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早速ですが、行政書士試験に合格してから、登録や開業をどうするべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、私もその一人です。
2023年に行政書士試験に合格したものの、2024年現在登録・開業しておりません。
今回は、行政書士に登録・開業しない選択肢について、そのメリットとデメリットを考察してみます。
登録・開業を検討している方にとっても、有益な視点になれば幸いです。
せっかく合格したのに、行政書士に登録しない理由は?
行政書士試験試験に合格したからといって、必ずしもすぐに登録や開業をする必要はありません。
実際に、合格後にすぐに登録しない理由にはいくつかの事情が考えられ、実際の登録者数もそう多くはありません。
総務省の資料、行政書士の登録状況(令和4年度)を見ると、令和4年度の行政書士の新規登録者数は、2,017人でした。
この新規登録者数は、行政書士試験合格を経た方のものです。
私は2024年現在登録・開業をしていませんが、金銭的な問題で開業を控えています。
上記記事にて行政書士に登録・開業したくてもできない要因についてまとめていますが、主だった所は、下記が考えられます。
時間や資金的な制約
行政書士に登録・開業するにはどうしてもまとまったお金が必要になります。
登録費用や開業の初期費用、そして開業後の運用資金などです。
ちなみに行政書士に登録すると、年会費もかかります。
東京都の行政書士会の年会費は、月¥6,000です。
年計算で……¥72,000……
ビンボーは行政書士になれないのか……
行政書士を開業してすぐに大繁盛することは、よっぽど伝手があるなどしないと難しいので、資金確保は死活問題です。
また、事務所の準備や登録手続きに時間もかかります。
行政書士受験生は、働きながらの受験者が多いので、仕事や家庭の都合ですぐに行動に移せない場合が多いのではないのではないでしょうか。
今している仕事、本業との兼ね合いをどうするか
すでに他の職業についている場合、行政書士として独立するかどうかを慎重に判断する必要があります。
現職を退職して行政書士に登録・開業しても、十分に生活できるだけの資金力はありますか。
私には開業早々、行政書士を専業で運営していくのは資金的にも無理なので、兼業を目指しています。
経営が波に乗るまでは兼業・副業という方法もあるので、生活を犠牲にしすぎない計画が必要です。
近年の風潮で副業OKの会社が増えたので、この手が使えますが、会社によっては副業NGの所もあり得ますので、無用なトラブルを避けるためにも十分な確認が必要です。
将来の選択肢として保持する
行政書士試験を受験する理由として、全員が登録・開業を目指している訳ではありません。
また行政書士の登録資格は、試験に合格していれば、消滅することはありません。
そのため慌てて登録・開業をする必要はなく、行政書士資格を将来的に活かす可能性を残しつつ、今は別のキャリアを優先することもできます。
行政書士に登録しないメリット
行政書士に登録・開業しないという選択肢には、実はメリットも存在します。
あえてすぐに開業しないことで得られるものを考えてみましょう。
経済的なリスクの軽減
先に述べたように、行政書士に登録・開業する場合、初期費用や事務所の維持費、年会費等掛かりますよね。
登録しないことで、当然それらのお金はかかりません。
行政書士開業を目指すなら、経済的なリスクを十分に考える必要があります。
この登録・開業の待機期間で、資金計画や貯金をしてよりリスク回避することもできますね。
他のキャリアや収入源を維持できる
今の仕事をしながら、行政書士を名乗り、行政書士としての仕事をすることはできませんが、資格保有者ということで、その知識を活用することも可能です。
仕事を退職する必要がないので、将来のキャリアチェンジに備えることができますし、資格を保持しつつ、今の収入源を確保できます。
この間に、行政書士登録・開業に向けた資金集めをする時間にすることもできますね。
自己研鑽の時間を確保できる
この行政書士の登録・開業の待機期間で、開業前にさらに専門知識を深めたり、他の分野でスキルアップを図ることで、開業後に強みを発揮することができます。
この間に十分な準備を行うことが可能です。
無理に開業にこぎ津得るのではなく、計画をしっかり立てた上で参入することも、戦略の1つです。
行政書士に登録しないデメリット
一方で、行政書士として登録しないことでのデメリットも考えられます。
資格を持っている以上、どのタイミングで実際に開業するかは重要なポイントです。
行政書士資格を活かせない
行政書士に登録しないと、行政書士として業務を行うことはできませんし、行政書士と名乗ることもできません。
つまりせっかくの資格が活かせない状態が続く可能性があります。
開業のタイミングが失われる
開業するチャンスを逃してしまうと、後々登録する際にエネルギーやモチベーションを再度高めるのが難しい場合もあります。
いわゆる機会損失ですね。
無理して行政書士に登録して大失敗するよりは、機会を伺うのはいいかもしれません。
