行政書士試験合格までの道のり|知識ゼロ・働きながらの奮闘記

当ページのリンクには広告が含まれています。
行政書士試験合格までの道のり|知識ゼロ・働きながらの奮闘記

私は、2023年行政書士試験に合格しました。

2021年、2022年不合格に終わり、決して優秀な成績で合格したわけではありません。

ただ私は法律を一度も勉強したことはなく、フルタイムでガッツリ仕事をしている中で、国家資格である行政書士試験に合格できたことは、我ながらよくやったなと思っています。

行政書士試験は、他の法律系資格の司法試験や予備試験、そして司法書士試験よりも受験ハードルが低く、私のように法律学習未経験でも働きながら挑戦する方が多い傾向にあります

そのため私の経験が今後行政書士試験を受験される方の、何か参考になったり励みになればと、当ブログ一発目の記事に簡単な体験談を投稿しようと思います。

勉強方法や時間の使い方など、各詳細は順次別記事で詳しく投稿していきますので、よろしくお願い致します。

目次

なぜ行政書士試験? – ゼロからの挑戦の始まり

行政書士試験への挑戦

行政書士試験に目標を定めたワケ

人生の折り返し地点に差し掛かったとき、このままでいいのかという不安が常にありました。

歩くこともままならない、病院通いの母の生活を長年背負っており、自分的にかなり苦しい生活をしています。

なり

このままだと、自分の老後は孤独死確定!

なり

しかも貧乏で餓死かも。

なり

年々動けなくなる母を面倒みれないと困る!


そんな思考の中、何か資格を持っておきたいという気持ちが、より大きくなりました。

昔と違い、資格があれば将来安定!神話はある意味崩壊しています。

多くの資格では、資格を持っているだけで、仕事にありつけるのは一部だけです。

資格をどう活かすかが重要な時代です。

正直自分にそんなバイタリティがあるとは思えません。

でも何か行動を起こさなければ、現状は何も変わらない。

何かを変えたいのであれば、一歩でも何か行動を起こすべき。

たとえ希望がかなわなくても、行動を起こしたことで、今のレールからそれることができる。

その気持ちから、「仕事」に直結する資格取得を目指しました。

それが行政書士試験受験のきっかけです。

特に大儀があったわけではありませんでした。

そもそも受験スタート時点では、行政書士の仕事をよく把握していなかったくらいです。

官公署に書類を作って提出する、その業務範囲がだだっ広い、その程度の認識です。

行政書士試験は、

  • 国家資格でありながら、受験資格がない
  • 業務範囲が広いので、自分が興味ある分野で活動できる可能性がありそう

そんな考えが、受験のきっかけです。

きっかけはきっかけ、大なり小なり何でもよいと思っています。

それでどう行動するのか、どういう展望を持っていくのか、これが大事だと、先に進む動力源にしています。

行政書士試験合格。

まず最初にやることは決まった。

でもここからが、やっぱり大変でした。

行政書士試験、ゼロからの挑戦

何が大変だったかって……。

私は法律の知識はゼロです。

法律を勉強したことがありません。

大学に行くお金がなかったので、奨学金で看護学校に通いました。

そのため20代では医療関係の仕事をし、20代後半には今のWEBやDTP関係の仕事に方向転換しました。

だから法律のホの字も知識はありません。

行政書士試験の勉強を、何をどうやっていいかも不明です。

そんなとき手っ取り早いのは、予備校を活用することです。

でも私には予備校に通う、お金も時間もありません。

通信教育という手も考えましたが、やっぱりお金がかかります。

なり

何をするにも、世の中貧乏の壁は高いのです。

幸い現在は情報社会。

ネットやSNSで行政書士受験に関する情報はたくさんあります。

完全独学、お金をケチる方向で勉強する方針はブレません。

行政書士試験の基本書を購入して、まずは知識の詰込みから始めました。

子供の頃から文章は早読みでしたが、最初の頃は慣れない法律の内容で読むのに時間が掛かりました。

仕事もフルタイム、帰宅すると家のあれこれが待っているので、1番の勉強時間は通勤時間でした。

すき間時間は勉強に充てましたが、とにかく時間がない!足りない!

