私は、2023年行政書士試験に合格しています。
私はこんな状況下で、行政書士試験を受験していました。
- フルタイムで働きながら
- 独学
- 法律の勉強初めて
- 行政書士試験不合格も、しっかり経験済み!
行政書士試験にチャレンジするまでは、法律の勉強はしたことがありません。
のほほ~んとしていて、決して優秀な人間ではないので、行政書士試験に不合格!だって経験しています。
いわば、より身近なリアル受験生?!
今回はそんな法律学習初心者の私が、行政書士試験の勉強中に使った書籍と、そのおすすめポイント、そしてそれをどう使ったかをお話ししていきます。
特に独学の方には、参考にしやすい内容だと思いますので、どうぞお付き合いいただけると幸いです。
はじめに。今回ご紹介する行政書士試験用の書籍について
私は主に、行政書士試験の肢別過去問集をメインに勉強しています。
ほとんどの時間を肢別過去問集につぎ込んだといっても、過言ではありません。
ですが、それだとこの記事が終了してしまうので、
- ちょっとだけ使った
- 参考にした
そんな書籍もご紹介していきます。
あとは当ページをご覧いただいた皆様が、ご自分で使いやすそうだなと感じていただいた書籍を、勉強プランに組み込むなど、参考にしていただければと思います。
ただし!
色々手を広げ過ぎると、余計に混乱してしまうかも!
私が行政書士試験を勉強してきた経験から言うと、使う書籍は限定した方が効率的と結論付けています。
使うにしても参考程度、分からないところを調べたり、補充したりする程度の使い道がベストと感じています。
そのため書籍の集めすぎには、要注意でお願いします。
行政書士試験の基本書からスタート!最初に読んだ1冊はこれ。
何分、私は法律の勉強が初めてなので、行政書士試験やるぞ!と思っても右も左も分からない状態でした。
そこでまず購入した書籍は、行政書士試験の基本書と過去問、まずこの2冊を用意しました。
- 基本書は、〇〇
- 過去問は五肢択一
興味本位で、行政書士試験ってどんな問題がでるのかな、と真っ先にペラペラ開いた書籍は、過去問なんですが、
さっぱり???でしたよね~。
即座に閉じたのは、良い思い出?です。
そうです、いきなり過去問を開いても、当然のことながらチンプンカンプン。
まずは最低限基本知識がないと、問題も解けない。
ということで、行政書士試験の基本書、あの書店に売っている分厚い本を読み始めました。
私は読書が好きですし、子供の頃から何故か早読みだったので、この基本書は案外スラスラ読むことができました。
行政書士試験の基本書を読んで気が付いたこと
行政書士試験の基本書を読んで、気が付いたことがあります。
行政書士試験の基本書を読んでも、過去問すら解けない、全然知識量が足りないのです。
だからといって、法律の勉強が初めての方は、私の感覚だと、基本書は読んでおいた方がいいです。
法律の勉強が初心者で、特に独学だと、法律ってどんなものか、基礎の基礎がないと過去問が解けないだけでなく、例え解けたとしても、内容の理解に時間がかかるからです。
まして、いきなり難しい法律的な文章は、読むことに耐えられません。
なぜって、基本がわかっていないから。
こんなのじゃ足りない!意味が無い!
