まずは考え、想像してみてください。
例えば知らない町で、ランチにラーメンが食べたい!となったとき、あなたはどうしますか?
おもむろにスマホを取り出し、〇〇町・ラーメン・みそ、などGoogleなどで検索をする方は多いのではないでしょうか。
ネット社会の現在では、知りたいことはまずググる、これがデフォルトの世の中になっています。
こう考えると、
今回は行政書士の開業にあたり、ホームページが必要か、そしてその重要性について考えていきます。
この必要性や重要性を理解すれば、ホームページ作成の力の入れ具合も変わってきます。
またどんなホームページを作るべきかも、見えてきます。
私は20年近く、DTPやWEB関連の広告制作関係の仕事をしているのと、複数のブログ運営の経験から、その目線を絡めてお話ししていきます。
またホームページは行政書士に登録する前から、準備ができるコンテンツなので、行政書士に登録、開業すると同時に公開できるように戦略を立てるのも良いかもしれません。
まずは一般論から!そもそもホームページとは?
まずは一般的なホームページについて、押さえておきましょう。
そもそもホームページとは、本来はそのWEBサイトのTOPページを差す言葉です。
このなりたまブログでは、https://nari-gyosyo.com/ がホームページになります。
入口ページという意味ですね。
下記画像は当ブログのホームページです。
ですが通称といいますか、ホームページと言えば、そのWEBサイト全体を差して使われていることが多いので、当記事では、馴染みのあるホームページという言葉を使って説明していきます。
参考までに、簡単に用語の説明だけしておきます。
当記事では通称として通っている、ホームページという言葉を使用して以後説明していきます。
ホームページの主な目的は何?
ホームページの主な目的は、情報を効果的に伝えたり、訪問者とコミュニケーションを取ったりすることが挙げられます。
その目的はホームページの種類や運営者の意図によって異なりますが、以下に一般的な目的を挙げてみます。
- 情報提供
- ブランドの認知向上
- 集客や販売促進
- 問い合わせやサポートの窓口
- コミュニティの形成
- SEO(検索エンジン最適化)によるアクセス増加
- 目的達成の手段としての導線設計
情報提供
必要な情報を、訪問者に分かりやすく提供することが目的の1つです。
- 企業の概要、製品やサービスの詳細。
- ブログやニュース記事による知識やノウハウの共有。
- FAQやガイドでの問題解決。
ブランドの認知向上
自社や個人のブランド価値を高め、信頼を築くことが目的の1つです。
- 魅力的なデザインでブランドイメージを強調。
- 実績やレビューを掲載して信頼性をアピール。
集客や販売促進
商品やサービスを購入してもらったり、自社の利用者を増やすことが目的の1つです。
- オンラインショップでの商品販売。
- サービスの申し込みページやキャンペーン告知。
問い合わせやサポートの窓口
訪問者が簡単に連絡できる仕組みを提供することが、目的の1つです。
- 問い合わせフォームやチャット機能の設置。
- サポート情報の提供。
コミュニティの形成
同じ目的や関心を持つ人々を繋げるのが、目的の1つです。
- フォーラムや会員制サイトでの交流。
- ソーシャルメディアとの連携でユーザー同士の繋がりを促進。
SEO(検索エンジン最適化)によるアクセス増加
検索結果で上位表示され、ターゲットとなる訪問者を集めるのが、目的の1つです。
- 記事や製品ページを検索キーワードに最適化。
- コンテンツマーケティングを活用。
目的達成の手段としての導線設計
訪問者に特定の行動を促すのが、目的の1つです。
- 会員登録や資料請求への誘導。
- SNSフォローやアプリダウンロードの案内。
以上がホームページの一般的で、大まかな目的になります。
これらのことから考えて、行政書士を開業する際に、果たしてホームページが必要なのでしょうか?というのが今回のテーマです。
実際の行政書士開業中の事務所ホームページの状況は?
新規参入者がホームページで太刀打ちできるのか?!
