私が行政書士試験の受験勉強期間中、最も強く意識していたことは、
常に集中力を持って勉強をすることです。
フルタイムで仕事をしながらの受験勉強だったので、時間の無さ(勉強時間の少なさ)をカバーするためには、内容の濃い勉強をする必要があると感じていたからです。
行政書士試験の勉強が進まない、時間がないという焦りから、勉強を始めた初期の頃は、睡眠時間を削り無理に時間だけ長く勉強したこともあります。
おかげですっかり体調不良になりました。
そんな不調の状態で勉強をしても、頭に入るものも入らないなど、当然効率が良くありません。
そこで、まずは体調を整え、割と元気な状態で、時間をこなす勉強ではなく、時間が短くても、集中して勉強をする方針に切り替えました。
集中力が高い状態で、勉強やスポーツなどを行うと、吸収力や成功率が通常よりも良かった、そんな経験はありませんか。
私は結果として、この成功体験を、行政書士試験の受験勉強に活かすことに成功しました。
この成功に大きく影響したのが、たまたま出会った、今回ご紹介するポモドーロテクニックなんです。
ポモドーロテクニックは簡単に言えば、25分で時間を区切って勉強などの作業を、集中して行う時間管理術です。
ポモドーロテクニックは、集中力を保ちながら勉強をするのに、私にはとても相性がいい方法でした。
今回はどうしてこのポモドーロテクニックが、行政書士試験の勉強に効果的だったのか、どうやって受験勉強に活用したのか、私の経験をお話していきます。
人それぞれ、勉強方法に違いがあります。
合う合わないは当然ありますが、1つの方法として、参考にしていただけると嬉しいです。
ポモドーロテクニックとは?まずはその基本ルールを解説
まずはポモドーロテクニックとはどんなものなのか、確認していきましょう。
ポモドーロテクニックとは、
- 25分の集中作業
- 5分の休憩
たったこれだけです。
これらを繰り返すことで、効率的な学習や仕事を実現する、時間管理術なんです。
もともとはフランチェスコ・シリロ氏が開発した方法で、シンプルながら非常に効果的なテクニックと言われています。
要は短い時間で集中してタスクをこなすことで、効率性を上げ、良い結果を出すための時間管理の方法です。
25分の作業と5分の休憩を1セットとし、2~4回繰り返します。
その後15分~30分くらいの長めの休憩を取り、これを繰り返していきます。
この25分の作業は集中して行い、他の事は一切手を付けません。
25分きっちり集中して勉強する、ということになります。
タイマーをセットして時間を管理することで、学習中の集中力を高める効果があります。
集中して勉強をしていると、25分ってあっという間なんですよね。
25分経ったことに気が付かないことが多いので、音の鳴るタイマーなどで、時間をお知らせすることがおすすめです。
行政書士試験の勉強は長時間にわたることが多いため、途中、集中力が切れやすく感じることはありませんか。
例えばまとまって時間が取れる休日に、8時間勉強するぞ!と意気込んでも、何時間もぶっ通しで集中力が持つでしょうか。
そんな風に長時間勉強をしようと計画をしている時は、ポモドーロテクニックを使うことで、集中と休憩のメリハリをつけることができ、効率よく学習を進められます。
そもそも人の集中力ってどのくらい継続する?
集中力ってそんなに長く続くものではありませんよね。
ではどの位がだいたいの目安なんでしょうか。
行政書士試験の勉強をするにあたって、疲れていたり集中力を欠いた状態で行うと、勉強の効果が少ないと感じることはありませんか。
- 勉強の内容が思ったように頭に入ってこない
- 分かっているはずなのに、問題が解けない
- そもそもやる気が出ない
逆に、心身ともに元気で、集中力がある状態で行政書士試験の勉強すると、
- あっという間に時間が経っている
- テキストも、問題も、スラスラ読めて解答できる
- 何だか覚えが良い
行政書士試験の勉強に限らず、こんな経験があるのではないでしょうか。
ここから考えられることは、集中力がある状態で物事(タスク)を進めると、効率が良く、効果が高いということです。
とはいえ、集中力ってそう長い時間続かないということも、私たちは今までの経験で知っていますよね。
では、その集中力って一体どの位継続することができるのでしょうか。
一般的な集中力の持続時間
私も専門家ではないので、本やネットからの情報をまとめた内容をお伝えすることになります。
この集中力の時間は個人差があり、活動内容や周囲の環境、体調などによっても変わるため、一概に何分とは言えません。
ですが心理学の研究によれば、人の集中力は平均して15分から50分程度と言われています。
