行政書士試験は時間が足りない?!合格者が実践した解答スピードアップ術

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行政書士試験は時間が足りない?!合格者が実践した解答スピードアップ術
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行政書士試験本番、試験時間が足りなくて、最後の問題まで解ききれなかった……

そんな悔しい経験をしたことはありませんか。

これは行政書士試験を受験した多くの人が経験する悩みの1つです。

行政書士試験の試験時間は3時間、その中で60問解答します。

単純に時間と問題数から1問に掛けられる時間を計算すると、

3時間÷60問=3分

1問につき単純計算で約3分、持ち時間があることになります。

これだけ見ると、3時間という試験時間は一見すると十分に思えますよね。

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そう簡単にはいかない!
行政書士試験の難易度と出題形式のせいで、時間コントロールが大変なんです。

実際に行政書士試験本番に挑んでみると、長文問題や記述式の解答に時間を取られたり、気がつけば試験時間が足りなくなってしまうことがよくあります。

まして行政書士試験の受験が初めてであったり、緊張のあまり実力が出しきれなかったり、ということは試験の時間配分に思わぬ影響を与えてしまいます。

実は私も2021年の行政書士試験の本番、緊張のせいか全く頭が働かず、問題文を読んでも内容を消化しきれないことがありました。

そのときあまりに問題に手が付けられなかったので、試験中に一旦手を止め、問題を解くことを放棄しました。

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試験管に不審者と思われ、怪しまれないかドキドキしていました。

結果的に時間ギリギリで全問解答しましたが、見直しは全くできずに、勉強不足と実力不足も相まって、しっかり行政書士試験不合格だったのですが。

この経験を踏まえ、行政書士試験本番で時間が足りないという目に合わないように、そして見直しの時間を取れるだけの余裕が持てるように、解答スピードを上げるための戦略を考えました。

本記事では、私が実践した時間管理術や解答スピードアップのテクニックを紹介していきます。

効率的に問題を解き、最後まで解答しきるためのコツを、何か少しでも掴んでいただけたら嬉しいです。

目次

なぜ行政書士試験は時間が足りなくなるのか?受験生が陥りがちな問題点

行政書士試験は、法律科目の択一問題(5肢択一)と記述式問題、さらに一般知識と幅広い範囲から出題されます。

行政書士試験の出題数は60問、試験時間は3時間、これだけ見ると時間は必要十分、時間は余るのではと思われがちです。

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時間的には余裕!と思っていると、足元を掬われることがあるので要注意です。

試験時間的に余裕と考えていても、意外とあっという間に時間は過ぎてしまいます。

私も2021年の行政書士試験では、全問解き終えることはできましたが、試験の緊張のあまり問題をよく解釈できず、どんどん時間が過ぎていくという経験をしました。

おかげで最後に取っておいた記述式問題に取りかかる頃には、残り時間がほとんどなくなっていました。

ギリギリのところで全問解答することはできましたが、結局のところ2021年の行政書士試験は不合格でした。

この経験から、行政書士試験の本番は、時間に余裕が持てるようにすることが先決だと考えたのですが、逆になぜ時間が足りなくなったのかをまず洗い出してみました。

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そもそも私はほぼ行政書士試験用の基本書を読んだレベルだったので、ただの実力不足でもあったのですが。

では私が考えた行政書士試験で時間が足りなくなる要因、問題点はこんな感じです。

  • そもそも勉強不足
  • 出題形式に対しての時間配分ミス
  • 出題(問題)に対しての分析不足
  • 科目に対しての時間配分ミス
  • 解答テクニックの甘さ
  • 緊張!

ありがちな内容ですが、このありがちが落とし穴でもあります。

行政書士試験では時間配分の重要性と、60問解き終えるスピードの重要性を痛感した不合格でした。

試験時間と問題構成を分析!どの出題形式で時間をロスしやすいのか?

まずは試験科目云々の前に、行政書士試験の出題形式に目を向けてみます。

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なぜ科目ではなくて、最初に出題形式に目を向けたの?