と思いがちで、回り道に感じてしまうと思いますが、まずはこの行政書士試験の基本書は数回でも読んでおくことがおすすめです。
1回目より2回目、さらに3回目。
読む回数をこなしていくうちに、法律の文章が読みやすく感じるようになります。
またあやふやな意味も、分かるようになってきます。
特に漢字は前後の文脈と合わせて考えると、大きなヒントになります。
全部が全部とは言いませんが、単語の漢字の意味を考えながら読んでみてください。
問題のヒントになるだけでなく、記憶に残りやすく、覚えるのも早くなります。
行政書士試験用の基本書のおすすめポイント
- 行政書士試験の範囲がおおまかに掴める
- 法律の文章を読む耐性が付く
行政書士試験を独学で、さらには法律の勉強が初めての方には、基本書の読破はおすすめです。
行政書士試験がどんな範囲で出題されるか、全体像がボンヤリでも分かるからです。
法律ってこんな感じなのね~。
こんなのが行政書士試験で出題される範囲なのね~。
って感じになります。
どんな問題や内容が行政書士試験で出題されるか把握するには、過去問を使うことがおすすめです。
ですが法律の勉強をしたことが無い場合、いきなり過去問は敷居が高すぎます。
基礎の基礎の内容であったとしても、基本書を読んでおくと勉強の方向性(何が分かりにくいか、苦手そうか)を見極めるのにも最適です。
- 重要な条文
- 重要な判例
- 用語解説
基本事項であってもこれらを読む込むことで、知識の吸収だけでなく、法律関係の文章が少しづつ読めるように慣れてきます。
法律の文章は回りくどく分かりにくいので、ここで少しづつ耐性を付けていくことが、おすすめです。
行政書士試験用の基本書の使い方
- 3回以上は通して読んでみる
- 苦手そうな分野だけ読んでみる
- ミニ問題など、掲載されている問題は必ず解く
とにかく繰り返し読むことをお勧めします。
何回読むかは個人の感覚により異なりますが、3回以上は通して読むことがおすすめです。
回数を重ねる程、内容が頭に入ってきやすくなりますし、スラスラ読めるようになります。
スラスラ読めるということは、法律系の文章に慣れてきたという、レベルアップの証です!
覚えるという点では、人は復習をしていないとどんどん忘れるので、読み方にも工夫が必要です。
仕事をしていると、一気に読破できないので、昨日読んだ箇所を、もう一度読んだ後、新しいページを取り入れたり、同じ項目を何度も読んだり、工夫が必要です。
そんな工夫が必要です。
行政書士試験の受験勉強期間は長いです。
- 飽きない
- 忘れない
受験勉強を続けるためにも、独学であれば特に、自分なりに工夫して勉強することが大切です。
行政書士試験の勉強は長丁場!
モチベーション維持との戦いでもある!
行政書士試験の過去問で使った書籍はこれ
私の行政書士試験の勉強は、肢別過去問集に時間を費やしていました。
基本書と一緒に、最初五肢択一の過去問を購入したのですが、法律の勉強初心者の独学で、行政書士試験の基本書を読んだだけに私には、全然太刀打ちできませんでした。
そこで考えたのが、一問一答〇×形式の、肢別過去問集の利用です。
基本書だけだと知識が全然足りていないので、過去問を解きながら知識を補充する方向に、勉強の舵を取りました。
過去問を使った勉強なら、行政書士試験の勉強の方向性を、大きく外れることがないと考えたからです。
結果として、肢別過去問集で知識の補充を行い、夏頃に少しづつ五肢択一の過去問に手を付け始め、試験形式に慣れていくように訓練していきました。
過去問のおすすめポイント
過去問は自分の勉強レベルに合わせて使う方が、効率的です。
- 行政書士試験の傾向が分かる
- 行政書士試験で最低限必要な範囲やレベルが分かる
過去問は行政書士試験のヒントが盛りだくさんの宝の山です。
特に独学で行政書士試験の勉強をされている方には、重要なナビゲーターでもあります。
行政書士試験は勉強の方向性を間違えなければ、合格できると聞いたことはありませんか?
実際に私も行政書士試験の勉強をしてみて、合格した年の勉強状況を考えると、その通りだな、と感じています。
過去問の使い方
過去問と全く同じ問題は行政書士試験で出題されないので、過去問に頼り切るのは無意味と聞くこともありますが、要は使い方です。
行政書士試験の勉強をするにあたり、過去問だけでなく、試験に合格するには暗記だけでは太刀打ちできません。
暗記をして基礎知識としてベースを固めた上で、内容を理解しながら勉強していくことが重要です。
それこそ過去問と全く同じ問題が出題されないので、内容の理解が合格へのカギとなるんです。
肢別過去問集の使い方
特に肢別過去問集を解いていると、同じような問題があることに気が付きます。
例え同じ論点を問うていても、出題のされ方(問われ方)が違うんです。
重要な論点は見方を変えて出題されることがあるので、論点の内容が理解できていれば、別の角度から問われても答えられるということです。
裏を返せば、過去問を勉強していても、暗記だけで乗り越えていた場合、知っている論点なのに正解にたどり着けないことになりかねません。
何か知ってるのに、答えが分からん!