確かに今までの経験上、集中力が続くのは15分から50分くらいと言われれば、そうかも、と思いませんか。
2時間ぶっ通しで集中して勉強するのは、少しキツイものがありますよね。
そして多くの研究が指摘しているのは、集中力が最も高まるのは最初の15~30分程度だということです。
集中力が高いと勉強する際に得られるメリット
集中力が高い状態で行政書士試験の勉強に取り組むと、何がよいのでしょうか。
私はフルタイムで仕事をしていたので、勉強に使える時間が限られていました。
そのため効率よく行政書士試験の勉強をするために、常に集中力を持って勉強するようにしていたのですが、実際にどんな効果があったか、記しておきます。
もちろん個人差があるので、参考程度に眺めてみてください。
勉強の効率が上がった
集中力が高い状態では、目の前の課題に全力を注ぐことができました。
その結果、同じ時間勉強をしても、集中力を意識していた時と、そうでない時とでは、理解力や記憶力が違うことに気が付きました。
たとえば、しっかり集中できていた時は、いつもより短い時間で目標の勉強範囲をこなし、理解度も高かったように感じます。
記憶力が向上する
疲れていたり集中力が切れているときは、何度読んでも覚えられない事ってありませんか。
逆に集中力が高い状態で行政書士試験の勉強をしていたら、もちろんそれまで勉強してきた積み重ねのおかげもあるかもしれませんが、覚えるのが早かったように感じています。
また記憶が鮮明に残っており、忘れにくかったです。
ミスが減る
集中して勉強していると、問題文を読み違えたり、単純な解答ミスをすることが減りました。
丁寧に文章を読むことができていたんです。
ケアレスミスも減るため、その分過去問を解いていても正解率が上がります。
正解率があがると嬉しいですし、モチベーションアップにもなりました。
理解がしやすかった
集中力が高いと、単に表面的な暗記にとどまらず、内容を深く理解することがしやすかったです。
ここは行政書士試験の勉強をするには重要な点です。
なぜなら行政書士試験の勉強は、暗記だけでは通用しないので、内容をどれだけ理解できていて、応用し問題が解けるかがポイントだからです。
勉強の内容を理解しながら進められると、問題が解けるだけでなく、忘れにくくもなりました。
学習時間が短縮できる
集中力が高い状態で勉強をしていると、勉強を効率的に行えて、目標にしていた範囲を目標時間よりも早く終わらせることができました。
私が集中力が~~~と、当ブログでよくお話していますが、この点が私にとって重要なポイントだったんです。
仕事もしていて、疲れている。
あまり時間が取れないから、少ない時間で効率よく自分なりに勉強したい。
集中していると結構スラスラ文章が読めて、勉強を進めることができるので、結果時間短縮になっていた。
これが私のイチオシポイントです。
集中力で得られたメリットが行政書士試験の勉強に多いに役立った
何だか集中力って、お得だった!
集中力が高い状態で勉強に取り組むと、時間や労力を無駄にせず、短時間で大きな成果を得ることができます。
集中して勉強するって当たり前!と言われるかもしれません。
ですがこの集中を行政書士試験の勉強期間中、ずっと継続するのって、案外難しいんです。
だって、受験勉強の期間って長いですから。
逆に受験勉強期間が長いからこそ、塵も積もればで、積み重ねが行政書士試験の合格という、成果に繋がりました。
私は行政書士試験の受験勉強期間中、この集中力の恩恵に気が付き、勉強方法として取り入れたのですが、そこで活躍してくれたのが、今回のメインテーマのポモドーロテクニックだったんです。
なぜポモドーロテクニックが行政書士試験の勉強におすすめなのか
行政書士試験は広範囲な知識が問われるため、結果として総勉強時間が長くなる資格試験ですよね。
ですが集中力には限界があります。
そして無理して勉強を進めていても、時間だけが過ぎていき、効果が付いて来ず、効率を下げてしまうことも考えられます。
そこでおすすめなのが、ポモドーロテクニックです。
ポモドーロテクニックは、25分と無理のない短い集中時間を区切ることで、脳に適度な休息を与えつつ、行政書士試験の勉強を進めることができます。
ポモドーロテクニックの方法は、当記事の冒頭を確認いただくとして、まずこんな疑問や不安がでてきませんか。
そんな25分なんて短い細切れ時間で、勉強なんてできるのか、と。
もちろんこれには向き不向き、個人差があるので、何とも言えませんが、私にはとても合っている方法でした。
私自身、最初は集中力が続かずに、ダラダラ時間だけ過ぎるような勉強をしてしまうことがありました。
