行政書士試験の勉強は途方もないし、受かる気がしない……
そんなお悩み解消します。
私は行政書士試験を3年連続で受験しましたが、仕事もしており何度勉強を投げ出そうかと思ったことでしょう。
忙しい、疲れた、勉強が捗らない……。
行政書士試験合格を目指し勉強をスタートをしたのに、受験時代は、挫折という文字が右往左往していました。
特に法律の勉強が初めてで、独学だったので、始めなきゃ良かったとも何度も思っていたんです。
行政書士試験は長い勉強期間を要する試験なので、私のように躓き、くじけそうになってしまう受験生もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、何に躓き、何が原因でくじけそうになっているのでしょうか?
この原因の解決策の糸口が見つかれば、辛い行政書士試験の勉強も、思いのほか前進することができます。
今回のこの記事で、行政書士試験合格への足がかりと、少しでもモチベーションUPのお手伝いできれば、嬉しく思います。
行政書士試験あるある!初心者がぶつかる壁20!
私が行政書士試験を受験して、これは大変だ!と思っていたことを挙げてみました。
(人によっては、別の問題が挙げられるかもしれませんが、気になることがあれば追加していきます。)
そしてこれらの中の1つでも躓いてしまうと、モチベーションの低下、強いては行政書士試験を諦めるという選択肢を選ばざるを得ないかもしれません。
行政書士試験に限らずですが、資格試験の勉強には困難な壁は付きものです。
それをどう乗り越え、長い受験期間を勉強していくがが、合格への大きなカギとなります。
受験勉強って、ただ勉強すればいいってモノではないですよね。
勉強を取り巻くあらゆる壁を乗り越えて、その先に合格があります。
- 法律の専門用語や概念の難しさ
- 試験範囲の広さと全科目のバランス
- 一般知識問題の対応
- 記述式問題への対応
- 長期間のモチベーション維持
- 時間管理とスケジュール作成
- 過去問の有効活用が難しい
- 法令の逐条理解と法解釈の難しさ
- 重要判例の理解
- 情報過多による混乱
- 最新の法改正への対応
- 論理的思考力の不足
- 試験後の合否待ちの不安
- マークシート形式でのケアレスミス
- 模試や過去問での低得点によるモチベーション低下
- アウトプット学習の重要性の軽視
- 試験直前の焦りとプレッシャー
- 自分に合った勉強法を見つけるのに時間がかかる
- 勉強環境の整備
- 試験の形式や問題傾向に慣れていない
いかがですか?
当てはまる項目はありましたか?
裏を返せば、これを乗り越えれば、行政書士試験の合格にまた1歩近づくともいえるのではないでしょうか。
ここからは行政書士試験を受験するにあたり、ぶつかる壁の突破口、解決策を考えていきたいと思います。
1. 法律の専門用語や概念の難しさ
私も最初は意味がよく分からず、ごまかしながら勉強をしていたものです。
行政法や民法などの法律で使われる専門用語や概念が難解で、法律の勉強が初心者の方にとっては、最初の大きな壁となります。
私がやったこと
- 何度も文脈を読む
- 前後の文章で内容を把握する
- ネットやYouTubeで調べる
- 漢字からイメージする
日本語の良い所は、漢字がその言葉の意味を表していることが多いということです。
漢字から内容をイメージし、文章の前後関係から意味を咀嚼します。
間違えて覚えていたらアウトなので、テキストやネットなどで調べて、結論を出していました。
例えば「債権」ならば、「債」という漢字は債務・借金とか借りるみたいな意味だな~、
「権」は権利のことだな~
だから債権は対象の何かを請求できる権利のことだな~
みたいな、軽い感じです。
そこから意味・内容の肉付けをし、理解を修正していきました。
漢字の意味にまで考えを巡らせると、実はいいこともありました。
- 内容を理解し覚えやすい
- 忘れにくい
- 思い出しやすい(問題文の中で漢字がヒントになる)
もちろん一語一句調べて覚える必要はありません。
自分が覚えやすいように咀嚼しておくだけでOKです。
2. 試験範囲の広さと全科目のバランス
足切り点があるので、基礎知識も捨てられない!
