片方を捨てるという戦法が取れないのです。

満遍なく勉強する必要があるため、試験の難易度が上がっている状況にあります。

足切り点に対する攻略法は?

なり

ぶっちゃけ満遍なく勉強することです。

法令科目等と基礎知識(一般知識)等をバランスよく勉強することが望ましいです。

ただしこれはあくまで理想論。

現実は法令科目等に時間をほとんど取られて、基礎知識(一般知識)等は後回し、ほとんど勉強しないという状況になりがちです。

なり

実際私は基礎知識(一般知識)等は、あまり勉強していません。
1年間で15時間も勉強していないと思います。

基礎知識(一般知識)等に関しては、一般知識部分はそれこそ出題範囲が広く、魔窟です。

そのためまだ範囲が絞りやすい一般知識以外の部分、この部分は絶対に得点する気持ちで勉強していきましょう。

  • 文章理解
  • 情報通信・個人情報保護
  • 行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令

むしろこの部分を落とすと、不合格に寄ってしまうので注意が必要です。

法令科目等については、時間がない場合は特に出題数の多い、民法と行政法を押さえておきましょう。

年1回の試験のプレッシャー

行政書士試験は年に1度しか実施されません。

そのためプレッシャーが大きいです。

1度不合格になると、次の挑戦まで1年待たなければならないため、ここでで合格しなければならないという重圧が多くの受験生にのしかかります。

これらの理由が重なり、無理ゲーと感じる人が多いのです。

しかし行政書士試験は正しい対策と計画的な勉強をすれば、決して不可能な試験ではありません。

年1回の試験のプレッシャーに対する攻略法は?

なり

勉強する。

またまた、もともこもないコトではありますが、プレッシャーを跳ね返すためには、やり切った感、つまりここまで勉強したぞ、という自信が必要になります。

なり

言うのは簡単。実践が難しい。

それに自分ではかなり勉強したつもりでも、実際の行政書士試験では歯が立たなかったとい場合も考えられます。

それこそ行政書士試験は無理ゲーだ、ということになってしまいますよね。

では、どうしたらこのプレッシャーを攻略できるのでしょうか。

  • 計画的な学習スケジュールを立てる
  • 模試で本番慣れをする
  • メンタルケアを習慣化する
  • 小さな成功体験を積み重ねる
  • 周囲に相談する・サポートを受ける

計画的な学習スケジュールを立てる

行政書士試験の直前に焦ることが、プレッシャーをより強くします

その焦りを少しでも抑えるために、早い段階から無理のない学習スケジュール立てて勉強することがおすすめです。

そしてその中で達成できる、短期または中期の目標を設定してみましょう。

この目標を達成することで自己効力感を高めます。

日々の進捗を確認しながら、徐々に負担を減らすことで余裕を持って試験に臨めるようにコントロールしていくのです。

行政書士試験の模試で本番慣れをする

プレッシャーは未知の状況に対する不安から来ることが多いです。

そのため行政書士試験の模試を受けることで、本番と同じ環境に慣れ、緊張感を和らげます。

また、模試の結果を元に弱点を把握し、苦手部分を潰すことで実力を上げていきます。

模試を受けることで、試験の現場感と成績向上が見込めるので、一石二鳥です。

メンタルケアを習慣化する

プレッシャーに押しつぶされないためには、メンタルケアが重要です。

休息やリラックスできる趣味を取り入れることで、心身のバランスを保ちましょう。

試験勉強に集中する時間と休息のバランスが重要です。

行政書士試験が近づいてきた、思ったように勉強がはかどらない、焦る原因は多岐に渡ります。

程よいプレッシャーはやる気などプラスに働くこともありますが、ただ焦るだけだと逆に勉強が手に付かない悪影響を及ぼすことも考えられます。

なり

疲れた頭で勉強しても、ボーっとて、あまり頭に入らなかったです。

時には頭を空っぽにして、休息やリラックスでリセットしていく方が、効率よく勉強が進むので適宜計画を立ててみてください。

小さな成功体験を積み重ねる

いざ行政書士試験を前にすると、全体像が大きく感じて圧倒されがちです。

そのため日々の勉強で小さな目標を設定し、それを達成することで、できるという自信を積み重ねてみましょう。

これにより、試験本番でもポジティブなマインドセットを保てます。

要するに短期、中期目標をこなしていくことで自信がつき、やる気アップも狙えます。

そしてこの細かい目標を達成するには、相応の勉強をしなくてはならないので、当然実力もアップします。

周囲に相談する・サポートを受ける

プレッシャーを一人で抱え込むことなく、同じ目標を持つ仲間や、すでに試験を経験した人に相談することで心の負担を軽減できます。

また、家族や友人のサポートもプレッシャーを和らげる大きな助けになります。

私も独学で孤独な受験時代、相方の応援のおかげで腐らず行政書士試験に挑み続けることができました。

勉強環境を維持するためにも、周囲のサポートは大きな助けとなります。

行政書士試験は長期戦で自分との闘いでもあります。

そんな時の周囲のサポートは心身共に身に染みる力となります。

今回のまとめ。行政書士試験を無理ゲーにするのは自分自身

行政書士試験は確かに無理ゲーと感じてしまう要因は多いですよね。

試験自体の内容も、結構意地悪な出題も多く、どんなに過去問をやったからといって必ず合格するとは限りません。

また正直な所、運要素があるのもあながち間違いではありません。

  • たまたま自分の得意な部分が出題された
  • 勉強したばかりのところが出題された
  • 予備校の山あてが当たった
  • 解けない問題だったけど、なんか感で正解した
なり

これらはもう、運要素!

しかしこの運を味方に付けられるかは自分自身です。

満遍なく勉強していないと得意分野は作れません。

勉強していないと、これ、この前勉強したばかり!とウキウキできません。

集中して今年で合格する!と意識して予備校に通っていたから、山あて情報をゲットできた。

なり

感に関しては、鉛筆転がしという手もあるけど……

これかな、これかもしれない、という感に関しては、今まで勉強した蓄積があるから、それに気づけたのかもしれません。

こじ付けかもしれませんが、勉強をしていたら運だって味方に付けられます。

運って、少々ギャンブル要素を感じてしまいませんか?

この運要素を味方にできなければ、それこそ行政書士試験は無理ゲー満載です。

もしこのように行政書士試験に対する見方をちょっと変えられたら、無理ゲーとは、あまり考えにくくなるのではないでしょうか。

行政書士試験は無理ゲーだ!

そう受け取るのは、自分の考え方次第です。

私は法律の勉強が初めての独学受験生で、フルタイムで働きながら勉強し合格することができました。

なり

もう絶対無理!
絶対受からない!

落ち込むこともあるけれど、正しい方向性の勉強をしていれば、チャンスは必ずやってきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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