しかしポモドーロテクニックを取り入れてからは、短い時間に集中する習慣が身につき、メリハリの付いた、効率的な勉強をできるようにました。
また25分の後5分の休憩を挟むのですが、この5分という短い時間勉強から離れることで、次の25分をリフレッシュしたクリアな状態で、勉強を再開することができたんです。
もちろんずーーーーっとポモドーロテクニックで勉強しろ、ということは決してありません。
行政書士試験の試験時間は3時間ありますから、3時間ぶっ通しで問題に向き合う訓練も必要になります。
25分という細切れの時間ですから、勉強する内容に合わせて、ポモドーロテクニックを活用することがおすすめです。
集中力を保ちやすい
行政書士試験の勉強内容は、憲法・民法・行政法といった法律科目に加え、時事問題や一般知識も含まれています。
一度にすべてを詰め込もうとすると、どうしても集中力が途切れてしまいます。
ですがポモドーロテクニックを使うと、25分だけ頑張れば休憩!という心理的な区切りが生まれ、より集中しやすくなります。
実際に私が行政書士試験の勉強をしていたときも、最初の頃は1~2時間ぶっ通しで勉強していました。
ですが後半になるとダラダラしてしまい、効率が落ちていると感じました。
ポモドーロテクニックを取り入れてからは、25分という短い時間に集中する癖がつき、休憩を挟んでいることで、リセットやリフレッシュができているおかげで、より集中して勉強に向き合うことができていました。
暗記と復習に効果的
行政書士試験では、法律の条文や用語、判例などを正確に記憶する必要がありますよね。
でも文章は長いし難しいしで、一気に覚えようとしてもさっぱり頭に入りません。
ポモドーロテクニックを使って、最初の25分を暗記タイム、次の25分を復習タイムと分けてメリハリをつけることで、効率的に暗記と復習をこなすことができました。
例えば1回目のポモドーロで憲法の重要条文を暗記し、2回目でその内容を問題集で確認する、というような感じです。
短時間でインプットとアウトプットを繰り返すことで、記憶の定着率良くなったと感じています。
モチベーションを維持しやすい
行政書士試験の勉強期間は数か月~1年にわたるため、モチベーションを保つことが非常に重要です。
ポモドーロテクニックは短い休憩を頻繁に取るので、勉強に対する心理的な負担が少なく感じました。
そのため行政書士試験の勉強をすることが苦ではなくなり、ちょっとゲーム感覚で進められたと思います。
また5分の休憩をちょっとしたご褒美タイムにすると、その日の勉強のモチベーションも維持しやすいのではないでしょうか。
次の5分休憩でチョコレート食べよう!など、些細なことで私は乗り切っていました。
時間管理がしやすい
行政書士試験に合格するためには、勉強時間の確保と効率的な時間配分が鍵となります。
ポモドーロテクニックを使うと、1回が25分なので、勉強時間の管理が楽になり、進捗状況が明確になります。
今日は25分の塊を、8回やるぞ!など目標を持って進めると、成功体験にも繋がります。
時間や目標が明確に分かりやすくなるので、行政書士試験の勉強のスケジュール管理もしやすく感じました。
ポモドーロテクニックを成功させるためのポイント
参考までに、私がどうやってポモドーロテクニックを使っていたのかを含めて、ご案内していきます。
タイマーを必ず使う
ポモドーロテクニックでは、時間を正確に管理することが重要です。
そのためタイマーなど、音で時間を知らせしてくれるアイテムの使用がおすすめです。
- スマホのタイマー機能
- スマホアプリ
- YouTube動画
一番手頃なのは、いつも手元にあるであろう、スマホタイマーの使用です。
集中していると時間に気がつかないので、音の鳴るタイマーがおすすめです。
スマホアプリでも、ポモドーロテクニックで検索をすると、たくさんでてきます。
中でもFocusというアプリは、使用履歴が記録できるので、勉強管理にはもってこいです。
実際に私が使用していたのは、YouTubeです。
YouTubeにもポモドーロテクニックの動画がかなりたくさんあります。
私はYouTubeで波や雨、川の音を流しながらこのポモドーロテクニックを使っていました。
テレビや外の音が気になったので、この環境音楽で雑音を紛らわせていました。
もともとポモドーロテクニックとの出会いも、雑音対策でYouTubeを漁っていたら、このポモドーロテクニックの動画に出会ったことが始まりです。
5分の休憩時間を有効に使う
25分の集中勉強が終わったら、すぐに5分の休憩に入ります。
5分はあっという間ですが、この間に、
- コーヒーを飲む
- おやつを食べる
- 伸びる!