最初に出題形式に目を向けるのは、行政書士試験の出題形式によっても、解答時間が左右される要因の1つだからです。

科目に関しても得意不得意によって、解答スピードが変わりますよね。

それ以外にも実際の行政書士試験の本試験では、過去問とは違い初見の問題と対峙しなくてはいけません。

初めて見る問題ですから、当然とまどいや解答に時間が掛かることが想定されます。

どんな問題が出題されるか分からないので、正直なところ出たとこ勝負の面も否めません。

ですが試験の出題形式というのは、最初からこの形で出題しますと発表されているものです。

要は前もって準備ができる要因なんです。

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出題形式の分析なんて必要なの?

私がこの出題形式に目を付けているのは、出題形式に効率よく対応することで、行政書士試験中少しでも時間を稼ぎ、その時間を問題を考える時間に回したいと考えているからです。

行政書士試験の出題形式の詳細については、上記記事をご参照いただけるとありがたいですが、実際の行政書士試験の出題形式は以下のようになっています。

  • 法令科目(5肢択一式):40問(160点)
  • 法令科目多肢選択式):3問(24点)
  • 法令科目記述式):3問(60点)
  • 基礎知識(5肢択一式):14問(56点)

行政書士試験全体を見ると、5肢択一式の問題が圧倒的に多く、いわば基本形態です。

行政書士試験の時間配分問題について、この5肢択一式の問題をいかに早く解答していけるかが、重要なポイントとなります。

1問にかかる時間が短縮できれば、その分記述式問題や文章理解問題など、解答に時間が掛かりやすい問題に十分な時間を割くことができるようになります。

特に記述式問題はこの出来が試験の合否を左右する可能性が高いですし、文章理解は基礎知識科目では絶対に落としたくない問題です。

これらに時間を割けるようになることは、私のような行政書士試験に合格する気がしない、というような受験生には命綱のようなものです。

とはいえ出題形式に関しても出題科目同様に、得意不得意の形式があることでしょう。

そのことを加味しつつ、時間をロスしやすいポイントを考えてみました。

  1. 択一式で迷いすぎる
    特に民法の問題は長文になりやすく、1問に5分以上かけてしまうことも。
  2. 記述式で考えすぎる
    記述式は配点が高いため慎重になりがちだが、考えすぎると時間を失う。
  3. 基礎知識に時間を使いすぎる
    法令科目で時間を使いすぎると、後半の一般知識を解く余裕がなくなる。

行政書士試験の受験勉強をしているときから、常にこの辺りを念頭に勉強を進めることにしました。

時間を生み出す!試験本番の時間配分と優先順位の決め方

時間配分を決めることで、試験のペースをコントロールできます。

行政書士試験の本番ブッツケで、時間を気にするのは難しいので、受験勉強期間中に慣れておくことがおすすめです。

  • 時間を計りながら過去問を解いてみる
  • 模試を受験してみる

受験勉強期間中に時間を意識しながら勉強をすることで、解答スピードもだんだん速くなっていきます。

おすすめは早い段階から過去問に取り掛かり、解答するスピードを意識した勉強をしておくべきです。

そして時間を意識しながら勉強をしていることで、その速いスピードで解答することが当たり前になるので、この問題は3分で解いて~、など考えなくても行政書士試験本番を受験することができます。

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私が目安にしていた時間配分はこんな感じです。

実際は出題された問題の難易度で、時間は変化しますが目安を持って勉強しておくにこしたことはありません。

特に行政書士試験の受験勉強中は、択一式の解答スピードを上げることを一番重要視していました。

  • 択一式(法令科目):1問あたり2〜3分(85分目安)
  • 多肢選択式:1問5分(15分目安)
  • 記述式:1問10分(30分目安)
  • 一般知識:1問2分(30分目安)
  • 見直し時間:15〜20分

見直し時間を最初から20分程想定しているので、万が一難問にあたり時間が多少掛かっても、見直し時間を削ってリカバリーできます。

そのため普段から見直し時間を持てるだけの時間配分を、意識しておくことをおすすめします。

  • 心のゆとりに必要
  • 万が一問題に手こずっても、見直し時間を想定していれば、時間切れで試験を終えることを回避できる
  • 見直しができる!

