行政書士試験は独学でも合格できる!独学のメリット・デメリットを経験を踏まえてお話しします!

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行政書士試験は独学合格ができる!独学のメリット&デメリット

私は2023年行政書士試験に、法律学習未経験の完全独学で合格しました。

実は模試すらも受けていません。

でも決して独学でも行政書士に合格できるだろう、と安易にスタートしたわけではありません。

本音を言うと、予備校を活用したかったです。

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でも貧乏の壁が立ちはだかり、独学の道を進むことになりました。

完全独学で行政書士試験に挑むには、個々人の背景によって大きくハードルの高さが変わってきます。

一部では行政書士試験は簡単と言われることがありますが、これも個々人の背景によって感じ方は様々でしょう。

法律の勉強をしたことがない私からは、決して行政書士試験が簡単だよ、と言い切ることはできません。

今回はそんな行政書士試験を独学で目指すにあたり、独学受験をするときのメリットとデメリットを、私の経験を踏まえ投稿していきます。

独学でいこうか、予備校を利用しようかお悩みの方に、何か参考になれば嬉しいです。

目次

初めに、なぜ行政書士試験を独学で目指すと考えたのですか?

なり

行政書士試験は、確かに独学合格が可能な試験です。

現に法律の勉強をしたことがない私が、フルタイムでガッツリ仕事をしながら、行政書士試験に合格できた実績があります。

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2021・2022・2023と受験しているので、一発合格ではないけれど……。

独学で合格された方も、世間では多くいらっしゃいますよね。

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では、なぜ行政書士試験に独学で挑戦しようと思ったのですか?

色々理由はあると思います。

  • 予備校にお金が掛けられない
  • 予備校に行く時間がない
  • 試しにチャレンジしてみたい
  • 法律の勉強をしたことがあるから
  • 行政書士は簡単って言われているから

私は法律の勉強をしたことが無いので、特に最後の受験の年は、本当は予備校を利用したかったです。

ですが予備校に使うお金がなかったので、独学でやれるだけやってみようと、行政書士試験の勉強を続けました。

行政書士試験は簡単だと言われることがありますが、私が勉強したところ簡単に合格できる試験ではありませんでした。

今まで法律の勉強をしたことがあるとか、司法書士や予備試験・司法試験の勉強をしたことがある方には、確かに行政書士試験は簡単だと感じることがあるでしょう。

このように個人の学習歴、個人の背景によって当然個人が感じる難易度は変わります。

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ちなみにわたしはこんな感じで行政書士試験を受験し、合格しました。
何か参考になればよいのですが……

行政書士試験は絶対評価試験なのに、合格率は高くない

行政書士試験は絶対評価試験なので、合格ラインに達したらその者は全員合格できる試験です。

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でも行政書士試験の合格率は10~15%前後。

合格の点数に達したら合格なのに、行政書士試験の合格率は決して高くありません。

もちろん中には記念受験や、勉強不足で不合格という場合もあるでしょう。

もし行政書士試験が本当に簡単な試験ならば、もっと合格率が高いはずですよね。

相対評価試験とは違い、点数さえ取れれば合格できるのですから。

このことを踏まえて、考えてみてください。

そんな行政書士試験ですが、本当に独学で勉強していきますか?

行政書士試験を独学で勉強するメリット・デメリットを経験を踏まえお話ししていきます。

独学で行政書士試験に合格するための心構えとメリット・デメリット

独学で行政書士試験の合格を目指すためには、どんなことに気をつけて、どんな心構えを持って挑戦したらいいのでしょうか。

メリットとデメリットを把握して、自分がどうやって勉強をしていくのかを考えておくことが重要です。

また独学で貫き通すだけでなく、苦手な部分だけ受講する、模試を受けるなど、予備校を併用することも1つの方法であると、忘れないでください。

独学で行政書士試験の合格を目指すデメリット

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まずはデメリットから。

まず最初に、独学で行政書士試験の合格方法を目指す場合に考えられる、デメリットを考えてみます。

  • 自分で学習計画を立てなければならない
  • わからないところは自分で調べなくてはならない
  • 自分のレベルが分かりづらい
  • モチベーションを維持するのが難しい
  • 合格まで回り道になる可能性がある
  • 孤独