法律科目に加え、基礎知識も含まれるため、幅広い科目をバランスよく勉強する必要があり、これが負担となります。
私がやったこと
- 肢別過去問集の制覇
そもそも私は肢別過去問集メインで勉強していたので、あまり参考にならないかもしれません。
肢別過去問集の内容は漏れがないように、勉強していました。
一般知識はほとんど勉強していなくて、直前期に慌てて過去問を数問解いたくらいです。
3. 一般知識(基礎知識)問題の対応
政治、経済、情報通信など、法律と異なる分野の基礎知識(一般知識問題)に対する対策が疎かになりがちで、対応が難しいです。
正直、独学だと対策しようがないといいますか……
2024年の行政書士試験からは、一般知識が基礎知識に変わり、試験範囲も若干変更されます。
一般知識のときはそれこそ試験範囲が膨大で、森の中で針を探すようなものです。
私は過去、一般知識は幸いなことに足切りにあったことがないので、ほとんど対策せず行政書士試験に臨みました。
そんな中でも、特に押さえておきたい部分は、以下です。
私がやったこと
- 情報通信、個人情報保護
- 文章理解
ここは得点源!
落としちゃダメ!
一般知識では、この部分を落とすと足切り目前、崖っぷちになりかねません。
まず情報通信、個人情報保護に関しては範囲が絞られますし、過去問があるので、勉強がしやすい科目です。
ですので最低限過去問は潰しておくべきで、絶対得点するという気持ちで勉強する必要があります。
また文章理解に関しては、数問でもいいので、過去問をやっておくことをおすすめします。
試験当日にいきなり問題を前にしたら、面食らうことも考えられるので、慣れるという意味でもやっておいた方がいいでしょう。
一般知識対策でよく使われているのは、以下です。
参考にしてみてくださいね。
- ニュース検定公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)
- 公務員試験用問題集
4. 記述式問題への対応
苦手な人が多いけど、考えようによっては実は、サービス問題だったり?!
法律知識に加えて、文章構成力や論理的な思考力が必要とされ、法律の勉強が初心者の方にとっては、特に難しく感じる部分です。
答えが頭に浮かんでいても、案外アウトプット、文章で回答するのは難しいものです。
記述式問題はそんなに難しい論点は出ないですし、部分点ももらえて、実はちょっとお得な出題形式なので、少しでも点数稼ぎをしておきたいところです。
そのためには、アウトプット、答えを吐き出す練習はしておいた方がよいと、強く感じていました。
私がやったこと
- 肢別過去問集を解くときに、常にアウトプットを意識していた
- 記述式問題集を数問
私も記述式問題が苦手だったので、2023年に合格できなければ、記述式だけでも予備校を利用しようかと考えたくらいです。
5. 長期間のモチベーション維持
モチベーションの維持が、行政書士試験合格の道を開拓する!
数か月から1年以上にわたる長期的な勉強期間の中で、モチベーションを維持するのが難しいことが多いです。
勉強自体が嫌というよりも、このモチベーションが続かずに、試験を諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。
特に仕事をしながらだと、生活に余裕がほとんどなくなるので要注意です。
私がやったこと
- 鼻先にニンジン(ご褒美)
- 達成感で自己満足
- 適度にリフレッシュ
行政書士試験には合格しないし、時間はないしで正直とても焦っていました。
ですがそれで時間が増えるわけでもないので、淡々と自分の今やることを考えながら、適度に休息を取りつつ勉強を進めました。
行政書士試験は長期戦です。
モチベーションが下がれば勉強もしなくなりますし、勉強の効果も薄かったので、モチベーションの維持は難関の問題だと考えています。
6. 時間管理とスケジュール作成
私はあまりスケジュールを立てずに勉強していたので、あまり大きなことは言えないのですが……
特に行政書士試験の受験生は、他の法律系士業と比べると、仕事をしながら目指す方が多いと言われています。
社会人や学生など、生活との両立が求められる中で、効果的に時間を管理してスケジュールを立てるのが難しい環境にあるのは、言うまでもありません。
突発的に残業など入ってしまうと、計画も狂ってしまいがちです。
とはいえ、この時間管理を失敗すれば、行政書士試験に間に勉強が合わない=不合格、という図式ができてしまいかねません。
いかに仕事を含めた日常生活と勉強を、上手にバランスを取っていけるかが、ポイントです。
私がやったこと
- すきま時間の有効活用
- メインの勉強時間帯は、通勤電車の中
- 時間がないから集中力を高めて勉強に専念
私はめいいっぱい仕事をしていたので、家で勉強時間がガッツリ取れませんでした。
そのため時間が無い中、どう乗り切ればいいかと考えたときに、
- ダラダラ勉強しない
- 集中力を高めてメリハリのある勉強をする
を特に意識していました。
集中力が高いときに勉強すれば、進行もスムーズですし、覚えも良いので、時間のなさを集中力で補っていました。
私にはとても合っていた勉強方法だったと思います。
7. 過去問の有効活用が難しい
過去問をただ解くだけになってはいませんか?