ってなるから、理解が大事なんです。
私は肢別過去問集を使って知識の習得をしましたが、1肢1肢、内容を理解するように、そして自分でその説明ができるように勉強しました。
そうすることで、法的思考力(法律的な考え方)が身に付き、実際の行政書士試験で新問にも対応できるようになりました。
五肢択一過去問集の使い方
私は五肢択一過去問集は、時間が足りなくて、あまりやり切れていません。
ですが、一問一答〇×形式の肢別過去問集だけでは、行政書士試験の五肢択一式の問題には、即座に対応しきれません。
問題が解けないということではなく、五肢択一に慣れていないので、解くのに時間がかかるのです。
そのため五肢択一過去問集で、試験形式に慣れておく必要があります。
行政書士試験は試験時間が3時間、問題が60問ですが、緊張も相まって、時間オーバーしてしまう可能性も考えられます。
考えようによっては、五肢択一問題形式はラッキーなんです。
五択の中で正解、または不正解を探せばいいんですよね。
五択の中に分からない肢があっても、消去法で逃げ切ることができます。
また解き方のテクニックを身に付ければ、五択全部読まなくても、回答が導き出せます。
分からない肢があっても乗り切れる可能性があり、肢を全部読まなくても答えられるなんて、チョー時間短縮!
そうなんです。
この五肢択一形式の解き方に慣れていれば、こんなお得なポイントが付いてくるんです。
そのため試験前には面倒臭がらず、五肢択一過去問集で解く練習と、内容の復習を一緒に勉強しちゃうのが、お得なんですね。
記述式の勉強で使った書籍はこれ
記述式問題集は、行政書士試験に不合格になってから、迷った挙句購入しました。
なぜなら、記述式が書けなかったからです。
あまりに記述式が不甲斐なく、予備校に通うことも考えたくらいです。
結果として、記述式問題集は全問解いたわけではないのですが、アウトプットの練習用としては、良かったと思います。
行政書士試験の結果に結び付いたかと言えば、そうでもないのですが……。
このような散々な目に合っても行政書士試験に合格していますので、記述式の勉強は不要なのでは?と思われると思います。
ここは捉え方になると思うのですが、私の経験から言うと、答えを吐き出す練習はしておいた方がいい、というのが結論です。
どういう事かというと、行政書士試験の記述式はまず40字程度の文章を書くだけです。
小学生の頃から作文などこなしていたはずなので、書く内容は置いておくとして、40字の文章を書くことはあまり難しいことではありませんよね。
また行政書士試験の記述式試験では、司法試験のような論文を書け!のような難しい内容は出題されません。
行政書士試験の合格レベルに近い方の場合、普段メインで勉強している知識で、記述式の知識としては十分事足りているんです。
なのに、何で行政書士試験で、みんな記述式が苦手なのか?!
問われたことに対してのアウトプット、吐き出しができないんです。
あーーーっ!
聞かれてることは分かるのに、答えられない!
あれ!あれのことだよーーーーっ!
ってなるの。
択一式と違って、回答方法が違うだけでなく、回答するための思考も異なります。
行政書士試験の記述式では部分点がもらえるので、何か書いておかないともったいないです。
そのため、記述式の勉強というよりも、吐き出す練習をする、という感覚が一番近いです。
行政書士試験記述式問題集のおすすめポイント
記述式問題集には、記述式を解くための手法が解説されています。
全く知らないよりは、知っていて記述式を回答する際の、何かヒントになればお得なので、この手法部分を読んでおくことがおすすめです。
また、予想問題であれば、時には行政書士試験で似たような論点や問題が出題される可能性もゼロではありません。
一度解いた問題だと、回答しやすい利点があるので、吐き出す練習がてら、解いてみても良いでしょう。
行政書士試験記述式問題集の使い方
とにかく吐き出す練習を!