この配分を意識したことで、時間が足りなくなることはなくなり、見直しの時間も確保できます。

私は実際の行政書士試験で見直しをしてことで、ケアレスミスに気が付き、点数をゲットした経験があります。

見直し時間はバカに出来ない重要な時間です。

捨て問を見極める!確実に得点すべき問題とスルーすべき問題

行政書士試験では全問を完璧に解こうとすると、試験時間が足りなくなります。

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深追い禁止!

そこで、私は捨て問を意識しました。

普段の行政書士試験の受験勉強で、自分の得意不得意や弱点というのは理解していると思います。

それを評価材料にしながら問題を解いていきました。

  • 確実に得点すべき問題:行政法、民法の基本問題
  • 時間をかけすぎない問題:マニアックな民法の細かい論点
  • スルーしてもOKな問題:極端に難しい一般知識

例えば、受験勉強中に過去問を解いていて、このテーマは毎回間違えるなと思った問題は、当日も深追いせずにすっ飛ばしました(感で解答!)。

見直し時間で余裕ができたら、すっ飛ばした問題をちょっとじっくり考えて、得点に結びつけるようにしていました。

実際に見直し時間で、感で解答した問題にじっくり向き合うと、正解が見えてきた経験もあります。

択一問題を素早く解くコツ!効率的に答えを導き出すテクニック

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行政書士試験のメインの出題形式は、択一式!

行政書士試験の択一式問題はスピードが重要です。

なぜなら行政書士試験の出題60問中、法令科目+基礎知識で54問とほとんどが択一式問題だからです。

この択一式でモタモタしていると、あっという間に時間が無くなり、結果として試験時間が足りなくなってしまいます。

そのため行政書士試験の受験勉強期間中から、解答スピードを意識しながら勉強しておくことが重要です。

私が主に取り入れた方法は以下です。

  1. 肢を即座に正誤判断できる訓練
  2. 5肢択一問題で消去法を活用
    分からなくても、確実に誤りと判断できる選択肢を削る。
  3. 問題ごとに時間制限を設ける
    1問3分以上かけないと決めて、時間をかけすぎないようにする。

解答するのに、選択肢を先に読んで問題全体を把握するという方法もあります。

ですが私は普通に問題から読んで解答していく方法を取っていました。

その理由としては、

  • 何の論点部分を聞かれているのか分からない
  • 正解を答えるのか、不正解を答えるのか分からない

選択肢を先に読んでも、何を答えるべきか分からないままだと気持ち悪かったというのもありますが、選択肢を先に読んで次に問題を読んでも、結局再度選択肢を見る羽目になっていたからです。

私には選択肢を先に把握する方法は、2度手間に外ならず、むしろ時間が掛かる方法でした。

この解答方法は個人で合う合わないがあるので、受験勉強期間中の早い段階で、解き方を自分なりに確率しておく方が良いと考えます。

実際の行政書士試験では、問題用紙を持ち帰ることができるので、書き込みOKです。

そのため実際に行政書士試験で問題を解く時は、目印を付けながら解答していました。

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実際の方法は下記の記事に書いているので、良かったら覗いてみてください。

記述式問題の時短攻略法!最低限のポイントを押さえて得点を狙う

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私は記述式が苦手だったので、目標は0点を取らないこと、キーワードだけでも書いて、1点でももぎ取ること、を目標にしていました。