過去問は重要ですが、法律の勉強が初めての方が、いきなり過去問にチャレンジするのは難しいです。
もちろん過去問を解いて理解ができているのならば、問題ありませんよね。
ですが、なんとなく解けた。
これではあまり行政書士試験合格に近い、とはいえません。
行政書士試験に合格するためには、理解ありきの勉強が必要なので、初心者の方がいきなり過去問を始めるのではなく、段階を追ってレベルを上げていく方が効率的です。
私がやったこと
- 肢別過去問集を理解レベルで繰り返し勉強した
- 五肢択一過去問集で、試験の出題形式の確認・練習をした
とにかく自分で説明できるレベルを目指して、理解重視の勉強を進めました。
とはいえ、人は忘れるものです。
少しでも記憶に定着させるべく、肢別過去問集は何度も繰り返し勉強しました。
何度も繰り返すのは飽きるし、面倒だし、つらいです。
ですがこの反復学習が大きな力となるので、是非繰り返しの勉強をしてみてください。
8. 法令の逐条理解と法解釈の難しさ
まずは最初に、試験範囲の基礎法学で法解釈の勉強をしてみよう。
法令の条文を正確に理解し、適切に解釈することが初心者にとっては難しい課題です。
条文を読んでみるとお分かりになると思いますが、とにかく法律って言葉が硬い!そして言い回しがまわりくどい!
これだけで嫌になって、挫折しそう。
条文数の多さそして関連条文なども相まって、余計に分かりにくくなっていますよね。
条文全部を完璧に理解することに力を注ぐのは、行政書士試験対策としては非効率です。
まずは法律の解釈の仕方が分からないと、問題に当てはめて考えることができないので、ざっとでも基礎法学を勉強してみるのがおすすめです。
というのも、基礎法学は行政書士試験の試験範囲で、出題数が2問となっています。
基礎法学自体、法律を扱う上で必要な基礎的な事項なので、条文を理解し問題を解いていくには、実は必要な科目なんです。
私も勉強初期に勉強しながら気が付いたのですが、法律の解釈が難しかったために、どうにかならないかと考えた所、
試験範囲なんだし、基礎法学最初に勉強した方がよくない?
と、結論付けそのときやっていたことを後回しにして、基礎法学の勉強を始めました。
基礎法学の勉強が行政書士試験の結果に繋がったかは、些か疑問ですが、当てはめや解釈に関して、こういうことか!とヒラメキ度合はUPしたように思います。
法的思考力、いわゆる法律的な考え方のヒントにはなったので、特に独学で法律の勉強が初めてなら、民法や行政法の勉強に入る前に、基礎法学をせめて過去問だけでも勉強し、理解してみるのが、おすすめです。
私がやったこと
- 早い段階で基礎法学の行政書士試験の市販のテキストを読み返した
- 早い段階で基礎法学の過去問部分を理解するよう努めた
- 条文理解に関しては、肢別過去問集に掲載されている条文だけは、何度か引いてみた
9. 重要判例の理解
試験で多く出題される判例を深く理解する必要があり、法律を初めて勉強する方には、その背景や影響を掴むのが難しいです。
私は行政書士試験は独学での挑戦で、法律の勉強が初めてでした。
まずは市販されている行政書士試験の基本書を読んで、過去問を始めてすぐ感じたことです。
基本書だけじゃ、全然足りない!
むしろ行政書士試験の問題には、基本書意味ないじゃん(実際は意味あります)!
と思っていました。
そして、何をどう勉強したらいいか分からなかったのと、過去問をチラ見した感想は、
判例を勉強した方がよくない?
判例集買わなくちゃ!