睡眠時間を削って無理して勉強しても、頭が働かず、むしろ逆効果だったことにも気が付きました。

母が具合が悪い、入院するなどもあったので、精神面・金銭面、きつかったです。

私の行政書士試験の受験勉強は、ズバリ!行き当たりばったりのノープランだった?!

法律を勉強したことがなく、完全独学で行政書士試験に合格することは可能です。

現に私が合格できた実績がありますし、他にも同様の行政書士試験合格者の方は多くいらっしゃるでしょう。

ただ、完全独学、法律学習初心者が早く合格するには、やはり予備校の利用が効率的だと思いました。

まず予備校では決まったカリキュラムがあるので、それに沿って勉強を進めればよいので、それだけでも精神的にとても楽だと言えます。

またポイントを絞って教えてくれるので、どこを勉強したらいいのか分かり、非常に効率的です。

逆に、法律学習初心者の完全独学だと、何をどこから勉強していいかすら分からないのに、スケジュールや勉強方法、全て自分で決めなくてはなりません。

いつ、何の勉強を、どように、どこを勉強する。

なり

分かりませんって。

私もWEBで情報収集してスケジュールをザックリ組んでみましたが、自分の勉強の進度とスケジュールが全く合いませんでした。

早々にスケジュールは無視して、行政書士試験受験初年度は、ただモクモクと基本書を読むことがメインになってしまいました。

書店で販売されている行政書士試験の基本書は、読むだけならそんなに難しいことは書いていません。

なり

理解はできます。
だけど……?

基本を押さえたら問題を解く、そんな一般的なセオリー通りに進めてみたら、ちょっと絶望しました。

いざ過去問を解いてみると、だいたいが不正解。

なり

チンプンカンプンです。
私がバ〇過ぎるの?!

つまり、市販の行政書士試験の基本書を読むだけでは、当然のことながら試験に全くといっていいほど通用しません。

なり

市販の行政書士試験の基本書だと、基本のキの字になったかどうか?って感じです。

むしろ過去問の解説を読んで理解した方が、実戦的で効率的だと考え、行政書士試験用の市販の基本書を放棄して、過去問に齧り付くことに方向転換しました。

私の勉強方法はこのように常に手探りで、自分の進捗とレベルを自分なりに見極め、次はこうしてみようああしてみようと進めていました。

非常に非効率的です。

私の行政書士試験受験勉強はこうして、ある意味行き当たりばったりの、ノープランで幕を閉じました。

なり

簡単にどんな受験勉強をしたか、メモ程度ですが記しておきます。

2021年受験勉強でやったこと

  • 市販の行政書士試験の基本書1冊を4回程読破
  • 5肢択一の過去問をやり、各科目数ページで撃沈
  • 基本がしっかりしていないから解けないんだ!と思い込み、再度基本書に戻るが
  • 時間切れ。

2022年受験勉強でやったこと

  • 思い出すことを目標に、まずは市販の行政書士試験の基本書1冊を2回程読破
  • 5肢択一の過去問をやるも撃沈、肢別過去問に早々切り替える
  • 肢別過去問5回程やるも、穴だらけ
  • 一応記述式問題集を買うも、最初の数ページで撤退
  • 時間切れ

2023年受験勉強でやったこと

  • 肢別過去問で間違えても、理解できない部分がないところまで繰り返す
  • 読むことに慣れたので、本来の早読みでペースアップ
  • 5肢択一の過去問に挑戦
  • すき間時間にはWEBの行政書士試験合格道場で、問題を解きまくる
  • 記述式問題集数問で撃沈
  • 時間切れ