記述式問題集の問題を見て、きちんと40字書いて回答するのも、もちろんアリです。
ですが仕事をしながらで、時間のない受験生には、とにかく時間があまりありません。
ならば思い切って、記述式の問題を見て、回答のキーワードだけでも挙げてみましょう。
それをするだけで大分違います。
回答のキーワードがでれば、あとは40字内で文章を繋げるだけです。
行政書士試験の記述式は部分点がもらえるので、要はこのキーワードが書けているかどうかです。
1つでも書けていれば、部分点2点ゲット!なんて嬉しい加点も考えられます。
私もそうですが、行政書士試験の記述式ができないのは、即座にこのキーワードを回答できないことなんです。
ですから記述式問題集で問題に対する回答のキーワードを即座に言えるだけの、瞬発力といいますか、この練習が必要なんですね。
一般知識(基礎知識)で使った書籍はこれ
2024年の行政書士試験から、一般知識が基礎知識に変更になり、試験範囲も若干変わりました。
私は2023年合格なので、2024年以降とは少々勉強内容は異なりますが、そんなに大差ないと思いますので、お付き合いください。
一般知識は試験範囲がそれこそ膨大で、
- 文章理解
- 情報通信・個人情報保護
位しか勉強していません。
それも夏以降に慌てて、上記の過去問を始めたくらいです。
一般知識として、ニュース検定の書籍を買って、悪あがきしてみましたが、ほとんど読まず終わってしまいました。
ここでは私の悪あがきポイントをお話ししていきます。
ニュース検定のおすすめポイント
ニュース検定の使い方
ニュース検定の書籍を読むと面白いのですが、文字は細かいし、全部読むには時間が足りません。
出そうな項目に絞ってそのページだけ読むのも良いでしょう。
でも独学の場合、その出るところが分かりません。
書籍の最後の方に、用語一覧があります。
その他、行政書士試験の知識習得に補助的に使った書籍はこれ
一番おすすめなのは、書店で実際にその書籍を見てみること
一番は現物を実際に目で見て、確認するのがおすすめです。
最近は書店も少なくなっています。
本好きの私には少々淋しい感じが否めません。
行政書士試験の書籍を揃えるときは、できれば書店で実際の書籍を自分の目で見て、購入することが本当は一番おすすめです。
私は行政書士試験用の書籍を購入するときは、書店で現物を確認してから購入していました。
まずどの書籍を選んだらいいか分からなかったので、WEBやYouTubeで書籍探しに勤しみました。
だいたいの書籍に目星を付けたら、書店へGO!
実際に手に取り、
- 文字の大きさなど、読みやすさ
- 説明などの分かりやすさ
- 図表の量
- 本の重さやサイズ感
やはりパソコンの前に座り、画面上で見た感じと実際に手に取った感じでは、書籍の印象が変わります。
やっぱり、こっちの書籍の方が見やすいかも、と感じることもあります。
自分の直感を信じて?それぞれの書籍を購入していきました。
書籍を購入するときの一番の重要ポイント
当たり前って言えば、そうなんだけど……
書籍を購入するときには、その書籍の対応年度に要注意です!
行政書士試験は11月に行われますが、試験終了直後、または年内から勉強をスタートしよと考える方もいらっしゃると思います。
間違えて古い年度の書籍を購入しないように注意しましょう。
購入する年度は、自分が行政書士試験を受験するのと同じ年度の書籍を購入します。
行政書士試験直後であれば、まだその年度の書籍が書店に並んでいるので気を付けましょう。
今回のまとめ。手を広げ過ぎず、自分に合った書籍を使い潰すのが肝!
フルタイムで仕事をしながら、行政書士試験合格を目指すのは、本当に時間が足りません。
特に法律の勉強が初心者で独学であれば、なおさら焦りや不安が付きまとってしまいますよね。
そんなとき魔が差してしまうのが、あの書籍の方がいいのではないか、という浮気心です。
確かに自分に合った書籍に出会うまでは、隣の芝が青々して見えるものです。
でもこれだ!と決めたなら、そのその書籍を使い倒すのがおすすめです。
その書籍で足りなければ、分からないところなどはWEBやYouTubeなどで調べていく方法だってあるんです。
あれこれ書籍を集めたところで、例えば行政書士の基本書で言えば、だいたい同じことが書いてあります。
説明の仕方が自分に合う合わない、詳細に解説されている、などあるかもしれませんが、行政書士試験の試験範囲は同じです。
基本書の半分以上が違うことが書いてある、なんてことはありません。
だったらまた一から読み直して、この解説なんか書かれ方が違う?など余計なことに気を取られるよりも、突っ走って足りない部分を補強するくらいの方が、合格への近道です。
自分に合った書籍を見つけるのは難しいかもしれません。
でも今は情報が溢れています。
- 当ブログのような実際の使用感の記事を読んだり
- YouTubeのおすすめ解説を見たり
- Amazonのレビューを見たり
- 書店で実際に手に取ってみる
それらから総合的に判断して、ぜひ行政書士試験の自分の相棒を見つけて、合格へ向かって突き進んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。