とも思っていました。
行政書士の判例集も市販で売っています。
行政書士試験に関連する判例は多いので、判例集は分厚いですよね、細かい字で。
これをガッツリ勉強するのは、時間がいくらあっても足りません。
私がやったこと
- 肢別過去問集に載っている関連判例を押さえる
(行政書士試験における重要判例を押さえる) - 電子書籍で行政書士の判例集があったので、気分転換に目を通した
とにかく時間がないので、肢別過去問集に載っている関連判例のみは最低限理解するようにしました。
もちろん条文も一緒にです。
後どうしても肢別過去問集だけだと心もとなく感じていたので、Kindle Unlimited内で読める行政書士試験用の判例集を見つけ、それを眺めていました。
この判例集の読書が、行政書士試験の結果にどのくらい貢献したかは、少々怪しいですが、少なくとも条文と判例(事象の結果)の関係性は理解できたと思っています。
判例集を少し読んだことで、条文の当てはめ方や結果の導き出し方が、少し見えたように感じます。
もし判例学習をするのであれば、決して深みにはまらないことです。
個々の判例を覚えるより、事象に対しての条文の当てはめ方や判例(結果)の出方を理解する方がいいです。
この点の理解があれば、条文を覚えていることで行政書士試験の回答が導き出せます。
10. 情報過多による混乱
行政書士試験の様々な情報は、参考書やネット情報、SNSでの情報が氾濫しており、初心者はどの情報が信頼できるかを見極めるのが困難です。
あれもこれも手を出しても中途半端になりがち。
結局どれも身につかない恐れも?!
情報の取捨選択は大事です。
その情報が本当に必要なものだったら良いのですが、情報に踊らされてしまうだけの場合も考えられます。
また自分に合う、合わないもありますので、情報を見極める、または情報に沿って勉強を進めていたとしても、柔軟に方向転換できるよう、対処する必要があります。
私がやったこと
- 勉強の基軸になるアイテム(肢別過去問集)を決めた
- 浮気はしないと決意した
私は2021年はほぼ基本書を読んだだけで行政書士試験を受験し、2022年は勉強方法が定まらず、色々やって試験に間に合わず。
結果2023年は、ある意味捨て鉢になり、色々やることを止め、基軸になる肢別過去問集をメインに勉強することに決めました。
色々手を付けなかったことで、勉強を肢別過去問集に集約でき、集中して勉強することができました。
もちろん五肢択一過去問集をやったり、記述式問題集を見たりしましたが、それぞれ20時間もやっていないと思います。
特に独学であれば勉強方法も個々人で色があると思います。
最初のうちに色々情報を元に試して、自分に合った方法に軌道修正していくことが良いのではないでしょうか。
11. 最新の法改正への対応
最新の法改正は独学の方には、ちょっと苦手な部分かもしれませんね。
法律は頻繁に改正されるため、最新の情報に追いつくのが難しく、試験に対応するための勉強が大変です。
行政書士試験の法令の出題は、例年その年の4月1日現在施行されている法令、と発表されています。
その日までに行政書士試験に関連する法改正があれば、チェックしておく必要があります。
新しい法令、重要な改正であれば出題として狙われやすいと考えることもできます。
予備校を利用していれば、当然その予備校でどんな改正があったか教えてくれます。
でも独学では自分でそういった情報収集をしなくてはなりません。
私がやったこと
- YouTubeで情報チェック
実は私はそんなに改正に関してはアンテナを張っていませんでした。
時間がないのでちょっと捨てていた節があります。
行政書士試験の問題が、改正問題ばかり出る訳ではないと考えたので。
しかし法令によっては、その改正が広範囲に関連する場合があるので、本来は法改正はチェックしておくべきです。
YouTubeでは該当の法改正について動画をUPしてくださる方が多いので、情報収集は容易でした。
ただし、独学や法律の勉強が初心者の場合は、内容について鵜呑みにせず、違う人の動画を何本か見たり、自分で調べたりするべきです。
ここでも情報の取捨選択に迫られることになりますね。
法令の確認は国立国会図書館のWEBサイトの、日本法令索引を使うと年度も絞れて便利です。
https://hourei.ndl.go.jp/#/
12. 論理的(法的)思考力の不足
法律問題を解くために必要な論理的(法的)思考力が、初心者には十分に備わっていないことが多いです。
行政書士試験では、法律の読み方だったり、条文の使い方だったり、それを駆使して問題を解く必要があります。
これは行政書士試験の試験範囲の内容を、暗記するだけでは到底太刀打ちできません。
暗記がダメならどうしたいいの?