行政書士試験直前の過ごし方 – 焦りと悟りの境地が入り混じる

行政書士試験の直前期は、とにかく1問でも多く問題を解き、解説の内容を確実に理解することに勤めました。

本来であれば、模試を受けて対策を立て直す必要があると思いますが、私はお金を掛けることができなかったので、1度も模試を受けていません。

また記述式の問題集に数問手をつけましたが、あまりの出来なさにこれを放棄し、過去問を解いて少しでも知識の吸収・定着に心血を注ぎました。

試験の超直前になると、さすがに焦りがでてきます。

模試も受けていないので、いまいち自分のレベルがつかみ切れていないというのも理由だと思います。

これまでの勉強で合格レベルに達しているのか、初見の問題を解くことができるのか。

もっと別の知識を仕入れておかないと、試験に太刀打ちできないんじゃないか。

完全独学だと、他の受験生の様子も分からないので、焦る一方です。

半面、ここまできたら、なるようにしかならないよね、慌てたってどうにもならないし。

という、どっしり構える自分もいます。

最後の行政書士試験の年は、2021年、2022年と少しずつでも点数が上がっていたのと、2022年の頃よりも素早く、間違いなく問題を判断することができるようになっていたのもどっしり構える要因だったと思います。

直前期になると、さすがに焦りがでますが、ここで慌てて新しいことに手を出すのはかえって悪手になりかねません。

すんなり吸収できれば良いですが、逆にそれが焦りの原因にもなりかねないからです。

直前期は復習や苦手箇所を潰す、模試を受けて復習することに終始した方が、合格に近づくと実感しました。

そしてこの時期に気持ちのコントロールをしておくこともおすすめです。

行政書士試験当日に心がけたこと

行政書士試験当日に気になっていたことを、まずは記します。

  • 緊張しないか
  • 会場に迷子にならないか
  • お腹が鳴らないか

実は、行政書士試験を受験した毎年、こんなことを考えていました。

なり

お腹鳴らないかって、心理的に結構くる!

緊張しないか

行政書士試験本番の緊張
なり

2021年の行政書士試験で、問題文を読んでいるのに、全然内容を咀嚼できなくて、ホント嫌になりました。

緊張してしまうと、普段の力を発揮できません。

行政書士試験2021年受験の時は、自分で思った以上に緊張していたのか、問題文が全然頭に入ってきませんでした。

あまりに頭に入らなすぎて、試験途中手を止め、考えることを放棄してしまいました。

だいぶ時間をロスしましたが、逆にこれでふっきれて、以後サクサク解けました。

このように緊張は足をひっぱります。

このことから翌年以降は、試験を意識し過ぎないことに勤めました。

もう、本番になっちゃったんだし、足掻いたってどうにもならないし、出来ないのは自分のせいだし、と、かなり振り切った思考で受験していました。

会場に迷子にならないか

行政書士試験会場や試験教室で迷子
なり

知らない場所に行くだけでも、結構ストレスになるもの。
やっぱり前もっての準備は大切と痛感!

行政書士の試験会場に行くのには、全然問題ありませんでした。

駅に着いたら、行政書士受験生だらけだったので、人ごみに流されながら付いていったら到着していた感じです。

むしろ自分の受験番号と教室のマッチング、教室を探す方がドキドキしていました。

2021年と2022年は同じ会場だったので、2022年の時は気持ちに余裕がありました。

2023年はこれまで受験していた会場が外れていたので、初めて行く会場で少し緊張していました。

初めて行く場所は、それだけで緊張する場合があります。

気持ちにゆとりをもたせるため、Googleマップなどで確認しておきましょう。

お腹が鳴らないか

お腹が鳴らないか、胃腸の不調が無いか不安
なり

馬鹿にできない、お腹の調子!

行政書士試験は、午後1時から4時の時間で行われます。

試験会場入り、そして会場にいく移動時間を計算すると、私の場合余裕をもって10時50分頃には家を出ていました。

そうなると気になるのはお腹がすかないか。

満腹よりも空腹の方が頭が働きますが、静かな試験中にグゥ~なんて、恥ずかしすぎる!

そんなことになったら、気が散っちゃう!