ざっと考えただけでも、このような項目が挙げられます。

① 自分で学習計画を立てなければならない

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勉強開始する以前に、調べておきたいこともあります。

独学で行政書士試験の勉強をする際の学習計画は、自分で立てなければなりません。

予備校であれば、予備校が出したカリキュラムに沿って勉強を進めれば、行政書士試験の範囲を網羅して、試験本番に挑むことができます。

独学の場合だとそれがないので、自分でスケジュールやら勉強する範囲やら、全て自分で決めなくてはなりません。

そんなときは予備校のパンフレットやWeb サイトなどで、学習スケジュールが掲載されていますので、それを参考に自分のスケジュールに落とし込んで、学習計画を立てることができます。

ただし立てられるのは計画だけ。

実際の学習内容は予備校に通わないとわからないので、あくまでもこの時期に何の科目をいつ頃までに勉強する、このような大枠しか決めることができないのです。

学習計画に沿った学習の内容(勉強の中身)に関しては、自分自身で決めて進行していかなければなりません。

どこをどう勉強したらいいのか?

ここが分かるかどうかで、行政書士試験の合否や、一発合格など早期に合格できるかが大きく関わってきます。

② わからないところは自分で調べなくてはならない

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法律素人には、法律の言い回しからして分かりにくい……

基本勉強は自分で調べて身に着けることが大事です。

ですが自分で調べても、果たしてそれが合っているのかどうか、自分1人では判断がつかないこともあります。

そんな時予備校を利用していたり、周りに行政書士試験の勉強をしている仲間がいれば、お互い教え合ったり、分からない部分や判断がつきづらい部分をカバーし合うことができます。

特に独学で法律を初めて学ぶ場合は、分からない部分を放置しておくと、後々致命傷になる場合があるので、注意が必要です。

最近はYouTubeや Webなどで色々調べることができるので、勉強するのもかなり楽になりました。

ただしその YouTube や Web などの情報を、鵜呑みにしてしまうのも問題です。

法律は言い回しが紛らわしいので、実は自分が知りたかった部分と違う内容が説明されている場合もあります。

こういった情報の精査や、取捨選択も独学の重要なポイントになります。

③ 自分のレベルが分かりづらい

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自分が合格レベルまで成長したのか、出来た気になっているだけなのか、自分じゃわかりにくいです。

過去問を解いてできるようになっていても、行政書士試験の本試験では、似たような問題がでることがあっても、全く同じ問題が出ることはありません。

何度も過去問を解いていると、答えも解説も覚えてしまうので、正直なところ自分の実力を正確には把握しにくいのです。

過去問が解けても、初見の新しい問題には対処できない、そんなことも考えられます。

初見の問題に対処できないと、当然行政書士試験に合格できませんよね。

このように出来てるつもりになっているだけの場合が考えられます。

予備校の答練(問題を解く講座)や模試を活用すれば、初見の問題に対する自分のレベルを見ることができますが、独学ではなかなかわかりません。

予想問題集などの書籍で、自力で状況把握をする必要がでてきます。

④ モチベーションを維持するのが難しい

なり

1人で勉強していると、ついついスマホをいじっていたり、サボってしまったりするかも?!

予備校を利用していれば、嫌でも勉強をすることができるかもしれません。

独学では、自分のやる気が特にものを言います。

  • ちょっとYouTube見ちゃおうかな
  • 明日からやればいいや
  • こんなに勉強してるのに、これでいいのか
  • 仕事が忙しくてやる気になれない
  • 勉強がキツイ!もうやめちゃおうか……

予備校に通っていても、このようなささやきは聞こえて来るでしょう。

ですが、独学の場合はより強烈に聞こえ、モチベーションの維持が難しくなりがちです。

行政書士試験に合格する!その後の未来のために頑張る!