では登録するタイミングは果たしていつなのでしょうか。
- 行政書士を開業したい
- 資金力もある
これらがある場合は、今の仕事と兼業しながら登録をしてしまってもいいかもしれません。
行政書士を開業したいのに、今登録・開業を迷っているのであれば、その迷いと向き合ってみると、何か道が見えてくるかもしれませんね。
1歩何かに踏み出さなくては、多分このままズルズル時間だけが過ぎてしまうでしょう。
私はこのズルズルタイプにならないように、まずはやってみる精神で生きて?きています。
行政書士としての信用度の確保
行政書士に登録していないと、行政書士としても業務もできないし、名乗れないということが分かりました。
もし今、何かコンサル的な分野を手掛けている、または手掛けていきたい、そんなときは、国家資格である行政書士としてのステータスと信頼度を使わない手はありません。
例え申請等の業務をしなくても、行政書士と名乗れるだけでも仕事としてプラスになる部分があると考えられるからです。
このことから、社会的な信用度が高まり、仕事の幅も広がるでしょう。
行政書士に登録・開業しない場合に考えるべき代替案
行政書士としての登録をしない選択をする場合、他のキャリアや資格の活用方法を考えることも重要です。
行政書士として名乗れないし仕事もできませんが、行政書士資格取得者として、資格の活用を考えることができます。
会社員として資格を活かす
受験勉強で得た法律知識や法的思考直を活かして、法務部門や総務部門で働くこともできます。
資格があることで、キャリアアップや専門職としての評価が高まる可能性があります。
副業やパートタイムでの活用
フルタイムで開業しなくても、副業やパートタイムで行政書士業務を行うことも考えられます。
これにより、リスクを抑えながら徐々に開業の準備を進められます。
行政書士に登録・開業するかどうか、悩んでいる方へ
最終的に、行政書士に登録・開業するかどうかは、個々のライフスタイルやキャリアプランに依存します。
- お金がなくて開業できない
- 家族から開業の反対にあっている
- 士業は定年がないので、今のうちに準備して将来に備えたい
そんなこんなで登録・開業をすぐに決断する必要はありませんが、自分の将来の目標に合わせた行動が求められます。
自分がどうしたいか、どうなりたいか、それを目指して計画を立てていく。
ここをお読みいただいているのは、たぶん私と同じ行政書士に合格している方や、今後行政書士という資格を使って開業してみたいかなと、少しでも考えたことのある方々だと思います。
正直なところ、本当に開業したいなら思い切って始めるのが良いのだと思います。
行政書士に登録・開業するにあたって、不安も多く踏み出せないこともあるでしょう。
ただ私思うんです。
ある機会を逃したら、絶対にやらない(開業しない)んだろうな。
現実の壁が無い or 低いのならば、登録・開業する気があるのなら挑戦する。
そのとき妄想の壁は、後で考えるようにしましょう。
現実の壁…資金面・家族の同意・現在の仕事・生活の維持
現実の壁は今すぐ自分の力だけでは、どうにもならない部分ですよね。
資金面は登録等の初期費用だけでなく、継続費用やその後の生活の事まで考えなくてはなりません。
家族が反対していれば説得も必要でしょう。
今の仕事を辞める or 続けるにしても、生活の維持だって、例えば独身であれば身動きしやすいかもしれませんし、人それぞれバックボーンが違うので、絶対にこう!ということはできませんよね。
自己分析の重要性
まずは、自分が行政書士としてどのようなキャリアを築きたいのかを考え、必要な準備やタイミングを見極めることが大切です。
下記の記事は行政書士試験の発表までの時間と、区切っていますが、開業を目指したい方へ、何を考えたらいいか、何を準備したらいいかをまとめています。
良かったらこちらも参考にしてみてください。
先輩行政書士への相談
同じように悩んだ経験のある行政書士の先輩や仲間に相談することで、具体的なアドバイスや視点が得られることがあります。
長期的な目標を設定する
開業する時期を後に延ばしても、具体的な目標とステップを設定しておくことで、最終的にスムーズに進められます。
とにかく何事も計画は大事ですね。
今回のまとめ。機会損失はしたくないけど、しっかりした計画を持った上で開業すべき
行政書士に登録・開業しない選択肢は、多くの人にとって有効な考え方の1つです。
現状に合わせて柔軟に選択肢を考え、長期的な視野で行動することが大切だからです。
あまりのんびりしすぎて、機会損失することは避けたいですが、個々人のバックボーンと相談しながら、無理のない計画で進めていきたいところです。
廃業を前提に仕事をしたくないですものね。
私自身もまだ開業に至っていませんが、このプロセスを通じて、最適なタイミングで開業を目指していきたいと思っています。
私はまずは身辺整理や資金計画からです。
この記事が、行政書士に登録・開業を迷っている方々の一助となれば幸いです
共になりたい未来へ向けて、1歩ずつ進んでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。