記述式は配点が高い(3問正解で60点)ので重要ですが、択一式よりも解答に時間がかかる問題でもあります。

これは行政書士試験で時間が足りなくなる要因の1つと言えます。

行政書士試験の時間配分を考えて、戦略的に問題を解く(順番を考えて解く)方も多いことでしょう。

私自身は行政書士試験の問題を解く順番は、とにかく1~60問、順番通りに解きました。

問題を飛ばして、後でピンポイントで戻るのも面倒だし、うっかり飛ばした問題を解答せず試験時間が終了してしまいそうで怖かったからです。

分からない問題や怪しい問題には、とりあえず解答をして置き、目印を付けて、見直し時間に見直すというシンプルな方法で解答していました。

私は2021年の行政書士試験以降は、60問解くのに3時間中30分以上は残して解答できるスピードを手にしていたので、この解き方で不便はありませんでした。

ただどうしても択一式に時間が掛かってしまう場合は、記述式問題は最後の最後に回してしまうのも方法の1つです。

理由としては行政書士試験の採点は、まず択一式ありきだからです。

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行政書士試験には足切り点がありましたね。

結論から言うと、そもそも

  • 記述式以外の合計得点が120点未満
  • 基礎知識24点未満

上記の場合記述式が採点されません。

記述式が満点の60点であっても、180点の合格点に一歩及びませんし、基礎知識の足切りに引っかかっていれば、その時点で不合格だからです。

行政書士試験は記述式が例え0点であっても、択一式で足切り点を突破していれば合格できます。

だからといって記述式を捨ててしまうのはボーナスポイントを捨ててしまうのと同義です。

ひとそれぞれ記述式に対するウェイトは違うと思いますが、何らかの対策はしておくべきだと考えます。

私は行政書士試験の受験勉強期間中、記述式の勉強に時間をあまり取れませんでした。

問題を解くことはほとんどできませんでしたが、藁にもすがる思いで記述式問題集を購入し、こんな感じの問題がでるんだ、と問題文だけには目をとおしておきました。

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行政書士試験は択一式でどれだけ稼げるかが大きな勝因の1つです。

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そして記述式でダメ押し?!の加点を狙うのが、気持ちとしては楽かもしれません。

そうはいっても行政書士試験合格のために必要な、法令科目の択一式のみで160点位得点するのは、なかなか大変です。

そこで記述式で足りない部分の加点ができたら、行政書士試験合格は目前です。

私は2023年の行政書士試験で合格できましたが、まさしく記述式の点数によって合否が左右されるラインで合格発表を待っている状態でした。

この記述式の採点によって合否が左右される方は案外多いので、例え記述式問題で分からなくても、空欄は論外、何かしら引っかかるキーワードだけでも、解答しておくべきです。

記述式試験はよほど突飛な文章でない限り、文章の良し悪しが採点される試験ではありません。

記述式では部分点がもらえるので、私は以下のことを念頭に解答していました。

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とにかくキーワード!キーワードが書けていたら、2点はゲットだ!という気持ちで解いていました。
記述式は3問あるから、6点は死守!

  • 完璧な文章を書こうとしない
    とにかく重要なキーワードを書いておく
  • 問題文の言葉を活用する
    余計な表現を考える時間を省く
  • 配点を意識する
    部分点を狙いに行く

結構問題文の中にヒントがあったりするので、見落とさないように問題文をしっかり読み込むことがおすすめです。

一般知識対策!時間をかけすぎないためのスマートな解答法

一般知識は法令科目で時間を使いすぎると尻つぼみになってしまいます。

行政書士試験では時間配分がとても大事だと実感できますね。

私は記述式問題と、文章理解は確実に時間が掛かると見積もっていたので、択一式の解答スピードを上げることに注力していました。

2024年の行政書士試験から一般知識が基礎知識に変更になり、出題内容も若干異なっています。

私は2023年の行政書士試験までの受験なので、一般知識は運ゲー要素が満載であると考えていました。

そんな運ゲーの中、確実に得点しないと一般知識(基礎知識)の足切りにあい不合格となるので、

  • 情報通信・個人情報保護 (3~4問出題)
  • 文章理解(3問出題)

は絶対に間違えないことが必須条件でした。

1問4点の配点ですから、これら全問正解で基礎知識の足切り24点をギリ突破できるかどうかの状態です。

他の基礎知識の問題がまぐれ当たりで、足切り突破確実という、綱渡りの計算を立てていました。

情報通信・個人情報保護については勉強範囲はそんなに広くないですし、そう難しくないので、あまり深く考えていませんでした。

問題は文章理解です。

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とにかく長い!解いているとイライラしてきちゃう!

