行政書士試験の不合格が分かった直後、頭が真っ白になり、何も考えられなくなった人も多いのではないでしょうか。
- もう少しだったのに…
- 来年も受けるべきか、もうやめようか悩む
- 正直、もう何をすればいいのか分からない
私自身、2023年に行政書士試験に合格していますが、不合格も経験しています。
行政書士試験の合否ハガキを見て点数を確認した瞬間の悔しさや、自分を責めてしまう気持ち、少しやさぐれてしまったあの感覚は、今でもはっきり覚えています。
不合格という結果を前にすると、次の行動を考える余裕がなくなるのも無理はありません。
実際、私も不合格だった年は、「もう行政書士試験の受験やめようかな」「これからどうすればいいのか分からない」という状態でした。
しかし今振り返ってみると、行政書士試験の不合格が分かった直後の過ごし方こそが、その後の結果を大きく左右していたと感じています。
そこでこの記事では、行政書士試験に不合格だった人が、今このタイミングでやると来年以降に確実に差がつく行動と、逆にやってはいけない行動を、私自身の体験を交えながら具体的にお伝えします。
今は前向きになれなくても大丈夫です。
この記事が、次の一歩を考えるための小さな手がかりになれば幸いです。
行政書士試験は「不合格=失敗」ではない
まず大前提として知っておきたいことは、行政書士試験は一度で合格する人の方が少ない試験だということです。
(合格率については行政書士試験は難しい?低い合格率10%程度をどう見るか?で詳しく解説しています。)
その理由として、次の点が挙げられます。
- 合格率は毎年10%前後
- 法律の勉強が初めての人が多い
- 仕事をしながら受験する社会人が大半
こうした条件を考えれば、不合格になること自体は珍しくありません。
ここで重要なのは、行政書士試験が不合格という結果のあと、自分がどう行動するかではないでしょうか。
この違いによって、翌年の合否が分かれていくと言っても過言ではありません。
私自身、合格という結果を手にできなかった年もありましたが、仕事をしながら時間をやり繰りし、最後まで試験に向き合った経験は、今振り返ると大きな自信になっています。
この力は今、受験勉強(司法書士試験)や日々の仕事にも、役立っています。
なり行政書士試験の不合格自体は凹んだけど、今となっては良い経験だった、続けてよかったと思っています。
今やると差がつく行動①|行政書士試験不合格の原因を「言語化」する
行政書士試験に不合格だった直後、多くの人が「次はどう勉強するか」を考え始めます。
ですが、その前に必ずやっておきたいのが、当たり前のようですが不合格の原因をはっきりさせることです。
行政書士試験が不合格だった年の私は、「全体的に足りなかった」「実力不足だった」という曖昧な言葉で、自分を納得さていました。
仕事をしていたし仕方ない、そんな言い訳をしていました。
行政書士試験の合否ハガキと自己採点結果を見ながら、科目別得点・足切りの有無・記述の出来をスプレッドシートに整理しました。
一覧表で数値化、見える化したことで、以後のやるべきことが絞られ、行政書士試験の勉強が「また一からやり直し」ではなくなりました。
ここからまた1年間勉強をすることになりますが、ゼロからスタートではないので、少し気持ちが軽くなったように思います。
今やると差がつく行動②|自己採点結果を冷静に分析する
行政書士試験が不合格と分かった瞬間は、どうしても感情が先に出てしまいます。
だからこそ、数字で現実を見る作業が重要になります。
行政書士試験の不合格直後、私には「向いてない」「才能がない」「頭良くないし」と結果だけで判断していました。
合格点との差・足切り・記述得点この3点だけに絞って確認しました。
(行政書士試験の足切り点とその対策とは?落ちないためにやるべきこと。)
とにかく数字を見て自分の実力、現実を知ることに注力しました。
どこが苦手なのか、思ったよりできていたなど、客観的に見ることが次に繋がると実感しています。
これは行政書士試験の勉強だけでなく、他の資格の勉強や仕事にも活かすことができるので、この視点はとても重要だと思います。
不安が減り、やるべき改善点に集中できるようになりました。
今やると差がつく行動③|勉強方法を変える覚悟を持つ
行政書士試験の不合格を経験した人ほど、「去年と同じやり方を続けない覚悟」が必要になります。
やみくもに来年の勉強を始める前に、一度現状把握を整理しておくことが大切です。
→ 予備校無料相談記事へリンク
行政書士試験は独学or予備校どちらが良い?!比較して自分に合う方法を見つけよう!