この気力やモチベーションをいかに維持できるかが、実は大きなハードルだったりします。

⑤ 合格まで回り道になる可能性がある

なり

何事も絶対はないけれど、独学だと厳しい道になることも?!

予備校を利用したからといって、行政書士試験に必ず合格するという保証はありません。

もちろんそれは独学でも同じことです。

ですが独学では勉強の方向性によっては、行政書士試験合格まで、回り道になってしまう可能性もあります。

私は法律の勉強をしたことがない状態で、独学で勉強を始めました。

2021年はほぼ基本書を読んだだけで、行政書士試験に挑戦するという無謀な状態になってしまいました。

もちろん不合格です。

2022年もただ過去問をやるだけで終わり、不合格。

2023年行政書士試験に合格した年は、それまでの勉強の蓄積もありましたが、勉強方法を変えたことで合格することができました。

このように独学では何の指標もないので、周り道をしてしまう可能性があります。

時間をムダにしないためにも、効率的な勉強が大事なので、勉強に自身がなければ予備校を利用した方が、合格には近いかもしれません。

⑥ 孤独

なり

はい、孤独です。

私はモクモクと勉強していました。

ただ1人相方だけが、凄いとか頑張ってると言ってくれていたので、それがかなり支えになりました。

孤独に勉強していると、先のモチベーションも下がりがちになります。

孤独を脱却するには、身近な人を味方に?!つけ、モチベーションの維持を継続していくのがおすすめです。

独学で行政書士試験の合格を目指すメリット

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私が感じたメリットはこれだ!
自分の性格には、合っていたみたいです。

では、今度は私が感じたメリットをお伝えしていきます。

  • お金が最低限で抑えられる
  • 自分のペースで勉強できる
  • どこでも勉強できる
  • 周りと比べて落ち込まない
  • 行政書士試験合格の達成感がひとしお

