行政書士試験肢別過去問の使い方|私はこうやって合格しました!

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ただ解くだけじゃ受からない?!私は肢別過去問をこう使って合格した!

私は法律学習を全くしたことのない状態で、行政書士試験の受験を決めました。

結果2021年~2023年連続で受験したところ、2023年に行政書士試験に合格することができました。

私が行政書士試験の受験勉強をするにあたり、知識の習得に関して主に活用していたコンテンツは肢別過去問、合格革命 行政書士肢別過去問集です。

合格革命 行政書士肢別過去問集は、人気のある肢別過去問ですが、皆さんはこの過去問を使ってどのように勉強していますか?

過去問学習は、ただ問題を解くだけだと、なかなか点数に結びつかない可能性が考えられます。

今回はこの肢別過去問集を、私がどのように使って勉強していたのかを、投稿していきます。

肢別過去問を使った勉強で、少しでも行政書士受験生の皆さまの参考になれば嬉しいです。

目次

なぜ肢別過去問を選んで、メイン使いにしたのか?

私は法律の勉強が初めてで、尚且つ完全独学でしたので、行政書士試験ではどんな内容を勉強するかも分からない状態でした。

そのためまずは行政書士試験の基本書を読み込み、その後過去問を勉強する、という王道の勉強方法を取っています。

行政書士試験の勉強を始めた1年目に、まずは5肢択一の過去問を購入したのですが……。

ですが全く解くことができず、ただただ知識不足が露見するだけで、放棄……。

1年目は過去問に手をつけたのがほぼ直前期に近い時期だったので、最初の方の問題をパラパラと解くだけで行政書士試験の本試験になってしまいました。

行政書士試験の試験勉強2年目にも、最初は5肢択一の過去問に手を出しましたが、全くこなすことができません。

ほぼ行政書士試験の基本書を読んだだけの知識しかないので、過去問が簡単に解けるはずはありませんよね。

なり

全然わからない!
どう勉強していいかも分からず、自分には行政書士合格は無理なのでは、と思っていました。

なり

WEBやYoutubeで、勉強方法の情報収集をしましたが、いまいちピンとこないし……。

なり

行政書士試験に通用する知識は、どうやって身に付けたらいいんだろう。

完全独学の法律学習初心者です。

何を勉強したらいいか分からない状態だったので、手っ取り早く行政書士試験の問題レベルを把握し、かつ、試験に通用する知識を身に付けるにはどうしたらいいのか、考えました。

この部分を補完できるコンテンツは、やはり行政書士試験の過去問です。

これは多くの方がおっしゃっていますよね。

私は最初に5肢択一の過去問に手を出しました。

しかし私にとっては、1肢ごとの解説について、内容が薄く不十分でした。

自分がイメージしていた知識習得の助けには、ちょっと遠かったのです。

なり

こりゃあ、勉強が進んでいる人向けだわ!

知識を吸収するためには、1肢ずつ丁寧に解いていく必要があると考え、いわゆる〇×形式の問題集、肢別過去問を購入することにしました。

使った過去問は、合格革命 行政書士肢別過去問集。どうしてこれを選んだか?

行政書士試験の肢別過去問の中で、人気のある合格革命 行政書士肢別過去問集を使って勉強することに決めました。

この合格革命の肢別過去問を使おうと思った理由は、以下です。

  • 単純に掲載の問題数が2700肢以上で、他の書籍よりも多かった
  • 自分が希望していた問題と解説が見開きで見れること
  • 文字の行間がほどよく読みやすかったこと
  • 解説がしっかり書いてあり、分かりやすかったこと
  • 解説に余計なことが書いてなかったこと
  • オリジナル問題が掲載されていること

1番私が優先して決めたのは問題数と、問題と解説が見開きで見れること、この部分です。

問題数が2700肢以上が決め手

せっかく問題集を買うのであれば、問題数が多いに越したことはないですよね。

この問題数の中には、オリジナル問題も含まれています。

過去問だけでなく、近しい問題も解けるのかな、という部分もポイントです。

問題数そしてオリジナル問題この観点から、合格革命 行政書士肢別過去問集を使う決め手となりました。

レイアウトが決め手

次に決め手になったのは、問題集のレイアウトに関してです。

左側に問題、右側に解説が掲載されているタイプを最初から希望していました。

いちいちページをめくって答えを見るというのは面倒で、時間がもったいない。

問題と解説の内容をを見比べながら勉強を進めたかったので、問題と解説が左右見開きで掲載されている問題集が決め手です。

なり

見開きで問題と解説が掲載されていた場合、答えが見えちゃうのはどうなの?