問われる内容に対して、応用が利くように勉強していく必要があります。
では問題にたいする応用って、どうしたら回答できるようになりますか。
基本やよく問われる事柄を理解し、それを用いて自分でパズルのように答えを導く必要があります。
この答えを導く考え方が、論理的(法的)思考力になります。
私がやったこと
- 暗記偏重主義から、理解重視の勉強に切り替えた
- 肢別過去問集の問題を自分で説明できるようになるのを目標に据えた
とにかく基本がなければ応用はできません。
そのため理解重視の勉強に切り替えました。
どうしてこの問題の内容ではこの条文が使われたのか、この結果(判例など)になった過程はどうしてなのか。
肢別問題集で1問ずつに対して、どうして〇なのか、どうして×なのか。
理解するためにこれらを考えるようになりました。
すると暗記偏重でいたときよりも、
- 問題の意味や意図が分かるようになった
- 問題がスムーズに解けるようになった
- 回答スピードが上がった
といいことづくめです。
そうこうしているうちに、自然と行政書士試験に対処できるだけの、思考力(どうやってこの問題を解いたらいいのか)が身に付きました。
13. 行政書士試験後の合否待ちの不安
この2か月半は本当に、長い!
合格発表まで約2か月半ほど期間があり、その間の不安やストレスが中々のものです。
私は2021年2022年は確実に不合格が分かっていたので、結果を待たずに翌年に向けて勉強していました。
2021年受験直後は、FP3級の試験を受けていましたが……。
特に2023年の行政書士試験では、初めて自己採点をして、記述式の得点如何では合格かも?!なんて思っていたので、モヤモヤした日々を過ごしていました。
私がやったこと
- 次に向けて始動!
- もう結果は決まっているんだから、くよくよしないと暗示をかける
私は行政書士試験の不合格を喰らっていますが、万が一不合格が確定、怪しい場合は、試験直後から勉強をスタートすることがおすすめです。
なぜなら、発表までの1か月半の時間がもったいないのと、忘れるからです。
またせっかく習慣化していた勉強のリズムが崩れるのも嫌でした。
自分の勉強不足を実感していましたので、不合格にショックはなく、むしろ変に気負うよりも、
あれは模試。
と自分を騙して、次に進むことにしていました。
行政書士試験の模試も受けたことがないので、いい経験になったなと思うことにしました。
14. マークシート形式でのケアレスミス
マークシート形式では、ケアレスミスで失点するリスクがあり、初心者には注意力が試されます。
これは特に行政書士試験本番での重要事項ですよね。
答えに自信があっても、記入する場所を間違えたら点数になりません。
緊張していてうまくマークシートを塗りつぶせないなんてこともあり得ます。
受験勉強中に何をした訳ではありませんが、行政書士試験中には、以下の方法を取っていました。
私がやったこと
- 落ち着く
- 該当のマークシート部分を、鉛筆を持っていない方の指で、指差しながらマークした
- 記入する際は逐一欄を確認しながらマークした
何度かマークシートになれておくためにも、
- 過去問に付属している解答用紙を使う
- 模試を受ける
- WEBに解答用紙(風)の無料ダウンロードがあるのでそれを使う
など活用してみるのもおすすめです。
15. 模試や過去問での低得点によるモチベーション低下
模試や過去問で思うような点数が取れず、それが勉強の継続に影響を及ぼすことがあります。
私は模試を受けていませんが、受験勉強の最初の頃は過去問が全然解けず、唖然としたものです。
あまりのできなさ加減に、行政書士試験合格は無理じゃないかと思っていました。
でもこの低得点って勉強不足なだけですよね。
私がやったこと
- 出来ないのは自分のせいなので、勉強した
- 気分転換に問題を解かないで別のことをした
- 暗示をかけた
点数が低いってことは、勉強すれば伸びしろがあるってことです!(← 暗示)
最初の頃は愕然とし、途方にくれましたが、勉強不足なのですから、出来てなくて当然です。
だったら勉強すればいいのですから。
ただこのモチベーションが上がらないんですよね。