ネット社会である現在、行政書士開業にあたり、ホームページはとても重要なツールの1つです。
そんな中、実際に現在開業中の行政書士事務所のホームページ状況がどうなのか、試しに、日本行政書士会連合会で、自分の住所地の登録行政書士を検索してみました。
すると21件ヒットしましたので、全ての事務所様をGoogleで検索してみました。
すべての事務所様が検索にヒットしましたが、自社で作成したホームページを持っていたのが8件の半分以下でした。
ほとんどが総合案内に掲載されている感じです。
また、私は20年程DTPやWEBなどの広告の仕事をしているのと、当ブログ他WEB系のブログ運営をしている経験からの目線で見ると、新規参入をしてホームページで既存の事務所様に対し、対抗することは十分可能であると感じました。
ただホームページを作ればいいってものでもないんです。
ホームページ作成にも戦略が必要です。
地域により、ホームページの力の入れようは異なると思います。
私が検索した地域は、東京都下の地域なので、東京のど真ん中や大阪の激戦区と比べると、のんびりした雰囲気は否めません。
もちろん、ホームページを作成したからといって、必ずお仕事が来るということはありません。
ですが現在のネット社会の特性から言うと、むしろホームページを手抜きをしてしまうのは、機会損失、もったいない経営戦略であると考えます。
今やZoomなどのWEB会議ツールなどを用いて、お仕事のやりとりができる時代です。
事務所近隣の依頼のみでなく、遠方の依頼も受けやすい状況にありますので、ホームページの充実は捨ておくことができませんね。
行政書士開業にホームページは必要?その理由を解説!
行政書士を開業するにあたり、ホームページが必要なんだな、というのは漠然としていても重要性を感じられている方は多いと思います。
行政書士を開業するから、ホームページを作らなきゃ。
最初はその流れで良いのですが、実際に経営戦略の1つの武器として、ホームページを利用するのであれば、一歩踏み込んだ必要性を理解しておくことが重要です。
そうでないと、ただホームページを作っただけ、ただネット上にあるだけ、ただそれだけになってしまうからです。
では行政書士開業にあたり、ホームページの必要性とは何なのでしょうか。
- 信頼性の向上
- 集客効果
- 業務内容を分かりやすく伝えられる
- 競合との差別化
最低でも以上のことは押さえておく必要があります。
このホームページの必要性や重要性を理解していれば、実際に自分でホームページを作成するときも、WEBサイト全体の構成も作りやすく、見やすいサイトを作ることが可能になります。
また自分でホームページを作成するのが難しいため、外注する場合でも、発注先に、こんなホームページにしたいと、イメージを伝えやすくなります。
信頼性の向上
行政書士は法律に関する手続きを扱う専門家です。
そのため、信頼されることが非常に重要な要素です。
誰でも、会ったことのない人をすぐに信頼するというのは難しいことですよね。
それを少しでも解消するために、ホームページがあることで、以下のようなメリットが考えられます。
- 専門家としての信頼感を高める。
- 自己紹介や経歴、資格を公開して安心感を与える。
- 実績やお客様の声を掲載し、信頼性を補強。
現在は何か依頼したいとき、伝手がなければまずはホームページで検索するケースが多いでしょう。
そんなとき同じ行政書士に依頼する場合でも、ホームページがある人とない人、内容が精査されていて分かりやすいのとそうでないホームページでは、訪問者に与える印象が大きく異なります。
少しでも信頼度を上げるためには、相応のホームページでないと、サイトに訪問されてもそのままスルーされる、他のホームページに行かれてしまう、という状況になるので、注意が必要です。
行政書士としての信頼を損なわないために、広告規制というものがあります。簡単に読み解いてみましたので、よろしければ参考にしてみてください。
集客効果
ホームページはインターネット上で24時間働く営業マンのようなものです。
そもそも行政書士のホームページは特殊な立ち位置にあります。
何が特殊なのかというと、行政書士開業者のホームページに訪問する方々は、明確な理由があって訪問しているからです。
XやInstagramと異なり、ホームページは検索ありきのコンテンツです。
Xなどのように、タイムラインに勝手に流れてきて目にするのではなく、自分で目的を持って検索をして、目的に合った行政書士のホームページにたどり着くというのが王道だからです。
行政書士のホームページは、ラーメン屋さんのように、誰もがが検索するような内容ではありませんよね。
そもそも行政書士って何?レベルの方がほとんどだからです。
このようにはっきりとした目的を持って検索しているケースが高いため、検索者が求める情報とホームページの内容がマッチすれば、お問い合わせに繋がる可能性は格段にあがります。
つまり、集客効果を上げることが可能と考えれらます。
これらを簡単にまとめると、特に以下のような点で集客に役立ちます。
- 検索エンジン対策(SEO):地域名やサービス名を使ったキーワードで検索されやすくなる。
- 問い合わせの窓口:問い合わせフォームや連絡先を掲載することで、直接コンタクトが可能に。
- 広告との連携:Google広告やSNS広告からホームページに誘導しやすい。
もちろんただホームページを作っただけでは、そう簡単に集客できるものではないでしょう。
ここでも試行錯誤が必要になります。
ですが行政書士開業後、すぐに大忙しになるケースはまれであると考えると、ホームページを充実させる時間は、案外確保しやすいのではないでしょうか。
業務内容を分かりやすく伝えられる