独学は勉強を継続したり、どんな勉強をしたらいいか分からなかったり、大変なことが多いです。

ですが行政書士試験を目指す限り、勉強が大変、苦しいと感じるのは皆同じです。

私はお金がなくて独学の方法で行政書士試験を受験しましたが、性格的に受験勉強という枠の中では、自分に独学が合っていたと感じています。

そのため、このようなメリットを挙げてみました。

① お金が最低限で抑えられる

なり

貧乏な私にはこれが1番の魅力。
お昼抜きにしなくても済んでよかった。

独学で行政書士試験に挑戦するときに必要なものです。

  • 行政書士試験 受験料(¥10,400)
  • テキスト
  • 過去問

もし法律の勉強をしたことがある方なら、テキストはいらないという場合もあるでしょう。

過去問は最低限こなした方がよいので、これは必要です。

あとはご自身の都合に合わせて、記述式問題集や予想問題、模試だけは受験するなど、変わってきます。

予備校に通うと、数万円飛んでいってしまうので、最低限の準備だと、ほぼ勉強用の書籍を用意するだけなのでお財布に優しいです。

② 自分のペースで勉強できる

なり

自分にあった方法で勉強できるのが良かった。

私はガッツリ仕事をしていたのと、家の都合で勉強時間の確保が難しかったので、そもそも予備校の進行についていけないと思っていました。

多分時間的にカリキュラムはこなせないだろうな、というのも予備校を利用しなかった理由の1つです。

そもそも各自で理解度が違うので、独学であれば自分のペースでじっくり勉強ができます。

ただし、じっくりやりすぎて行政書士試験に間に合わないということがないように、計画的に勉強することが重要です。

③ どこでも勉強できる

なり

仕事をしている方なら、通勤電車で勉強する方も多いのでは?
私のメインの勉強時間は通勤電車でした。

最近の予備校だと、スマホで動画視聴できたり便利になっていますが、独学でも場所を選ばず、自分のペースでいつでもどこでも勉強ができます。

時間をムダにしない工夫が大事です。

④ 周りと比べて落ち込まない

なり

私の性格的に、焦ってしまいがちなので、マイペースの独学は合っていました。

独学はあくまで自分主導で勉強をするので、他人と比較することがあまりありません。

これは良し悪しがありますが、周りがあんなに出来てるのに、自分は……と落ち込むことがないのがモチベーション維持に一役買っていました。

周囲の人と競い合って、切磋琢磨することもとても重要ですが、私自身は仕事もありマイペースに勉強を進めたかったので、この煩わしさがなかった分、気持ち的に楽でした。

⑤ 行政書士試験合格の達成感がひとしお

なり

独学で行政書士試験に受かっちゃった!
やればできる子!と、ちょっぴり自信に繋がりました。

行政書士試験に合格したら、みんな嬉しい!

この気持ちは変わりませんが、独学でやり切った感は、ひとしおでした。

私すごい!頑張った!と自画自賛の嵐。

行政書士試験に合格したときは、嬉しいよりも、ホッとした、もう受験勉強しなくていいんだ!という気持ちが強かったのは、内緒のお話です。

行政書士試験は独学でも合格できる!

行政書士試験は独学でも合格できます。

ですがメリットとデメリットを考えたときに、独学か予備校かどちらが自分に適した勉強方法なのか、今一度考えてみてください。

  • 行政書士試験は何年もかけずに合格したい
  • 効率よく勉強したい
  • 人脈を持ちたい

まず、このような考えがあれば予備校の利用がおすすめです。

効率よく勉強することで行政書士試験合格に1歩近づくでしょう。

また人脈に関しては、通信教育を利用したとしても、予備校によっては合格祝賀会や、ゼミなどで行政書士受験生と交流する場が用意されている場合もあります。

この人脈はもし行政書士を開業するのであれば、ゼロよりもいいのかなと考えます。

苦しい受験勉強も仲間と乗り越えられるという利点もあるでしょう。

また予備校を利用して勉強をするのであれば、苦手な科目や、模試だけ、記述式や基礎知識だけなど、部分的に利用するのもポイントです。

行政書士試験を受験するスタートラインは皆違うので、絶対にこれ!という方法はありません。

ご自身の生活サイクルや背景、そして法律の勉強歴など総合的に見て、自分にあった方法で勉強することが、行政書士試験合格への近道だと思っています。

今回のまとめ。行政書士試験を独学で挑むなら、より覚悟が必要

行政書士試験は完全独学で合格することは可能です。

なぜなら、私が法律の勉強が初めてで、ガッツリフルタイムで仕事をしながら合格した実績があるからです。

ですが世間の一部で言われる程、簡単な試験ではないので、独学で行政書士試験を目指すなら、覚悟が必要です。

特に法律の勉強が初めての方には、険しい道であることは間違いありません。

また受験期間に時間を掛けたくない、1回で行政書士試験に合格したい!と目標をもっている方ならば、予備校を利用して効率的に勉強をしていくことがおすすめです。

独学ではスケジュール管理から、勉強の内容の進行、モチベーションの維持など、全て1人で行わなければならないからです。

今まで法律の勉強をしたことがある方は、勉強に対するイメージが湧きやすいので、勉強の出来如何によっては、独学でも充分一発合格を目指せるでしょう。

ですが法律の勉強が初めてであったり、仕事や家事で勉強時間が限られている場合は、独学では苦労することは必至です。

行政書士試験では、社会人の受験生が多いのが特徴で、より受験生の背景もバリエーションに飛んでいます。

  • 社会人や学生などの生活背景
  • 法律の勉強経験の有無
  • 他の法律系資格のステップアップのために

行政書士試験合格という目標が同じでも、そのスタートラインや走るルートは様々です。

貧乏がゆえに独学を選んだ私からしたら、この独学での合格は、達成感が半端なかったです!

独学でのメリットやデメリットを十分吟味した上で、スタートラインに立ってください。

もちろん途中でルートを変えることも、戦略の1つです!

あきらめないこと。

どんなルートでも、この言葉が1番モチベーション維持に大事なのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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