問題すら見たくありません。
そんなとき私は、肢別過去問集で問題は解かないで、解説だけ読んだり、自分の勉強履歴(解けた解けないの状態)をパラパラ眺めていました。
自分の勉強履歴を振り返ることで、ここまで頑張ってるんだしとか、こんなに間違っているんだから低得点なのは当たり前じゃん、と違う角度から見るようにしました。
没頭している部分から一歩外れれば、違う視点が見えてきます。
色々手を出すのは悪手ですが、視点を変えてリフレッシュすることも、モチベーション維持には大切です。
16. アウトプット学習の重要性の軽視
インプットだけでなく、実際に問題を解くアウトプットが重要であるにもかかわらず、初心者はそれを軽視しがちです。
私も法律の勉強が初めてだったので、まずは知識を詰め込もうと躍起になっていました。
インプットに偏っていたときは、試験に失敗しています。
勉強不足でもあるのですが。
ですがいくら知識を詰め込んでも、使わなければ忘れます。
そして知識を使うことで、より知識は定着していきます。
そのためどの試験勉強も、アウトプット重視の勉強法が多く提唱されています。
私がやったこと
- テキストを捨て肢別過去問集に勉強を集約した
- 肢別過去問集を解く
- 肢別過去問集の問題の解説を自分で言ってみる
とにかく肢別過去問集を使ってアプトプットばかりやっていました。
苦手な部分や、よくうっかり間違える部分は、何度も問題を繰り返したり、解説を読み込んでいました。
実際に問題を解いたりなどのアウトプットをしないと、いざ問題を前にしたときに、知識の引出しから答えを引っ張り出せないこともあります。
あれ!あれのこと!なんだっけ?!
ってなっちゃうんですよね。
インプットよりもアウトプットをメインに据えて、足りない部分をインプットに戻って補う方が、勉強の効率がよいと感じました。
17. 試験直前の焦りとプレッシャー
試験が近づくにつれ、準備不足や焦りを感じやすく、精神的な負担が増します。
行政書士試験の勉強をやり切った感があれば、このような焦りなどは減ります。
ですが多くの方は、試験勉強をいくらやっても、足りなく感じるのではないでしょうか。
私がやったこと
- 試験直前は五肢択一を解いて試験の出題形式に慣れるようにした
- 普段と生活態度や勉強量を無理に変えなかった
- 平常心、平常心、試験なんて怖くない!← 暗示!
なるべく平常心というか、普段やっていることを変えないようにしました。
無理にルーティーンを変えたら余計にバランスが崩れますし、焦りやプレッシャーに目が行きがちになると思ったからです。
焦るけど、焦る位ならそれを考えている時間を勉強しろ!と鼓舞していました。
もうここまでくると、いわゆるメンタルの問題になってきますよね。
模試などを受けて、試験感に慣れておくことも重要だと思います。
18. 自分に合った勉強法を見つけるのに時間がかかる
法律の勉強が初心者の方は、自分に合った勉強法を見つけるまでに多くの時間を費やし、試行錯誤が必要です。
特に独学だと余計にどうしたらいいかわからないですよね。
私もかなり時間がかかりました。
予備校を利用していれば、予備校のカリキュラムがあるので、それについていけば大きく道を外れないでしょう。
ですが独学ではそうはいきません。
独学では勉強スケジュールも勉強方法も、自分で決めていく必要があります。
私がやったこと
- 予備校のカリキュラムを覗いてみた
- WEBやYouTubeで勉強方法の情報収集
- 行政書士試験の合格体験談を読んだ
ゼロの状態から自分で色々決めるよりも、先人の知恵を拝借する方が、早いですし効果的です。
勉強方法は自分に合う・合わないがあるので、試しにちょっとやってみて、ダメならすぐに修正していく必要があります。
ネット社会、本当に便利な世の中になりましたよね。
行政書士試験の勉強を始める前に、何を勉強したらいいのか、どんな勉強方法があるのか、サクッと情報収集してみるのもおすすめです。
今この記事を読んでくださっているあなたは、すで色々な情報収集をされているはずです。
この勉強方法の壁は、突破したも同然です!
壁をブチ破って、前進あるのみです!