ホームページは文字で表現するコンテンツで、自分で管理すれば、いつでも修正が可能です。
自分が行政書士として、何を扱うのか、しっかりと主張することができます。
行政書士の業務は多岐にわたるため、ホームページで具体的なサービス内容を説明することが重要です。
例えば、自分の行政書士事務所では、何を専門にしていて、何ができるのか、これらを分かりやすく表示することで、お問い合わせに繋げることが可能になります。
- 遺言書作成サポート
- 会社設立手続き
- ビザ申請代行 など
これらを丁寧にホームページで紹介することで、訪問者に自分の悩みに対応できる行政書士だと認識してもらうことができます。
競合との差別化
競争が激しい業界だからこそ、やれることはしっかりやる気持ちが大切です。
行政書士業界は競争が激しいため、自分の強みをアピールする必要があります。
ホームページを活用して、以下のような情報を発信することで他の行政書士との差別化が図れます。
- 自分ならではの専門分野や得意分野。
- サービスの料金体系やプラン。
- 対応エリアやスピード感。
ネットだから発信できること、やれることを明確にしてホームページに落とし込んでいけば、おのずと競合との差別化が図れ、既存の事務所に対抗できるだけの訴求力を獲得することができます。
また、先に記載したように、現在行政書士開業中のホームページが充実しているかと言われると、そうではありません。
しっかりホームページを作成するだけでも、競合との差別化の第一歩になります。
ホームページが行政書士の信頼性を高める理由
現状は多くの依頼者が行政書士を探す際、ネットで情報を確認するケースが多いです。
いわばホームページは一番最初の出会いの場であり、窓口の役割を持っています。
第一印象が良ければ、この人にお話し聞いてみようかな、という理由の1つになります。
一番最初に目にするであろうホームページが、しっかり作りこまれていて、丁寧な解説がされていれば、第一印象の掴みはOKです。
ホームページの中身を見て、依頼者が相談したい内容にマッチしていれば、そこからお問い合わせに繋がる可能性が充分あります。
裏を返せば、いい加減な行政書士のホームページであれば、この行政書士に頼んで大丈夫なのか?という印象に結び付きかねません。
- 何を取り扱っているのか
- 料金体系
- 掛かる時間
依頼者の方が知りたい情報を分かりやすく、丁寧に掲載することで、より信頼度を獲得する可能性が高まります。
守秘義務に配慮しつつ、実績や実例を掲載することで、より真実味を帯び、訪問者に安心感を与えることもできます。
名刺代わりになる!ホームページの役割とは?
ホームページは初対面での印象を左右する名刺代わりにもなります。
多くの依頼者が行政書士を探す際、ネット検索をして情報を収集し、ホームページにたどり着きます。
ホームページは依頼者とのファーストコンタクトの場面です。
第一印象が良くなければ、その先のお付き合いは望み薄です。
そのためホームページはその行政書士の第一印象を決める、大切な要素の1つです。
簡単に言ってしまうと、プロフェッショナルで分かりやすいデザインや内容のホームページは、信頼性や安心感を与えます。
ご自分でもGoogleで何かを検索して、様々なホームページにアクセスしたことがあると思います。
その時のことを思い浮かべてください。
ページを開いて、読みにくそうなホームページはそれだけで離脱してしまった経験はありませんか。
また内容が自分の検索意図に合わず、悩みが解決できなかった経験はどうでしょうか。
特に行政書士開業のホームページは、ブログとは違う役割を持っているので、特にホームページの構成は重要です。
せっかく訪問してきてくれても、すぐに離脱されてはお仕事に絶対に繋がりません。
- この事務所は何ができる
- どんな行政書士である(経歴など)
- ホームページから受ける印象
最低限これだけはしっかり押さえて、依頼者とのファーストコンタクトが成功できるよう、ホームページを構築していく必要があります。
集客ツールとしてのホームページの力
近年はネット上でやり取りができるので、行政書士を探すのも、近場でなくても可能になっています。
ホームページは全世界に発信されているツールです。
ということは日本各地から、自分のホームページを見られる可能性がある、ということですよね。
行政書士開業のホームページは少々特殊ではありますが、ただホームページを立ち上げるだけでは集客力は弱いです。
同じ地域に他の行政書士や他の士業の方々も沢山いらっしゃるので、いわば競合との戦いです。
顧客獲得のためのツールとして、ホームページを利用するには、地域性やSEOに目を向けたホームページを作る必要があります。
ホームページを作っても誰も見に来てくれなければ、意味がありませんものね。
実際の行政書士のお仕事の現場でも、お問い合わせや無料相談のみで、報酬獲得までたどり着かないというお話を聞くこともあります。
ですがお問い合わせや無料相談すらゼロの閑古鳥が鳴いていては、廃業まっしぐらです。
ゼロより1、これを目指して積み上げることが、集客への第一歩です。
初めから簡単に成功しません。
ここでも試行錯誤が必要になります。
競合との差別化を図る!ホームページデザインの重要性
デザインにこだわり、中身がスカスカだと本末転倒ですが、そうは言っても、見た目って結構大事なんですよね。
私が行政書士開業中のサイトを検索して拝見したところ、ホームページのデザインの観点からは、新規参入者の方は十分戦える余地があると言えます。
見やすくプロフェッショナル的なデザインにすることで、まずはホームページを見てもらう可能性がアップします。
もちろん一番大事なのは、書かれている内容です!