文章理解はとにかくよく問題を読んで、間違えないように気を付けました。

文章理解は法令科目と違い、法律知識があるから解答できるという問題ではありませんよね。

得点チャンスの問題なので、しかと獲得していってください。

それ以外の一般知識の問題は、分からなくても時間を掛けず、悩んでもわからない問題は適当に(感で)マークし、次に進む。

それを徹底して行政書士試験の時間を短縮させ、見直しに時間を回した方が賢明と考えていました。

解答スピードを上げるための過去問の活用方法

行政書士試験の時間管理をするには、過去問で時間を計りながら解いてみたり、模試を活用することがおすすめです。

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時間感覚に慣れておく方が行政書士試験当日も、落ち着いて受験することができますよね。

私は完全独学だったので、模試は受験していないのですが、余裕があれば模試を受験して現場感を養っておくこともおすすめです。

模試を受験することは、過去問と違い、解いたことのない新問を経験できるのも、大きな経験になります。

では実際の行政書士試験の私の過去問の使い方ですが、私は勉強のほとんどの時間を肢別過去問集に費やしていました。

法律の勉強が初めてで、完全独学の行政書士試験の受験だったので、肢別過去問集は過去問としての利用の他に、知識習得のテキストとしても使っていました。

実際の私の肢別過去問集の使い方は別の記事に書いていますので、良かったら眺めてみてください。

ちなみに私の愛読書は、合格革命 行政書士 肢別過去問集です。

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この肢別過去問集がなければ、私の行政書士試験合格は無かったかもしれません。

話は戻って私の解答スピードを上げるための過去問の活用方法ですが、肢別過去問集と5肢択一の過去問集に分けてお話ししていきます。

肢別過去問集を使った解答スピードアップは?

行政書士試験の本試験問題は、5肢択一問題ですね。

肢別過去問集はその各肢を1問として、〇×形式で解答する問題集です。

知識の定着率がイマイチの時期には、1問ずつ確認しながら勉強しやすい、おすすめの過去問集です。

スピードアップにのみ言及してみると、私は肢別の1問をいかに早く正誤判断ができるかに重点を置きました。

意識していたのは下記のような点です。

  • 法律(問題)の文章をスラスラ早く読めるようになる
  • 問題文中のキーワードを即座に見分けられるようになる
  • 一語一句問題を読まなくても、素早く正誤判断ができるようになる
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問題をフラッシュのごとく、パッ!パッ!と解き進めていけることを目標にしていました。

法律の問題は文章自体がもったいぶった言い方で分かりにくいので、法律の勉強が初めての人は特に、肢別過去問集で行政書士試験の文章に早く慣れることが重要です。

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そのためには肢別過去問集を、解きまくり、読みまくりましょう。

だんだん文章の言い回しなどに慣れて、早く読めるようになります。

次にその肢(問題)について、キーワードになりそうな部分を瞬時に判断できるように練習します。

文章に慣れてきた頃には、私は1つの肢について、文章(問題)を一語一句読んでいませんでした。

主に漢字をメインに読んで、感じ以外の文字は自然と目に入ってきたもので、前後関係を理解するようにしていました。

要は、飛ばし読みをしている状態で、肢別過去問を解いていたことになります。

飛ばし読みをすると、重要なキーワードを見落とす可能性もあるので、問いに対してキーワード(ピース)が足りないと判断できるようになる必要があります。

飛ばし読みをしている中で、問題のキーワード(ピース)が足りないと判断できるようになっていれば、実力もかなりついていると考えられるので、より実践的なスピード訓練に移行しても良いと考えます。

5肢択一過去問集を使った解答スピードアップは?