19. 勉強環境の整備
集中して勉強できる環境を整えることが難しく、特に家族や職場の影響で勉強時間や場所を確保できない場合があります。
私も家ではテレビや話し声がうるさく、勉強しにくい環境でした。
一番静かに勉強できるのは、通勤電車の中でした。
時間のない中、いかに効率よく勉強できるかは、集中力の出来栄えに左右されると言っても過言ではないと思っています。
そのため集中できる勉強環境は重要で、死活問題です。
音が気にならない場合や、自室で静かに一人勉強できる場合はいいでしょう。
でもそれがままならない場合はどうしたらいいのでしょうか。
私がやったこと
- 通勤電車で勉強した
- テレビの話し声や音楽が邪魔だったので、イヤホンで川の流れを流して誤魔化した
自習室を利用するという方法もありますね。
でも希望した時間に利用できるとは限りませんし、お金もかかります。
私は邪魔な話声や音楽をカバーするために、単調な音を聴いて周囲の雑音を誤魔化していました。
川や波、雨の音なんかはリラックスにも効くので、いいのではないでしょうか。
私が好んで聴いていたのは川の音です。
波音よりも単調なので、より邪魔にならなかったからです。
雨音はノイズが強く感じたので、私には合いませんでした。
20. 試験の形式や問題傾向に慣れていない
特に初めて行政書士試験を受験する場合は、試験の形式や問題の出題傾向に慣れておらず、本番で実力を発揮するために必要な試験慣れが不足していることが多いです。
これらに慣れていないとスムーズに回答することができず、どんなに普段問題が解けていても、時間内に全問回答できなくて、不合格ということもあり得ます。
特に記述式問題は自分で文章を書かなくてはならないので、とまどうこと間違いなしです。
案外頭にある内容は、書き起こせないものです。
そのため行政書士試験の試験形式や問題傾向に慣れるためには、模試を受けたり、過去問を勉強することがおすすめです。
模試は受験できる時期が決まっていますし、そう何度も受験できるわけではありません。
ならば過去問を何度もこなして、慣れていくことが一番手っ取り早いです。
私がやったこと
- 五肢択一過去問集をやった
- 記述式問題集をやった
普段は肢別過去問集を使っていましたが、やはり一問一答形式では、行政書士試験に対応しきれません。
そのため、試験形式に慣れるという目標を元に、五肢択一の過去問集を利用しました。
この2種類の過去問は用途が違うので、行政書士試験の合格を目指すなら、勉強道具を上手に活用していくことが肝になります。
いくら知識や技量があっても、実際に行政書士試験に太刀打ちできなければ意味がありません。
ぜひ試験形式に慣れ、スムーズに試験をこなしていけるよう練習してみてください。
私的には結構重要なポイントでした。
今回のまとめ。解決策はある!行政書士試験に立ちはだかる壁を言い訳にしないで、突き進め!
ここまでで、私の受験経験を元に、行政書士試験で初心者がぶつかる壁20と解決策!をまとめました。
たいていこの壁のどれかに引っ掛かり、挫折してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん勇気ある撤退という方法もあります。
目標もなく勉強を進めても、行政書士試験の合格は近づかないかもしれません。
むしろその貴重な勉強時間を、他の有意義なものに振り替えた方が、幸せな場合だってあります。
それでも行政書士試験の合格を目指すなら、行政書士試験に立ちはだかる様々な壁を突破しなくてはなりません。
これは簡単なことではないので、挫折や失敗する方も多いでしょう。
正直なところ行政書士試験は、相対評価試験の司法試験・予備試験・司法書士試験と比較すると難易度はそこまで高い試験ではありません。
行政書士試験は例年平均すると45,000人程の受験者がいて、合格者数は平均5,000人程度です。
絶対評価試験(合格点に達すれば皆合格)なのに、合格率は10%台に落ち着いています。
対策が不十分で勉強不足だったということも、理由としてあるでしょう。
要は自分の行政書士試験への向き合い方次第だと、自身が受験をして感じています。
行政書士試験を受験するにあたり、突破すべき壁はいくつもあります。
ですが解決策があります。
解決策があるのであれば、合格の可能性は決してゼロではないと言えます。
気力と継続する意思を持って、行政書士試験に幾重にも立ちはだかる壁を、ぶち破ってやってください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。