私の場合は、正解云々の前に知識を身に付けることが目的だったので、あえて見開きのレイアウトを希望しました。

また合格革命 行政書士肢別過去問集に決めた理由の1つに、文字が読みやすかったことがあります。

文字は小さめではありますが、文字数の多い法律の書籍では仕方のないことです。

文字の大きさよりも行間が程よく開いていたので、とても読みやすく感じました。

行間が詰まっていると、どこまで読んだかわからなくなってしまう場合も考えられますし、文字を追っていくのも疲れます。

長い行政書士試験の受験勉強でずっと使うものなどで、読んでいて疲れないというのは大きなポイントです。

正直なところ他の肢別過去問題でも、大きくレイアウトの体裁は変わりません。

問題があって解説がある。

〇×をチェックするボックスがあったり、解説には条文の掲載があったり。

なのでレイアウトに関しては好みになると思いますが、肢別過去問を選ばれる際は、できれば実際に手に取って書籍の内容を比較検討された方が、よりご自身に使いやすい過去問を入手できるので、おすすめします。

解説がしっかり書いてあり、分かりやすかったことが決め手

解説の書き方には個人の好みが出てしまうと思います。

そんな中私は他の過去問に比べて、合格革命 行政書士肢別過去問集の解説が、法律の勉強が初心者の私でも簡潔で分かりやすく感じました。

そのため合格革命 行政書士肢別過去問集を購入しました。

変に、正解です、など余計な文言が入っておらず、無駄を省いたいい解説だなと気に入っています。

なり

〇って答えが書いてあるから、正解です、なんていらんよ~。
その分文字数減らして見やすくしたり、解説厚くして~。

実際私は、合格革命 行政書士肢別過去問集をメインで使って合格をしているので、解説の内容的には必要十分であると考えます。

私の行政書士試験肢別過去問の勉強の軌跡

行政書士試験の基本書のみだと、本試験に通ずるだけの実力は全くつかないので、足りない知識はこの肢別過去問の解説から全て吸収しました。

私は法律の勉強が初めてだったので、知識を習得するまでは、解説を読む際は確実に理解できるようにじっくり読み込んでいました。

〇×で肢別過去問を解答できるだけでは、行政書士試験に合格するだけの力は不十分です。

解説の意味を理解し、できれば自分で解説できる程、知識として染み込ませていきたいところです。

では私が肢別過去問を使って、どのような流れで勉強をしたかを記しておきます。

  • 1問1問、問題を解いて解説をじっくり読む。これを3周きっちり行う。(問題を解く熱量よりも、解説を読む熱量がポイント。3:7位の割合熱量で進めていました)
  • 肢別過去問を3周解いた中で、×があった問題のみを3周きっちり解き、解説もじっくり読む。
  • 最初から全問解き直す。この時スタート地点から全て正解だった問題の解説はさらっと読む程度で流す。
  • 解説の読み方を工夫する。
  • ×問題がなくなるまで繰り返す。
  • 適度に正解して飛ばしている問題も、忘れていないかチェックする。

大枠こんな流れを繰り返しました。

とにかく肢別過去問を何周も繰り返して、知識として定着させることを念頭に勉強しました。

ひたすら繰り返して勉強する

なり

ただ繰り返すだけでは実になりません。
何が理解できていないから間違った、ということも把握することが大事です。

解説をきっちり読み込むのは、変わりません。

何周か繰り返していくと、間違えていた問題も正解できるようになります。

逆に正解していて、しばらく放置していた問題が、時間経過で忘れていることもあります。

そのため3周に1回の割合で、正解して飛ばしていた問題もチェックしました。

そこで間違えたら、残念ながら×問題の仲間入りにして繰り返します。

肢別過去問を繰り返していると、確実に毎回正解している問題もあるはずです。

そこは直前期にチェックするのみで、完全無視で勉強を進めました。

なり

そんなに何回も回せない!

行政書士試験の勉強は時間との勝負でもあります。

私もフルタイムで仕事や家のことをしながらだったので、時間に対するジレンマはよく分かります。

時間に余裕がないときは、点数の割合の多い民法と行政法に絞って繰り返すのもアリです。

また、何回も繰り返すと、苦手な単元が浮かび上がってきます。

苦手な単元のみピックアップして繰り返すのも方法の1つですね。

なり

ただし、人間は忘れる生き物です?!