問題文や解答の肢を読んで、素早く判断ができるようになっていたら、行政書士試験本番と同じ出題形式の5肢択一過去問に挑戦です。

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私は5肢択一過去問集を、行政書士試験の出題形式に対しての総仕上げ的な位置づけにしていました。

肢別過去問集で1肢1肢の正誤判断が、素早くできるようになっているはずなので、ここでは5つの選択肢から解答を選ぶための取捨選択の練習をしていきます。

特に解答肢を複数選ぶタイプの組み合わせ問題で、練習したことが活きてくると考えます。

例えば以下のような出題形式の問題です。

問題はチャットGPTで考えてもらいました。

問題00 行政不服審査法に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか?

ア  行政不服審査法に基づく不服申立てには、審査請求、異議申立て、再審査請求の3種類がある。
イ  原則として、不服申立てができる期間は、処分があったことを知った日の翌日から起算して60日以内である。
ウ 不服申立てをすると、処分の効力は自動的に停止する。
エ 行政庁は、不服申立てがあった場合、処分の違法性のみを審査し、妥当性は判断しない。
オ 不服申立ては、行政庁の処分に対してだけでなく、行政指導に対しても行うことができる。

1 ア・イ
2 ウ・オ
3 イ・エ
4 ア・ウ
5 エ・オ

ちなみに答えは1です。

上記問題だと正しい肢を選ばなくてはいけませんよね。

まず選択肢アを見ると正解肢なので、アが入っている解答の1(ア・イ)か4(ア・ウ)どちらかを選べばOKということになります。

後はアの選択肢の他、イとウを読んで正解を考えれば良いので、エとオの肢は読む必要がありませんよね。

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その分読む量が減るので、圧倒的に時間短縮になります。

もちろん判断がつかなければ、エとオの肢も読む必要がでてくるでしょう。

肢別過去問集で培った、

  • 法律(問題)の文章をスラスラ早く読めるようになる
  • 問題文中のキーワードを即座に見分けられるようになる
  • 一語一句問題を読まなくても、素早く正誤判断ができるようになる

を駆使し選択肢を消去法で消しつつ、効率的に解答していくことがスピードアップ、行政書士試験で時間が足りなくなることの回避には重要です。

今回のまとめ。時間配分の最適化が行政書士試験合格のカギ!

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実際に行政書士試験の本番で、時間配分を気にしていたかというと、私は気にしていませんでした。

行政書士試験に時間配分が重要と言っているクセに、試験中時間配分を気にしないとは、何事だ!

と言われるかもしれませんが、2022年と2023年の行政書士試験では、時間を気にせず、自分のペースで解答していました。

なぜなら、受験勉強期間中で解答スピードが上がっていたので、行政書士試験の3時間の中で時間が余る(見直し時間)ことは想定内だったからです。

元々子供の頃から本が好きで文章を読むのが早かった、ということもありますが、行政書士試験の勉強をしている中でいかに択一式を早く解くかという部分を常に念頭においていたからだと考えます。

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試験本番ではどんな難問が出るか分かりません。

そして明らかに解答に時間が掛かりやすい文章理解や記述式に、余裕を持たせたかったからという理由があります。

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予定していなかった部分で、思いのほか時間が掛かってしまうことも想定されます。

行政書士試験は、知識だけでなく時間管理が合否を分けるといっても過言ではありません。

全問解答していないのに、時間が足りなくなってしまっては、不合格に近づいてしまいます。

行政書士試験に合格するためには、最低限時間が足りなくなってしまうことは回避しなくてはなりません。

そのため結果として私が受験勉強期間中に意識していたことは以下です。

  1. 時間配分を決めておく
  2. 捨て問を見極める
  3. 本番形式で練習する

行政書士試験の受験勉強期間中から、これら時間を常に意識していることで、行政書士試験本番でも時間が足りなくなるというピンチには陥りにくくなります。

これらを徹底することで、焦らず行政書士試験を乗り切ることができました!

試験本番でも落ち着いて解答できるよう、今から時間管理を意識して勉強してみてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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