インプット中心で、「教材を終わらせる」ことが目的になっていました。
今やると差がつく行動④|行政書士試験の再挑戦するかどうかは今決めなくていい
行政書士試験の不合格直後は、「来年どうする?」という問いに答えを出せなくて当然です。
今は迷っていていい時期です。
行政書士試験の勉強はいつから始める?自分に合った勉強開始時期を見極めよう!
焦りから、無理に結論を出そうとしていました。
試験が不合格だったから今までをムダにしたくなくて、とにかく早く次(勉強)に進めることばかり考えていました。
なぜ行政書士を目指したのかをノートに書き出しました。
自分がどうなりたいか、どうしたいのかという希望は、案外モチベーションの柱になるものです。
納得感を持って、次の一歩を踏み出せました。
納得して進んだからこそ、途中で投げ出すことなく行政書士試験の合格まで漕ぎつけたと考えています。
今やると差がつく行動⑤|来年の自分を具体的に想像する
差がつく人は、「来年の合格」ではなく「合格後の自分」を意識しているのではないでしょうか。
資格を取ること自体が目的になっていました。
最後まで続ける原動力になりました。
行政書士試験の合格発表前後は、「まだ結果が来ない」「自分だけハガキが届いていないのでは」と、不安になってしまう人も多いと思います。
実際、私自身も行政書士試験の合否ハガキがなかなか届かず、何度も郵便受けを確認していました。
この行政書士試験の合否ハガキが届く時期やよくある誤解については、行政書士試験ハガキが来ない?!いつ合否通知書は届く?合格発表のアレコレで詳しくまとめています。
不合格直後にやってはいけない行動
行政書士試験に不合格だった直後は、冷静に考えているつもりでも、判断が極端にブレやすい状態です。
このタイミングでの行動次第で、翌年のスタート位置が大きく変わってしまうこともあります。
ここでは、私自身の失敗も踏まえて、不合格直後にやると後悔しやすい行動を整理しておきます。
SNS・掲示板で他人と自分を比べ続ける
行政書士試験の不合格が分かると、ついXやブログ記事などを見てしまいがちです。
- 「受かりました!」という報告
- 高得点のスクショ
- 「勉強期間◯ヶ月で合格」などの投稿
これらを見続けても、自分の合否が変わることは一切ありません。
むしろ、
- 無意味な自己否定
- 焦りからの判断ミス
- モチベーションの低下
につながることがほとんどです。
私自身不合格だった年は、合格報告を見るたびに気持ちが沈み、「自分はダメなんだ」という思考から抜け出せなくなりました。
比較するべき相手は、去年の自分だけです。
特に行政書士試験は合否の特性上(絶対評価試験だから)、自分との戦い要素が強い試験だと思います。
勢いで教材・講座を買い直す
行政書士試験の不合格が分かると、「今の教材が悪かったんだ」と考えたくなる瞬間があります。
その結果、
- 評判が良いという理由だけで教材を買う
- 割引や期限に煽られて講座を申し込む
こうした行動に出てしまいがちです。
ですが、不合格の原因を整理しないまま教材を変えても、同じ使い方をすれば、同じ結果になる可能性が高いです。
私も一度、原因分析をせずに教材を増やし、結局どれも中途半端になった経験があります。
教材を変えるかどうかは、「何が足りなかったのか」を言語化した後で十分です。
「もう一切考えない」と完全に切り離す
ショックが大きいと、「しばらく行政書士試験のことは考えたくない」と思うのも自然な反応です。
ただし、
- 試験のことを完全に遮断する
- 反省も振り返りもしない
状態が長く続くと、再スタートのハードルが一気に上がり、行政書士試験の受験を止めてしまうこともあります。
もちろん、行政書士試験の受験を諦めるというのも、大きな決断の1つです。