- ごちゃごちゃしているホームページだと、読む気が失せます。→ 離脱する
- 内容が薄ければ、相談しようと思いません。→ 他の行政書士を探す
最低限この部分を意識して、ホームページを作成していけば、現状から鑑みると、競合と十分渡り合えると考えます。
これはお仕事に繋がるというのは、また別の話なのですが。
ホームページは行政書士業務を伝える最強のプレゼンテーションツール
自分の行政書士事務所では、何ができるのかをはっきり明記することが重要です。
ホームページでは、自身が行政書士を開業して、何を扱えるのかを伝えることができるツールです。
そもそもホームページを作成する目的としては、集客の意味合いも強いですが、この行政書士の業務内容を宣伝することが目的の1つです。
この人が何をやっているか分からなければ、依頼のしようがありませんよね。
ホームページでは行政書士を開業するにあたり、自分は何を提供できるのか、分かりやすく丁寧にプレゼンする必要があります。
この内容に依頼者のお悩みがマッチすれば、相談などのお問い合わせに繋がる、最強ツールであることは間違いありません。
ホームページの費用はいくらぐらいで作成できるのか
ホームページ作成を外注すると、実はかなり高額になってしまいます。
行政書士開業にあたりホームページを作成するには、以下の方法があります。
- 外注して作ってもらう
- 自分で作る
外注でホームページ作成を依頼すると、¥50,000位から¥300,000位以上と、かなり幅が広いです。
通常ホームページ作成を依頼すると、十万単位以上というのが、相場です。
ここで注意が必要なのは、ホームページを作成してもらっても、どこまで修正してもらえるのか、その後の運用はどうなるのか、など、正直悩みは尽きません。
それ以外に、レンタルサーバー代金が最低限かかるので、ホームページ作成は外注した場合、初期費用はかなり高額になることを念頭においておく必要があります。
そのため、費用を削減するために、ホームページ作成を諦めたり、自分で作成したりすることになります。
現在はWordPressなどCMSと言われる、誰でもWEBの知識が無くてもホームページを作れる状況にあります。
と言っても、WordPressは難しくてできない、という方もいるのが現状です。
また、自分でWordPressでホームページを作成しても、思ったように作れなかったり、ここまでお読みいただいたような戦略的なホームページを作れないという状況に陥る可能性も否めません。
ホームページは販促ツールとして、大きな影響力を持ちますので、作成することはおすすめですが、費用的に難しい場合は、まずはローカルの広告サイトに掲載するなど、工夫をすることも考えておくとよいでしょう。
ただそこに掲載するにも費用が発生する場合があるので、ホームページには戦略的な導入が重要です。
今回のまとめ。行政書士を開業するならホームページは重要な販促ツール!
行政書士を開業するにあたり、ホームページは重要な販促ツールであることは、ご理解いただけたと思います。
ネット社会の現在では、事業を展開するにはホームページは欠かせないツールです。
ただホームページ作成に外注した場合、高額な料金が掛かったり、自分で運営できないという場合も考えられます。
そんなときは最低限他のSNSの活用を考えることがおすすめです。
XやInstagram、Facebookなどですね。
これらSNSはホームページを作成するよりも、敷居は格段に下がります。
ある意味アカウントさえ作成してしまえばOK的な部分が大きいからです。
ただし、集客効果としては、検索をメインとしたホームページに劣る可能性があるので、将来的にはホームページ作成を視野に入れた戦略は考えておくにこしたことはありません。
まずは行政書士開業にあたり、ホームページの必要性や重要性を理解しておくことで、どんなホームページを作成すべきか、経営戦略の1つとして、ぜひ考えてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。