少しお腹に入れておいた方が、色々効率がいいと考えました。

会場付近に前乗りして、お店に入って備えられればよいですが、行政書士試験は受験生が多いので、都合よくお店に入れるとは限りません。

ちなみに私はFP3級を受験したときは、早く会場付近に行って、近くのコーヒーショップでまったりしていました。
気持ちにゆとりができて、FP試験も受けやすく感じました。

そのため、私は電車に乗る前におにぎりを1つ買って、試験会場の最寄り駅の駅のホームのベンチで、おにぎりをいただきました。

ちょっと恥ずかしい気もしましたが、丁度良い感じにベンチがあったのでラッキーでした。

これで、お腹の音対策もバッチリ!

さらに空腹と緊張で胃腸が痛くなることもなく、受験することができました。

少々優先順位の低そうな心がけだったりしますが、この小さなケアで、万全の体制で(勉強の出来はともかく)行政書士試験に挑むことができます。

気になる部分は個人個人違うと思うので、前もって書き出すなどして、対策を考えておくと、より平常心で受験できるのでおすすめです。

なり

例えばこんな感じ

  • トイレの位置を確認する
  • 天気や気温を確認しておく(11月の試験なので、会場が寒いかも。何を着ていくか)
  • 持ち物チェック!(受験票・筆記用具・お金など)

行政書士試験合格の瞬間とその後の展望 – 持ち腐れにしないために

私は2023年の行政書士試験に合格しました。

2021年と2022年は手ごたえが無さ過ぎて、試験直後は自己採点もしていません。

2023年は取り合えず、自己採点したところ、記述式を抜いて172点。

足切りもそれぞれクリアしていて、あとは記述式次第でした。

ただ記述式は全て書いたものの、自己採点で、どれもこれも書いた内容がニアピン。

厳しい採点だと間違いなく点数が伸びないところです。

記述式には一切期待していなかったので、不合格は覚悟していました。

大丈夫、合格するよと励ましてもらったときは、そうかなと気持ちが上昇しましたが、すぐにきっとだめだと諦めモードに。

結果発表が1月下旬なので、2か月間もモヤモヤしなくてはなりません。

結果待ちの間、変に期待すると不合格のとき、もうやる気が無くなりそうだったので、不合格前提で、2024年
はどう勉強するか考えていました。

WEBで結果を見たとき、見間違いでは無いか、何度も受験票と画面を見比べてしましました。

確かに嬉しかったですが、受験勉強と仕事、家のあれこれの両立がきつかったので、もう受験勉強しなくていいんだ、とホッとしたのが1番の感想です。

今後行政書士を開業するためには、受験勉強より遥かに未知の領域で、勉強や計画が重要になってきます。

より大変な道になるかもしれませんが、まずは出来ることからコツコツと積み上げていきたいと思います。

今回のまとめ。行政書士試験合格は、知識ゼロ・働きながらでも可能だった!

一部では、行政書士資格は簡単、誰でもなれる的なことが言われています。

確かに同じ法律資格の司法試験や予備試験、司法書士試験と比べると、敷居は低いです。

だからといって、行政書士試験は簡単かと言われると、そんなことはありません。

特に法律を勉強したことがない人が挑戦するには、慣れない法律用語や言い回しに苦戦することだってあります。

勉強する時間も個人差はありますが、数時間で法律学習初心者が合格することは、ほとんどできないでしょう。

実際私が仕事をしながらどのくらいの時間勉強したかは、別記事で投稿しますが、それなりに時間が掛かっています(数回不合格になっていますし)。

ただ、勉強の仕方、努力、諦めないことで、知識ゼロ・働きながらだって十分合格が可能です。

要は自分がどうしたいか、どうなりたいか次第。

初めから諦めるのは、なんだかもったいない気がするので、まずは挑戦してみることです。

やってみて自分に向かないと感じることだってあります。

そのとき方向性を修正していけばいいのです。

私は行政書士に興味が出たから、知識ゼロ・働きながらでもチャレンジしてみることにしました。

結果、知識ゼロ・働きながらでも行政書士試験に合格することは可能だと、証明することができました。

今回の記事では、ザックリと私の行政書士試験体験記を記しています。

勉強方法や勉強時間、受験の私なりのコツなど、今後各記事で投稿していきます。

もしよろしければ、こんなヤツもいたなぁ程度に参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

目次