休むこと自体は悪くありません。
実際に行政書士試験合格者の体験記を見ると、数年ぶりに再受験をしたという人も結構見かけます。
ですが“逃げる”のと“休む”は別です。
最低限、
- 自己採点結果を保存しておく
- 気づいたことを一言メモする
この程度でも構いません。
自分を責め続ける
行政書士試験に不合格になると、
- 「自分は頭が悪い」
- 「努力が足りなかった」
- 「向いていない」
と、思考が内側に向きすぎてしまいます。
まして複数年受験していた場合や、かなりの時間をつぎ込んで勉強していた場合は余計に自分はダメだと、責めてしまう傾向にあるのではないでしょうか。
ですが、行政書士試験は努力しても落ちる人が一定数出る構造の試験です。
必要以上に自分を責めることは、次の挑戦へのエネルギーを削るだけになります。
反省と自己否定は、まったく別物です。
残念な結果だったかもしれないけれど、ここまで頑張った経験は本物。
結果がすべてと言われるかもしれないけれど、頑張っている人を責めるのは自分自身でもダメだ。
私はそう気持ちを切り替えて乗り切りました。
「どうせ無理」と未来を先に決めつける
行政書士試験の不合格直後は、気持ちが落ちている分、未来を極端に悲観しがちです。
- 来年も無理だろう
- どうせまた落ちる
- 自分には才能がない
しかし、これは今現在の感情が作り出した仮の結論で、当然未来の結論は今出ていません。
実際には、不合格を経験してから合格する人は少なくありませんし、むしろ合格率10%台ですから、不合格を経験している人の方が多いのです。
今感じている絶望感も、多くの合格者が一度は通った道です。
行政書士試験の合否ハガキで点数を見て、あと少しで不合格だった人は「あと一歩で合格に手が届く」というすごいレベルに達しているんです。
初めからそのレベルに達している人は、ほぼいませんよね。
また、全然合格点に届かなかった人は、勉強を続けたならば、あとは点数が上がるだけです。
行政書士試験の不合格直後は「動かない勇気」も必要
行政書士試験の不合格直後は、「何かしなきゃ」と焦る気持ちが強くなります。
ですが、
- 比較しない
- 決め急がない
- 自分を追い込まない
この3つを意識するだけで、次のスタート位置は大きく変わります。
前の章で紹介した「今やると差がつく行動」が活きてくるのは、こうした落とし穴を避けた人だけだと思っています。






まとめ|行政書士試験は「不合格後の行動」で決まる
行政書士試験に不合格だったという結果は、誰にとっても受け入れがたいものです。
私もそうでしたが、悔しさや不安を感じるのはごく自然なことだと思います。
ただ、行政書士試験が不合格という結果だけで、これまでの努力が無意味になるわけでは決してありません。
行政書士試験では、一度つまずいたあとに合格する人が多いのも事実です。
私自身、受験時代を振り返ってみると、その後の合否の結果を分けているのは才能や要領ではなく、「不合格だったあとに、どう行動し、どう向き合ったか」でした。
無理に前向きになる必要はありません。
それでも、もし少しだけ余裕があるなら、今日できる小さなことを一つだけやってみてはどうでしょうか。
- 勉強を振り返る
- ノートを開いて書き出す
- 来年どうしたいかを考える
どれか一つでもいいんです。
行政書士試験は、頭がいいとか、決して特別な人だけが受かる試験ではないということを実感しています。
続けた人が、結果に近づいていく試験だと思うんです。
この不合格は終わりではなく、途中の出来事です。
この経験が、行政書士試験を受験するしないに関わらず、次につながる一歩になることを願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