- ストレッチをする
- 部屋をウロウロする
- 目を瞑って休む
その時の気持ちや状況によって、やることはマチマチでしたが、概ね上記のような感じでした。
次の25分の勉強を始めたときに感じたのは、特に少しウロウロするのが、一番効果的でした。
5分という短い時間ですが、多少眠気があっても回復できますし、固まった身体もほぐすことが可能です。
このリフレッシュタイムがあることで、次の25分も集中して勉強することができます。
最初はポモドーロテクニックを柔軟に取り入れる
行政書士試験の勉強は長く続けなくてはなりません。
そのため、いきなり1日8セットやろう!と気負いすぎると疲れてしまいます。
まずは1日3~4セットなど、25分をとにかく集中して勉強することに慣れることから始めることがおすすめです。
そして、徐々に自分のペースに合わせて、セットの回数を増やしていくとよいでしょう。
また行政書士試験の実際の試験時間は、ぶっ通しで3時間です。
ポモドーロテクニックの細切れ時間の勉強に慣れると、長時間の勉強がキツク感じることがあるかもしれません。
行政書士試験に対応できないと本末転倒ですよね。
長時間勉強を続ける訓練と、ポモドーロテクニックをバランスよく計画して、勉強することが重要です。
特に以下の勉強をするときは、ポモドーロテクニックでの集中する勉強が効果を発揮します。
- 勉強の初期に暗記するとき
- 論点を理解する勉強をするとき
- 肢別過去問をやるとき
よければ参考にしてみてくださいね。
実際に使ってみた!ポモドーロと行政書士試験勉強の相性は?
私がポモドーロテクニックを取り入れたのは、とにかく勉強に集中して取り組みたかったからです。
最初はポモドーロテクニックの25分という短い時間で、何ができるか、効果の程が半信半疑でした。
ですが実際にやってみると、無理して長時間の勉強で詰め込むよりも、私にとっては、とても合っている勉強方法でした。
実際に使って良くなかった点は?
私的には特になかったのですが。
敢えて挙げるとすれば、ポモドーロテクニックは25分区切りの勉強なので、行政書士試験の試験時間3時間のような、長時間の戦いに付いていけるかが不安でした。
ですがこの部分は、模試の受験なども含めて、長時間問題を解く対策を別に行えばいいだけで、自分で勉強方法に工夫を凝らせば解決します。
人によっては、ある意味厳密に25分と時間を区切って勉強するので、手にかけていた勉強が途中で終了してしまって、気持ちが悪いと感じる方もいるかもしれません。
実際に使って良かった点は?
とにかく集中力が高い状態で勉強ができた!
集中力が高い状態で勉強ができると、良いことだらけです。
- スラスラ読める、解ける
- 覚えや理解度が上がる
- 疲れない
- やる気が継続する
実際にポモドーロテクニックを使って、25分間で集中している間に多くの問題が解けることに驚きました。
また結果として思った以上に理解度が上がって、勉強の効率もよくなっていることにも気が付きました。
また、休憩時間に軽いストレッチを入れたり、リフレッシュを挟むことで、疲労感が軽減され、逆に1日の勉強量が増えました。
結果的に、ポモドーロテクニックを利用していたことで、私は集中力が高い状態を保ちつつ勉強をすることができ、勉強が捗り、行政書士試験の合格を手にすることができたと感じています。
今回のまとめ。効率的に行政書士試験の勉強をするなら、ポモドーロテクニックがおすすめだった
今回ご紹介したポモドーロテクニックを使った行政書士試験の勉強は、私にはとても合っている方法でした。
できるなら、行政書士試験の勉強を始めた当初の自分に、教えてあげたいくらいです。
ただポモドーロテクニック、あくまで勉強方法の1つです。
人それぞれ合う、合わないがあるので、もし興味があれば、1週間位試してみてください。
それでも合わないようであれば、早いうちに別の自分に合った方法で、行政書士試験の勉強をすることをおすすめします。
いつまでも勉強方法に拘っていても、先に進むことができません。
時間の無い受験生ならば、1分1秒無駄にしたくないですよね。
ポモドーロテクニックに限らず、自分に合いそうだったら試して、ダメなら即切り替えることがとても重要です。
ポモドーロテクニックは25分の集中タイムと、5分のリフレッシュタイムを交互に行う時間管理術です。
人の集中力は1時間も持ちません。
実際に25分で勉強をしていくと、集中力の持続時間や、集中力のある時の勉強の効率の良さが、次第に身に染みてくるようになります。
そんなしょっちゅう休憩していたら、勉強にならないんじゃないかと思うかもしれません。
ですが長期計画で事を運ぶ場合は、逆に安定したパフォーマンスを発揮することができました。
特に覚える、理解する、この工程で勉強しているときは効果が高かったです。
逆に行政書士試験の試験時間、3時間にフルで向き合えるか不安がありました。
その対策としては、過去問を本試験に見立てて、時間配分などの練習とともに長時間問題を解くことができるように訓練するのも1つの方法です。
ポモドーロテクニックを1つの勉強方法として気分転換に取り入れるのも、普段のマンネリ解消になり、行政書士試験の勉強が捗るのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。