同じところばかり繰り返しても、他の部分を忘れている場合が多々あります。

適度に復習しつつ進めましょう。

何度か勉強した箇所は、たとえ忘れてしまっていても、思い出す復活度合は早いです。

諦めずコツコツ積み上げるのがとても重要であると、実感しました。

なり

私はゲームでいうとレベル上げの気分で、肢別過去問を回していました。

ただ繰り返すだけじゃない。解説を読むときに一工夫を。

なり

肢別過去問をただ繰り返すだけでは、知識の定着が弱いのでは?と考えました。

そこで私は全問最初から解きなおすときに、解説を読む際、段階的にちょっと工夫をしてみました。

  • 解説の中でポイントになりそうな部分をチェックして、そこを特に注意しながら読み込んだ
  • 解説の中でポイントになりそうな部分を穴埋め形式にした
  • 問題を解く → 自分で解説してみる → 解説を見る

上記の内容を段階的に組み込んで、肢別過去問を解くようにしました。

何度か肢別過去問を解き、知識が定着しだした頃、まずは解説の中でポイントになりそうな部分、穴埋め問題にしたときに問題になりそうな部分をチェックしながら読みました

そうすることで、解説の中で重要な項目や文言を意識しながら読み込むことができます

次に解く際、先ほどのチェックした部分を穴埋め問題として、問題を解く → 解説で穴埋め問題を解きながら熟読、という感じで繰り返します

なり

穴埋め形式にするときは、赤シートを使うのもいいですよね。

これで重要事項を知識として定着させることができました。

解説も問題として利用したので、一石二鳥、ちょっぴりお得な気分です。

最後に知識が穴埋め状態で定着した頃、問題を解く → 自分で解説してみる → 解説で答え合わせをしました。

本当に知識が定着しているのか、きちんと問われていることが理解できているのかの最終確認ができます。

自分で解説が言えるようになると、記述式対策としても有効です。

単に肢別過去問を解くだけだと、答えを覚えて何となく解けてしまったり、飽きてしまうので、繰り返すときに何らかの工夫が必要だと感じました。

時間が掛かる作業ではありますが、慣れてくると早く回せるようになります。

なり

これも成長・成果の1つですよね。
頑張って勉強している結果です。

時間がない場合は、苦手な項目や間違いの多い問題に絞って回すのも1つの方法です。

私は合格した2023年に、この方法で肢別過去問をメインに使っていましたが、レベルアップをした手ごたえを感じることができました。

解説に掲載されている条文をチェックしよう

なり

解説に参考条文が掲載されている場合があります。
その都度条文を確認するのが、おすすめ。

行政書士試験は、条文に沿った問題が出題されることもあります。

特に記述式ではその傾向が強いので、参考条文が解説に掲載されていたら、条文を参照しながら進めるのがおすすめです。

条文を素読みしてポイントを押さえるというのもアリですが、条文ってたくさんありますよね。

私は仕事をしながらの勉強だったので、とにかく時間がありません。

なり

最低限過去問に掲載されている条文だけでも、押さえましょう。

解説に条文が掲載されているということは、繰り返し出題されているか、重要論点の場合があるからです。

重要・頻出な条文を覚えているだけでも、行政書士試験で解答できる問題があるので、取りこぼすのはもったいないです。

肢別過去問は繰り返し勉強することになりますが、都度条文をチェックしていると、覚えちゃうので一石二鳥?!です!

今回のまとめ。肢別過去問の使い方1つで、レベルアップできちゃった件!

完全独学、法律の勉強が初めての私が、行政書士試験に合格できたのはこの肢別過去問を使って勉強をしていたことが大きいです。

行政書士試験の勉強に限らず、試験勉強をするにはアウトプットが大事とよく言われます。

インプットは基本書などを読んで、知識を習得する範囲のことを指し、アウトプットは自分の持っている知識を吐き出す、いわゆる問題を解く範囲のことを指します。

過去問を使用するということは、アウトプットの要素が強い勉強になります。

私は肢別過去問を教科書的な位置づけで使ったので、インプットとアウトプットを一緒に勉強した状態になります。

行政書士試験に対応できるだけの知識は、肢別過去分から得たものです。

肢別過去問に限らず過去問は、ただ解くだけでは成績の伸びはそんなに大きくないかもしれません。

結果として同じ問題を何度も解くことになるので、無意識に答えを覚えてしまっている場合もあるからです。

時間はかかりますが、

  • この問題は、なぜ合っているのか(間違っているのか)
  • 間違えた問題は、なぜ間違ったのか(何がわからなかったのか)
  • この問題とあの問題は関連性があるな
  • この問題は似たようなものが何問かあるので、重要論点なんだな
  • 同じ論点でも問われ方がこういう風に変えて出題されることがあるんだな

など、問題についての向き合い方も、勉強法として重要だと感じました。

よく過去問だけで行政書士試験に合格できるのか、というテーマがあげられることがありますが、過去問だけでは難しい場合もあるかもしれませんが、メイン使いで十分合格は可能です。

なり

ただし過去問の使い方、勉強の仕方によってという注意点がありますが。

勉強時間が少ない、行政書士試験の出題範囲が広い。

これに対応するには、過去問の上手な使い方が行政書士試験の合否を分けます。

実際私は肢別過去問をメインに勉強し合格したので、運があったかもしれませんが、勉強の方向性としてはそんなにずれていないかと思います。

是非過去問の使い方を工夫して、行政書士試験合格を目指して頑張ってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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